【読書感想文】小さい農業で稼ぐコツ 稼ぐとかというより生き方の本かも「命的にどうよ?」って考え方【百姓のすすめ】

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30aの土地で年商1200万円

30aの土地の広さで、50種類以上の野菜を育て、野菜セットを売ったり、キムチ、かぶら漬けなど加工品も自分で作り、直売して、家族経営をしながら、幸せにくらすという本です。

筆者は、無農薬野菜工房 風来 をしている源さんという方です。

無農薬野菜 風来
毎日食べ続けられる味と価格

この本、もちろん、もみ殻メインの有機肥料や、炭素循環の菌での土づくりから、50種類もつくるための、畑のローテーション、混植や時期づらしのテクニックなど収量を上げるというか売れる野菜をつくるテクニック。そして、売り物であろうキムチ、かぶら漬け、よもぎ団子、かきもち、などの作り方もふんだんに掲載されています。

そして、稼ぐためのテクニックとしての加工、売り方についても具体的に、なぜそうするのか?が書かれていて、ビジネス本としてもとてもすぐれていると思います。

しかし…僕がこの本いいな。。と思った点は、3つあって、ひとつは、インターネットによって出来てきた生き方・働き方かもしれないということが書かれている点。もうひとつが、百姓ということを勧めている点。最後に、生きている私たち人間が、生きるためにすることは、「命的にどうよ?」って考えながら生きなければいけない。ってことが書かれていたことです。

ひとり百姓のススメ

現代社会の人間の働き方は、大量生産・大量消費のために、集中すること、専門化することで効率化をどんどんはかるやり方をしてきました。一人ひとりは単純作業にして・・知識をたくさんつけて仕事をする。仕事もジェネラリストという専門家ができるくらいに専門化されてきている。ジェネラリストなんて・・専門職じゃないですよね。笑いごとではないような気がします。専門化が進んで、みんなが、普通に生きるために必要な知識や知恵をどんどん忘れていってしまっています。

「武士」という言葉ができたのは、きっと戦うための専門職としてのくくりを作るためだったのだと思われますが、その反対というか、もともとあった人たちをくくる言葉として、「百姓」という言葉があったのだと思います。

百姓は、農業もし、漬物や味噌なども作り、田んぼのための土木工事もし、なんでもする人達のことだったのです。

中国では、天下万民を指す語であった「百姓」は、日本固有の大和言葉では、
「天皇が慈しむべき天下の大いなる宝である万民」を意味する、
「おおみたから」の和訓がふられていました。
この天下万民は現実には農業経営に従事する者のみならず、商業や手工業、漁業などの
経営者も包括していた

この本では、百姓をしよう!ということを呼び掛けています。

綾部の塩見さんの半農半Xに似た考え方だと思います。塩見さんの場合は、半Xは好きなことですが、もっと自由に、自分の力でいろんなことをやっていいんじゃないの?ってことだと思います。最近の第6次産業化と言われているような農業×加工×販売と同じことなんですが、

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どんなことも、極力お金もかけずに、自分でできることは、知恵を使って、自分で作ってやろう!ってことが書かれています。明確にはかかれていませんが、「ひとり百姓のススメ」あるいは、「家族百姓のススメ」なんだと感じました。そうするためのアイディアは、ひとつはお客様の声を聴くこと、そして、毎日書くブログで頭の整理をしていくことで行われるそうです。

インターネットは地域を知域にしてくれる。

野菜を売るのは、農協の仕事としていることを、源さんは、野菜の引き売りから始めたそうです。引き売りを初めて、お客さんの声を直接きいて、野菜作りにフィードばっくをかけ、どのようにしたら売れるのかを研究しながら作っていったそうです。そして、毎日ブログを書き、これまで引き売りでは、小さな地域しか回ることができなかったのを、もっと情報をたくさんの人にいきわたらせるこのできるインターネットを活用して、知域を広げていったとのことです。この本では、クラウドワンディングの仕方まで載ってます。本当に百姓ですね。

インターネットで、中間業者はなくなる。ってもうずいぶん昔から言われていますが、実際かなり産業構造は変わってきたんじゃないか?って思います。この本でも書かれているインターネット(ネットショップも含めて)の活用が、こうした小さな農業を支える基礎的なインフラになっていることが、この本でよくわかります。限界費用ゼロの本で出てきたようなことが、本当に起っていることを感じさせてくれます。

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この情報についても、面白いことが書かれていて、知識は一度売ると、コピーされておしまいだけど、知恵は、何回でも売れるし、原価ゼロの商売ができる。と・・・ 高度な知識は、ややもすると、使う機会が限られているかもしれません。でも生きるための知恵は、その時々に必要な人がでてくる。そうなんでしょうね。

つながることで、直売もでき、つながることで、協力もできる。つながることで、お互い様ができる。

そして、その知恵で、個人のブランド化をはかることができると。ブランド化という言葉は僕が今、あてはめていますが、共感をもってくれる人にどれだけリーチするか?ということのようです。実は野菜や漬物を売っているのではなく、共感というサービスを売っているのだと書かれていました。そういう共感を伝えることが、インターネットや通信の一つの役目なんだろうなって、僕も思っています。

「命的にどうよ?」って感覚

共感という点では、無農薬・無肥料(炭素循環)に最初ひかれてこの本を買ってみたのですが、何かをするときに、この行いは「命的にどうよ?」と考えて、行うことを流行らせたいって、書かれていました。これ僕、一番、共感することです。 地球環境を破壊しながらやってきた人類、次の世代にも持続可能な方法を考えなければいけないはずです。

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そういえば、高坂さんも新しい本出したとか、僕も予約しました。

確かに農業ビジネスの本だけど

みんなが同じことができるわけではないかと思いますが、農業に限らず、これからの日本の、幸せになるための生き方の本かもなぁって思いました。

ちなみに、農法については、こちらの本が参考になるって記載されていましたよ。

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