【読書感想文】iPhoneと、この本もって当時の城を見に行こう 「タイムトリップ 日本の名城」【VR】

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戦国武将大好き少年だった

実は小学校のころ、親に武将の図鑑を買ってもらったのがきっかけで、戦国武将が大好きな少年だったんです。

会社に入ってからは、出張が多く、日本はほぼすべての都道府県に行き、城も連れて行ってもらう機会が多く、城の作りや、石垣の多様さ、などなどを見ていて、自分なりにいろいろ当時のことを妄想するのが大好きです。ある時から海外が多くなり日本の城から離れていましたが、またいつか、誰か城を語れる人と一緒に遺構などを見ながら全国を回れるといいな。。なんて思っています。

タイムトリップ 日本の名城

多くの城は、築城されてから焼失したり、廃藩置県の際に廃城となり取り壊されたり、軍の施設になっていたため第二次世界大戦で爆撃を受けたりして、昭和になって立て直されたものが多く、意外と、もともと天守閣がなかったのに作られている城などがあって、城があるだけに、当時の姿を想像するのが難しかったりします。

この本のコラムで紹介されている通り、現在も江戸時代から残っている城は、12の城くらいです。

弘前城/松本城/犬山城/丸岡城/彦根城/姫路城/備中松山城/松江城/丸亀城/高知城/伊予松山城/宇和島城

この中でも、戦国時代の様相を残しているのは、犬山城くらいで、あとはすべて江戸時代に改築されたものです。

戦国時代の前から城はあるのですが、戦国前期には領民を守るための要塞としての機能、信長・秀吉のころは、権力の象徴、町のシンボル、家臣と作る城下町も含めた機能、江戸時代には役所としての機能と、その機能が変わったことと、築城技術、特に石垣を積む技術の進化によって、その時々に姿を変えています。

この本は、下記の23個の城について、今は見れない当時の状況を再現したCGで、それぞれの城が紹介されています。

熊本城/江戸城/安土城/高松城/和歌山城/福岡城/肥前名護屋城*/岐阜城/彦根城/躑躅ヶ崎館/上田城/春日山城/仙台城/小田原城/竹田城/月山富田城/七尾城/駿府城/鳥取城/大坂城

*が付いたものには、VRつき

厚紙でつくるVRスコープが付いていて、その場所に行くと、VRで実際の姿とCGを重ねて3Dでみることができます。

ストリートミュージアムというアプリ

iPhone に ストリートミュージアムというアプリを入れると、VRで360度で再現された城が見えます。

実際にそれぞれ、この本に書かれている場所に行かなければ、見れないのですが、江戸城だけは家光が立てたころの黒い色の江戸城を見ることができます。実際の映像はこんな感じです。

YouTubeに和歌山城の映像があったので、雰囲気だけでも・・

ストリートミュージアム®和歌山城

本に書かれて場所に行き、この本に書かれているQRコードをアプリに読み込ませると、VRで城の姿を見ることができるほかに、古地図を見ることもできるようです。

この本とiPhoneをもって実際に回ってみたいですね。

この本の特設サイトもあるようです。

「VRスコープ付き タイムトリップ 日本の名城」特設サイト|特設ページ
書籍『VRスコープ付き タイムトリップ 日本の名城』が発売になりました。お手持ちのiPhoneと組み合わせて楽しむVRスコープ付きで、戦国時代や江戸時代の城が目の前にあるような映像が楽しめます。ここでは、本書をより楽しめる情報をお知らせ...

石垣と道マニアなんです

最初にも書きましたが、城跡も含めていろんなところを、何の下調べもせずに行っていたので、見れるのは、土塁のようなものや、石垣くらいなのですが、この石垣が、実に面白いんですよ。年代によって、野面積み(のらづみ)といわれる石を単純に積んでいったものから、石の成型技術がだんだんと良くなって、石どおしの密着度を見ていくと、時代の流れがよくわかって、この石垣は、鎌倉から戦国前期に作られたものかな?とか。これは江戸も後期だなぁ~なんていうのがよく分かります。石垣の角の部分は修復の際に新しい技術で積まれることが多いので、間違うこともよくありますが、そういう所をみたり、道や櫓の作りをみて、道幅が狭くなっていたり、曲がっていたりすると、ここを走ってくると、速度を落とさなくてはいけないな。。なんてことを考えながら歩くのが面白かったりします。

石垣の積み方 - Wikipedia

行ったことある城だけど・・知らなかった!

行ったことある城をあらためて、この本で読んでみると、勘違いしていたことが多くありました。

ちなみに、この本に載っている城で行ったことあるのは、

松本城/犬山城/姫路城/丸亀城/高知城/熊本城/江戸城/高松城/和歌山城/岐阜城/彦根城/七尾城/駿府城/大坂城

大阪城がコンクリートなのは有名ですが、和歌山も岐阜もそうなんですね。。山頂や平地でも掘りなどの水際にある高い建物ですから、雷で焼失することも多いんですね。そのために鉄筋コンクリートで作られているんだな。っていうことが理解できました。(そういう風には書かれていませんが)

江戸時代に天守閣が無かった城というのも多いことは以前から知っていましたが、藩の緊縮財政のために建てなかった場合と、仙台城のように幕府を憚って立てなかった場合があることなどもこの本で知りました。

それと、城って城下町も含めて城なんだなって、あらためて思いました。安土城の楽市楽座もそうですけど、岐阜城、春日山城のような山と麓の関係や、真田、武田が作った城は、人が掘りの役目をするような城の作りであるとか、北条氏のころの小田原城の様子なんかは、まさに城塞都市なんですよね。

またいつか行ってみたいな!

キャンピングカーか何かで、ゆっくり回りながら、再現されたCGを見たり、昔の堀切を探ってみたり。。城って市町村くらいの数であったようですから、いろんなところに行ってみたいな。

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