【DIY】ファブ社会推進戦略 使用者責任が一番必要なことなんじゃないですか?【Digital Society 3.0】

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ファブ社会の基盤設計に関する検討会」 報告書

7月7日付で表題の報告書がでていますね。

総務省|報道資料|「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」 報告書の公表
 総務省情報通信政策研究所では、3Dプリンタ等のデジタルファブリケーション機器の普及によるファブ社会の到来を見据えて、その社会を支える情報基盤、制度的基盤及び人的基盤について検討するため、本年1月から「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」(座長:田中 浩也 慶應義塾大学環境情報学部准教授)を開催してきました。今般、報告...

別添1 「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」報告書 概要
別添2 「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」報告書

DIYが好きだし、製造も好きだから、このHPでもいろんなこと書いてきましたが・・・こういう検討も進んでいたんですね。

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などなど・・・ いろんなものが、ガレージから始まってるし・・そういう時代が今また来てるんだと思うんですよね。

で・・・ 一番の問題は、リスクなんですよねぇ~。。 でもリスクといってもいろいろあります。

これは日本の大企業が製品を作れなくなっているのと同じで、ひょっとしたら制度とかそういうもののことではなくて・・きっと、世の中の消費者が、本当に消費しかしない人にどんどんなっていて、製造する側のことが分からなくなってたり、クレームばっかりいう人が多くなってしまっているからかもしれないなと。。 そういう雰囲気を作ってしまっていることが問題なのかもって。。思うんですよね。

物は壊れる。。 (安全とすることに全力を傾けることはできるけど)絶対の安全はない。

実はこれが、自然なんです。人工的な物だと、人のせいにしますが、自然界だと人のせいにできない。それと、人工的なものの使い方で、善にも悪にもなる。

例を二つ出すと。。

・自然のけもの道で、木が倒れていて、そこをまたごうとして怪我をした。とすると、それはまたごうとした人が悪く思いすよね。都会でマンションの前に車止めがあってそれに躓いた。そしたら、その車止めの位置が悪いんじゃないか?ってなる。

・あんまりいい例じゃないけど、車だって、使う人によっては人殺しはできるし、包丁だって、そう。。 使う人の責任っていうものもある。

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科学や技術は万能じゃないから、しょせん人間が考えたものは、何かしら欠点は出てくるんですよね。それを受容して使う。そういうことで、いろんなものが改善される。

そこについての言及は・・・あんまりないですねぇ~。

製造物責任

製造物責任について、概要編でも記述があります。

ちょっとこれを読むと・・

製造物責任法においては、自分で使用する「個人利用」の場合には対象とはならない。一方、有償で販売しているか無償で提供しているかにかかわらず、「業として」実施した場合、「製造業者等」に該当する。したがって、個人でも、ものを製作して、譲渡・販売を行う場合には、「製造業者等」に該当し法律の適用を受ける可能性があるので注意が必要である。

製造物責任についても、利用者が、これは危ないと分かって買って使ってもいいようにするべきだと思います。。 リスクを、利用者(消費者)にも製造者にも分散するようにしないと、作るのは、ある意味で自然にモチベーションが湧きますが、配ったり広めたりするモチベーションは、確実に儲かるってことでもないか限り起こってこないですよねぇ。

それが、実は実態なんですよね。火を使うことも、水を貯めることも実は危険があってそれを承知して使っている。

報告書では、誰でもがMakerになれるように・・

認証制度を創設するとか・・書かれていますが・・・ そんなの要らないです。

その判断を、みんながするような社会にならないといけない。なんでもかんでもが国が判断するような仕組みは、古いというか、できないということを理解することが一番重要なんではないかな?って思います。

あと、部品レベルで安全性が確認(あるいは認証がとれて)されていれば、組み合わせのものについて、この分野に関しては、ある程度は、取り決めでできる範囲かもしれません。例えば使うコネクタなんかが一番の問題だったり、組み合わせた物のインターフェース(Aの部品の想定範囲と、Bの部品の想定範囲が違っていたとか)が問題だったりします。

そういう意味では、無線規格・安全規格など日本独自にせずに、完全にグローバル規格にしてしまうといいでしょう。安全性はIEC・ULに統一するのと、電源系も欧米系にしてしまった方がいいですね。無線の技的などは部品レベルでOKなら販売できるようにした方がよっぽど社会コストが下がって、効率的だと思います。

Createve Commons・ライセンス・権利保護

別添3 ファブ社会に向けての法・社会制度に関する手引き の 方に権利保護や権利の主張範囲が載っています。これは、分かりやすくていいな。。 って思いました。

こういうのは、著作物系のもの(ソフトとか本とか)に表示できるので、分かりやすいんですけど、ハードウェアとか、食べ物とか、他の多くの実際に売られるものには表示できないんですよね。

よくスタートアップとかの本に書かれているのは、結局はブランド(その人やチームや会社の信頼)しか残らないということですよね。

信頼を毀損しないようにすることが一番大事で、それを見える化するプラットフォームが必要なのかもと思います。

今必要なのは楽市楽座??

Maker Fairなどがそんな存在だったんでしょうし、マンガなどではコミケのようなもの。。自分で選んで買うとか、自己責任で買う・使うというようなことが、もう少し一般の人にわかるようにすることが必要なのかもしれませんね。

なんでも規制やルールでなく、自由にまずはやってみることが重要なのかも。。

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