【読書感想文】里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

この間から、地方の地域経済の活性化や生物多様性の問題
化石エネルギーからの脱却の問題、そういう中で、どういうことが
肝になって進んでいくのか? 考えさせられる機会が多く
多くのNPOや地域行政の方々・・・あるいは社内の人の言うことから
考える機会がありまして、勉強はいろいろしているのですが
まとまった概念、つながりになってませんでした。


ふと空港で、この「里山資本主義」という本を手にとって
松山行きの飛行機の中で読みました。
概要はなんとなく知っていたり、他の人のレビューなども読んで
読んだ気になっていたのですが、やはりきちんと読まないとだめですね。
この本、いろんな問題を僕の中で繋げてくれました。

一度、いろんな先入観をはずして読んでみて欲しい超お勧めの1冊です。

スマートグリッドや、スマートコミュニティ
地域経済、地域活性化、補助金での実証実験・・
地球環境、地球温暖化、生物多様性・・・

少子高齢化、貿易収支の悪化、日本の国力の低下
エネルギー問題

と・・ここ10年ほど、環境問題と会社の方針などについて
考えさせられることが多く、実際肌でも感じてきました。
勉強するために・・いろんな本を読んできたなと
この本を読んで、いろいろな本の内容が頭をよぎりました。

また、よく多くの人がこれからは、地域だ とか エネルギーだ とか
言われることが、多く、モチベーションはNPO的なものからとか
大きなうねりなんだろうけど、昔から言っているよな。。なんて
思っていました。
概念が僕の中で整理されてなかったんですね。

その中でどのように通信会社が生きていくのか?
とか思っていましたが、この本を読んでなんとなくつながりました。

日本で言えば明治維新から始まった日本という国への一極集中から
藩があったころのような多様な考えをもつ都市・町が自立して行くことによる
改革なんですね。

国際的に言えば、グローバル化という名の搾取構造・利益配分から
自立するローカルなコミュニティが直接つながった経済にする改革。

お金という信用経済を認めつつも、物質の経済をきちんとまわすことが
大切ということなんですね。

昔、スマートグリッドは、通信でいうインターネットの変革と同じと
いうことをいっている人がいました。。あほか?って思っていましたが
そうなんですよね。技術的なことは違うんですが・・
初期のインターネットの世界観なんです。
国を超えたローカルコミュニティが世界とつながる。
そして、ローカルのコミュニティがローカルなものでつながりを深める。

環境のThink Global Act Local 等の環境系のいろんなものの概念も
つながってきました。

まだうまく伝えられないけど、ここに歴史的・地理的・人口的な
課題があり、これまでの流れから考えると、次の流れはこうなるんだ。。
というヒラメキを感じることができました。

この本お勧めです。

ただ、一点だけ、中間総括というパートがあるんですが
もう少し文体や気持ちを抑えて書かれている方が、読者には
響くし、ひょっとすると誤解がないと感じました。
この本の中で、唯一、誤解されてしまうんじゃないかな?って
思いました。薦める時には、注意して読んでもらおうと思います。

ちなみに・・頭をよぎった本たちも下にあげておきますね

養老 孟司さんとかもう10年以上前に気がついていたってことですね。。






このほかにも、ドラッガーのネクストソサエティもそうかも。。

これらの感想文は、こことか・・にありますが、またいつか再掲します
【2014/06/22 記入】

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