【読書感想文】戦争を知っている最後の政治家 中曽根康弘の言葉 日本も独立国にならなければならないのかも【妄想】

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ロン・ヤス 風見鶏 タカ派

あとは、原子力推進。。それくらいのイメージしか持っていませんでした。中曽根さん。

日本の経済成長というか人口ボーナスの一番良いときに首相になっていた人なので、そんなもんだろうな。。くらいにしか思っていなかったのですが、この本、日本の戦後史を知るのには最適な本かもしれません。また、安倍さんが言う 自主憲法と、中曽根さんが言う自主憲法が大きく違うということが、よくわかります。

そういう意味では、この本は、拙速な憲法改正に対して、警鐘を鳴らしている本です。

なぜ、そうなのか? を 説明するために、この本の大部分が割かれていると思います。

中には、ロッキード事件は、田中角栄が、ソ連や中国と油田開発をしようとしたため、石油メジャーに殺られたと、はっきり書かれていたり。。今、米国を含めて大きく保護主義に変わってきていて、自国のことは自国で守らなければならない時に来ているかもしれないということが書かれていたりします。世界のパワーバランスの大きな転換点にあるのかもしれませんね。

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戦争体験

AlexAntropov86 / Pixabay

「先の戦争が起きた原因を考えるとき、その元凶は官僚主義であるというのが、私なりの結論である」

戦争についての言葉が、そこかしこに出てきます。

「東京裁判は勝者が敗者を裁いたものであり、戦争の責任は全て日本にあり全て日本が悪いという東京裁判史観には違和感がある」

ここだけを読むと、どう違和感があるのか分からないのですが、きちんと読むと、

  • 欧米に対しては資源争奪の戦い と 帝国主義的国家・民族間の衝突
  • 中国大陸は、明らかに侵略
  • 植民地開放とアジアへは大東亜共栄圏を旗印としたが、これも侵略

少なくとも欧米に対する資源争奪と民族間衝突が、日本を中国やアジアに進出させ、後戻りできなくして、経済制裁によって後戻りできなくした遠因ではないか?と感じているのだと。

ん・・・ そうだとも思うが。。

僕は、武力によって改革や維新などが起こり、平和がくると、必ず外に向かって武力の行使があると思うんですよね。

豊臣秀吉が天下をとったら、朝鮮に・・ 武力で抑えたら、その抑えた武力が、平和によって向かう先がなくなるんですよね。だから外を攻める。

明治維新も、無血とよく言われるけど、まったく嘘で、大内戦だったんですよね。幕府と新政府ではなく、最終的には薩と長なんですよね。西郷隆盛が撃たれて終わってる。その時に作った軍隊の力が。。第二次世界大戦まで続いたと思うんですが。。違うかな?

で・・ この 「先の戦争が起きた原因・・・」の次に来る言葉は、

「実は、その官僚主義・軍閥を招いた元凶に、大日本帝国憲法がある」

と続いている。 他のところに、この明治維新で作られた大日本帝国憲法も、日本全体で作ったのではなく、薩長同盟という藩閥政治の力の所産である。 と 書かれています。

やはり、そういうことなんですね。

戦争反対であるが、独立した国になるには、自分のことは自分で守れる体制や力がある程度必要であるという立場なんでしょうね。

反吉田茂

中曽根さんが初当選したころは、まだ自由民主党はなく、民主党で、吉田茂とは敵対する野党だったんですね。

吉田茂はマッカーサーにすりよって、日本を独立国にするのではなく、隷属国にするということで、反吉田茂だったそうな。 マッカーサーにも意見書を出して、失脚させているんですね。そういう話しは、まったく知らなかったので、面白かったです。

今の日本国憲法は、マッカーサーの力で作ったものである。 現在の繁栄と平和の礎になった憲法であるが、自分達が作ったものではない。

中曽根さんが目指した憲法とは

国民参加のもとに国民自らの手で国民総意に基づく初めての憲法 それこそが、憲法改正の本質的な意義である。

どんな国造りをするのか?の内容とビジョンを示しながら議論すること

と話していたそうです。

内容がどうなるかとビジョン、未来の国造りの青写真が憲法でなければいけないということなのでしょう。

法治国家という考え方で、憲法は一番の大本の考えであるので、今の矛盾を吸収するための憲法改正ではいけないのであって、未来に対してのあるべき姿を憲法にしたためる必要があるんでしょうね。

あんまり憲法とか法律に興味ないんですが、そうあるべきですね。

国家とは何か? 単に税金を集める手段ではなさそうな気がしてきました。

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