【読書感想文】2017年 エネルギー白書・ものづくり白書・環境白書 どんどん閣議決定されるけど・・【忖度】

たて続きに、白書が3つ出てきました。

時期と言えば時期なんですが、ぜんぜん戦略を示さないエネルギー白書、製造の仕組みを変えられないものづくり白書、もう環境のことはどこかへ行ってしまった環境白書の3つが、閣議決定されて、公表されました。 未来は読めないので、戦略はいらないと思うのですが、なんとなく、いろいろと判断が違いそうなところ、注目しておかないといけなさそうなグラフなどを、一気読みしてみました。これからの日本どうなるのかな?っていうことを考える時に参考になればと。。

エネルギー白書

経済産業省の資源エネルギー庁が出している白書です。そもそもの地球温暖化対策が進まないのはこの省庁のせいでもあります(笑)。 原子力をベース電源とまだ言っているし、もっとすごいのは、石炭メジャーになろうとしている民間会社押しが凄いところ(笑) 大丈夫か?日本

http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170602001/20170602001.html

平成28年度エネルギー白書 概要(PDF形式:7,383KB)

平成28年度エネルギー白書

全文・概要は上のリンクを見てみてください。

概要から少し・・???のポイントを挙げてみます。

福島原発処理はイノベーションコースト!?

廃炉技術を新産業化として、ロボットなどをヘッドラインでは書いていますが、ここに挙げられている分野をみると、なんでもありですね。。 福島復興に繋がる施策であるので、反対はしませんが。。

六ヶ所村のあの風力発電機群を見ているので、本当にこれらが日本のために役にたつのか、みんなが見守らないといけない問題かもしれないです。ただ予算が流れて消費されてしまうだけになるのかもしれません。

ちなみに、六ヶ所村は、僕が昔行った時にはいろんな発電会社のをすべて集めると100機ほどの風力発電の風車が、系統に接続されずただたたずむだけの飾りになっていました。あれを有効に使えるようにするだけでも、大きなエネルギー改革できると思うんですが。。

http://eritokyo.jp/independent/aoyama-aomori0063.html

エネルギーセキュリティの強化?

アメリカが、なぜシェールオイルの開発を推進したか?それは、エネルギー自給率を高めるためです。自給率が高いと、たとえ戦争になっても、戦える。また、戦争せずにすむ。イラク戦争は、石油権益が起こした戦争ですから。。それと、情勢不安な中東地域の国に偉そうに言われないで済むからですよね。

ところが・・・日本は・・ 原油市場は、下落すると考えています(笑)。まぁそれは事実ですが。。

そして、資源戦略として・・

日本にも石油メジャーを作ろう!と。。 いまさらですか??

矛盾するのが、先進国では、エネルギー需要はもう一定になっていて、アジアのエネルギー需要が伸びてるので、他から買ってアジアに売ろう!って(笑) あほか? 日本になんのメリットがある??

そして・・ JERAという東電・中部電力のエネルギー輸入会社に、石炭トレードをさせよう!って(笑) もう 世界トレンドに真っ向から勝負しに行ってる。いやトレンドと反対。

ちなみに、世界のオイルメジャーはポートフォリオを変えてきている。正確には脱原発・脱石炭なんですが、それは書かれていない。

世界的なトレンドは、Endcoalというサイトのレポートについて書いたブログがあるので、そちらを見てみてください

【地球温暖化】「Boom and Bust 2017」世界の石炭火力発電所の計画の追跡 2017年 中国・インドは政策転換で減少へ、日本は?【再生可能エネルギー】

でも、ちょっとびっくりの事実ですね。 JERA・・が 石炭会社を買っているんですね。。

http://www.jera.co.jp/

JERAって会社は、

株式会社JERAは、東京電力株式会社(当時)および中部電力株式会社の燃料上流・調達から発電までのサプライチェーン全体に係る包括的アライアンスを実施する会社

まだ石炭なんか? 日本の逆張り戦略はどういうことなんだろう??

日本はトランプの「パリ協定離脱」を非難できるか

石炭化に対しては、オルタナでも記事になっていますね。

トランプがパリ協定から抜けたけど

このことについては何も触れていませんが、日本は全然パリ協定に肯定的な立場じゃないということを、日本人は、考えておかなきゃいけないです。経団連なども、ぜんぜん頑張っていない。

アメリカの凄いのは、国が抜けても、みんなが忖度することなく、矜持をもって・・

アメリカはパリ協定から離脱したけど、9州・125都市・多くの企業がパリ協定に準じることを発表している。 We are still in! というページ。 これは凄い。

日本の政権が気候変動や環境保全に消極的な態度に転じたら、日本の自治体や企業は、政府に反旗を翻して、意志を貫くことができるだろうか。今はやりの「忖度」(そんたく)の精神を発揮して、王道を外れてしまわないだろうか。この点でも、甚だ不安である。

矜持を持つことが今の時代とても大切になっているんでしょう。

風力発電もいつの間にか、中国が1位ですけど

https://www.weforum.org/agenda/2017/06/trumps-paris-climate-end-of-world/

 主要経済国における再生可能エネルギーの成長

もう中国が再生可能エネルギーの発電では一番になっているんですよ。。 それなのに・・

まだ石炭とか、原発とか言っている日本。。 なんの矜持ももっていないし、エネルギーについて世界をぜんぜん引っ張っていってないどころか、足をひっぱっている。これでいいのか??

カタール

少し気になるのが、カタールと日本の関係。。 割とカタールに依存しています。

LNG価格も、パイプラインを持たない日本だけ日本向けスポット価格などがありますから、中東情勢や地政学リスクを見ておくのは外せないはずなんですが、本文を見てみても、リスクマネーの供給などというところはありますが、細かいくだりはないですね。

http://ecodb.net/pcp/imf_group_ngas.html

 

ものづくり白書

さて、次は「ものづくり白書」です。 こいつも。。なんとも・・

http://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2017/

 ものづくりでの一番の問題は、人材と、現場力らしい。

ある意味で、ベーシックなモノづくりに対する人材が減ってるのは、いつも言っているのですが、プラモデルとか模型とかラジコンとか、そういうオモチャを子供から遠ざけてしまっていることだと僕は思っています。 そういうのをもう一度、取り戻さないと、ちょっとした試作ができないので、何もものづくりができない。ということになる。AI・ロボットも、実はそこで、簡単なゲームを作るところからでもいいので、ものづくりを身近にしないといけない。DIYや修理すること。。 そこから始まるんだと思うんですよねぇ。。

でも・・その対策は・・

IoTなどのデジタルツールの積極活用! だって(笑)

違うんですよIndustry4.0(第四次産業革命)とは、Amazon、Googleを見ていると、ITファースト、顧客ファーストでものづくりをする企業を作らないといけないってことなんですよ。

今の企業にデジタルツールを活用させても、絶対に効率化しない。 最初からITやクラウドがあるという前提で、それを活かした企業体にしないと、これからのものづくり産業はないんです。

なぜ現在の企業体からできないか?というのは、イノベーションのジレンマそのもので、大きな組織は、小さい商いを発展させられないという法則があるためなんですよね。

変革の方向性

今の状態をうまくシフトして、コネクティッド・インダストリーズを作ると。。(笑)

1980年代にアメリカが日本のカンバン方式を盗みました。

これと同じで、もう少しアメリカのAmazonやGoogleとか中国のアリババとかを学んでみてはどうでしょう?あれが、ものづくりでない。と思っている人は、データーセンターのこと学んでみるといいと思います。シリコンバレーの源泉はやはりシリコンにあるんですよねぇ~。。

地域イノベーション

どうして、日本では、アメリカのシリコンバレーのようなことが起こらないのかな?沢山の施策がありますね。沢山やってみること自体は、ぜんぜん悪いことじゃないですが・・

【地域SNS】ITファーストの地域、市民、社会を考えたらいいのかも・・もっとスマートにならないのかな?地方豪族とヤンキーの虎から変えるのかな?【社会情報学】

【妄想】テクノロジーの発展 アメリカ・中国と、日本の違い【何が違うんだ?】

実証試験

白書から少し外れますが、自動運転の5実証が決まったみたいですね。しかし・・

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http://levolant-boost.com/2017/06/07/42185/

こういう実証実験は、本当に沢山行われていて、また沢山の税金がつぎ込まれています。それでいて、実証実験屋さんが儲かっているだけで、何も社会に実装されないという課題。

スマートグリッド、スマートコミュニティの4実証はどうなったんですかね?

http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/smart_community/community.html

少し前に総括がされていましたが、何も変わってないような気がしますね。。

つい先日こういう記事を読みました。なんだか・・なぁ~

https://note.mu/sadaaki/n/n7a921b51b772

国の政策が悪いとか、いろいろ思っていたんですが、日本人の大多数が、変化を望んでいないのと、こういう方向性ではない。って思っているんでしょうねぇ。。

国交省は、ちょっと前から、超小型モビリティ実証もやってます。

http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000043.html

ガイドなども出てきていますが、地域・地方・山間部限定なんですよね。保安基準なども少し改定されて緩和されているんですが、まだあまり広がらない。

埼玉の上里町では、トヨタとか日産とかのものでなく、こんなのが実証されてて、売り出されています。

http://www.htm-japan.jp/bike/

カーポートに太陽電池をつければ、毎日50kmなら通勤に使える。こういうのをCool Japanって感じで Smart Commute Japanとかってことで、始めたらどうかな?

環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

環境は風向きが今悪いので、ほんとうに、ひっそりと、出されています。

で・・・こういうひっそりと出ているのが、面白いこと書いてあったりするんですよね。

平成29年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書 (PDFのみ)

人口問題と都市化

2011年に国交省が出して話題になった消滅可能都市、その後、国交省ではこういうこと取り上げるのはNGになったそうで。。 おいおい。。政治主導じゃないかららしい。あほですね。

でも、こっちの白書に書いてある(笑)

あまり、問題がある書き方じゃないですけど、世界の人口の半分は、土地のわずか1%に住んでいる[地図] こっちのリンクを見てもらう方がいいですね。都市化しか進んでいない。日本でも、世界でも。。 ほとんどの人が地球の1%の土地に住んでいるんです。この傾向はきっと変わらないものなのかもしれませんね。

ちなみに、消滅可能都市も引用されています(笑)

 

行政コスト

なんで環境の白書に行政コストが出てくるのかわからないですが、一人当たりの行政コストは、人口密度が低いと高い!ってグラフが出ています(笑)。そらそうですよね。

本当かどうかわからないのですが、人口密度が高いほど、高齢者が外出すると。。 ほんまかいな?って思いますが。。 でも、よくみると、ほとんど人口密度と関係ないとも見れるグラフですね。

地方創生やこれからの日本は、行政の効率化が本当に必要になってくるんですよね。ひとつはITファーストでの地方行政かもしれないと思います。。

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外国人観光客は何を期待しているか?

環境白書ですけど・・もう全く意味がわかりませんが(笑) こんなグラフもあります。でも、これ面白い。

日本食を食べにくる!ショッピング!自然観光! おぉぉぉ~ 外人は、The日本 というものに期待してくるってことですね。来たら、満足度はどれも高いですけど。

それと、街歩き・民泊・日本酒・入浴・日本文化 が次いで人気が高い。

外貨稼ぎをしないといけないのですが、これ見ていると、昔からの日本を体験できるようなものを作れば、儲かるってことですね。 環境と関係ないけど、きっとこれから国定公園などの予算を増やせということを言おうとしているんでしょうけど。。

最終処分場がやっぱり足りないですね。

ゴミは確実に減ってきているのですが、最近は減りどまりしている傾向になっているようですね。リサイクル関係の施策が一巡して、もっと何か新しいことをしないと、これ以上は減らない状況なのでしょうね。シェア文化の活用とかをもっともっとすれば・・まだまだやれることあるのですが。。。

ごみ焼却場って、最新式だと、発電もできます。なんかバックトゥーザフューチャーのようですが、もうだいぶ前からできるようになっていますが、その利用状況は、30%以下のようです。建て替えが進まないから。。 これは、地域住民の反対があるから。。

そろそろ環境系の地域住民も、賢くなって欲しいというか、なんでも反対じゃなくて、こういうエネルギー回収ができるゴミ焼却場へ建て替えができるように、なってもらえないでしょうか? 新しい焼却場の方が、確実にダイオキシンとか不要物の生成も少なくなっていますから。。

日経にはこういう記事が出ています。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17395110X00C17A6CC1000/

環境省によると、2015年度末時点で全国に1141カ所あるごみ処分場のうち、耐用年数の目安とされる20年を過ぎても稼働中の施設は全体の52%に上る。同省廃棄物対策課は「住民の反発や自治体の財政状況の悪化など、地域ごとに踏み切れない事情がある」と指摘する。

15年度末時点で稼働年数が21年以上の施設は全国に598カ所。内訳は21~30年が401カ所、31~40年が172カ所。耐用年数の目安の2倍を超える41年以上の施設も25カ所あった。稼働開始から廃止までの平均年数は約30年という。

処分場1つあたりの建設費用は数十億円から数百億円。施設の規模によるが、年間補修費は建設費の約5%で老朽化が進むほど増えるとされる。数年に1度、数十億円規模の設備更新が必要となる場合もあるという。

老朽施設でも国が定めた排ガスの安全基準は満たしており、炉などを更新しながら20年以上運用することは可能。ただ、大手プラントメーカーの関係者は「発電能力などがある新しい施設に切り替えた方が効率的に運用できる」と言う。自治体によっては新施設に災害時の避難所などの機能を追加した例もある。

なぜか労働生産性

これもなぜか分かりませんが・・・労働生産性が低い!と。。 環境にどう関係するのか?

これで、イノベーションが必要だ!という結論を出していますが・・ 必要なのはイノベーションじゃなくて、モチベーションだと思いますよ。

福島の問題

一章が、福島・熊本の復興に充てられています。

第4章 東日本大震災及び平成28年熊本地震からの復興と環境回復の取組 [PDF 2,468KB]

ほぼ、福島のことが書かれています。

これは除染土壌の中間貯蔵ですが、

福島県内の除去土壌等の発生量は、減 容化(可燃物を焼却)した後で1,600万~2,200万m3 と推計され(2013年7月時点の除染実施計画等に基 づく推計値)、その容量は東京ドームの約13~18倍に相当します。

これもかなりの問題ですが、進捗は

中間貯蔵施設整備に必要な用地は約1,600haを予定しており、予定地内の登記記録人数は2,360人となっ ています。2016年度までに地権者の連絡先を把握した面積は約1,530ha、用地調査を実施した面積は約 1,090haに達しており、契約済み面積は約376ha(全体の約23.5%)、774人(全体の約32.8%)の方と 契約

これで順調だとしていますが、とてもとても・・・ また震災時に出た汚染されたゴミもまだまだ福島だけじゃなくいろんな県にも相当量残っていることが書かれています。

燃やされて減容して、灰置き場という所においておくという施設整備のイメージも描かれています。

まとめ

ものづくりにせよ環境にせよ、エネルギーにせよ 白書をみると、もう日本はダメって思うようなものばかり。。グローバルなトレンドを見ていて、この逆張りは、ある意味すごいと思うけど。 なぜこんなに日本って変な国になったんでしょうね? 国民の総意だと最近は思うんですが。。

だから、もっと幸せな生き方ができる世の中を作っていけるんですよって。。ことを 答えはないけど、みんなが幸せな世の中。作っていきましょうよ!って そうするのが一番必要なことかもしれないですねぇ。

どうやったらいい? まずは、生活の不安を取り除くところでしょうね。

【若者はわかっている】経産省の次官・若手プロジェクトの資料がなかなか良い。けど・・何の資料なの?(笑)【日本の未来】

 

投稿者 tom2rd

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