【読書感想文】お金2.0 独立した・持続可能な・選択できる経済圏ができると【妄想】

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あんまりお金は好きじゃないのですが・・

お金自体のことを話すのは、あんまり好きじゃないんですよね。もちろんお金もちになりたいですし、お金もうけを考えるのも好きです。それに、経済学(実は心理学だと思う)やFintech(技術)などには興味があります。でも、お金でお金を作るっていう話しはあんまり好きじゃないんですよね。

ブロックチェーン(ビットコイン等の仮想通貨)も、今は投機になっていたりで、億り人がでたり、暴落したり、コインチェックが仮想通貨NEMを560億円も引き出されてたとか、お金でお金を増やすということに何か虚しさを感じる おっさんなのであります(笑)

でも、こんな本を年末年始に読みました。 いつもなら、直ぐに感想文を書くんですが・・・なぜか、書けなかった。さんにあったこともないんですが、少し前からよく目にしていて、気になっていました。メタップスという会社をシンガポールで作って、ブロックチェーン技術でいろいろやって、そこから今は、タイムバンクという人の時間の取引所などをやってます。

お金2.0

タイトルは、お金2.0なんですが、お金ということよりも、国が保証するという通貨ではなく、個人の信用や時間という概念の通貨になって行き、経済圏という概念が変わってしまうよ。ということを言いたいのだと思いました。そして、

「今後は人間の価値観が変わっていき、金儲けだけが全ての世の中ではなくなる」

ということを一貫して書いています。

書かれている内容の一部が、本人の書いているブログに書かれていますので、読んでみるといいかと思います。

持続的に発展する経済システムの作り方を考えてみる – 佐藤航陽のブログ
http://katsuaki.co/?p=1100

基本的な概念は、共感・シェア・効率化の最終形態 で

【読書感想文】コトラーのマーケッティング3.0 環境問題は難しいからイノベーションが必要で難しいからイノベーションがおこると

【読書感想文】限界費用ゼロ社会 その1 金融の限界費用 ドイツ銀行の株価は?【Brexit】

【読書感想文】〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則【不可避】

と同じような考え方です。

それらのことが、もっと分かりやすく書かれています。

僕なりに超要約すると

お金って、結局は、妄想上の価値であり、みんなが幻想できる共同幻想になると経済がまわる。これからは、新しいブロックチェーン技術などで、国の通貨以外を個人が選択することができるようになる。その通貨の流通量がある程度になれば、それぞれ個人が選択した経済圏で成り立つようになる。そうすると、個人が選択した経済圏=その人が選択する価値観ということになり、その価値観で行きていける。「今後は人間の価値観が変わっていき、金儲けだけが全ての世の中ではなくなる」そういう世界を作りたい。

ということなんだと思います。

ちょっとだけ想像してみてください。もし価値が一つだったら。。

昔、もし、お金が世界で統一されたらどうなんだろう?っていうのをフューチャーセッションで、考えたことがあります。その時、

お金=価値とすると、価値は何から生まれるのか? を考えました。

例えば、良いことをしたらお金が払われるとします。

良いこと=価値になりますね。

その良いこと通貨が、それぞれ交換されるとします。良いことより、もっと良いことに価値が集まります。そして、もっともっともっと良いことに交換され、価値が集まります。

一見いいように思うのですが、これだと、良いことは、最終的に一つしかない絶対価値になります。良いことは一つしかないという現実とはかけ離れたことになるんですよね。

そうすると、その良いこと以外は、全部悪いことになってしまうんです。多様性がない絶対神がいる世界に。。 実は今の通貨も、それぞれの通貨が交換可能なばかりに、この拝金主義になってしまっているのかも知れません。本来、日本に住んでて、日本の中だけで生きているのなら、為替がどうであろうと関係ないんですよね。そういう経済の中にいたっていいはずなんです。グローバルで生きたい人、ローカルで生きたい人、どちらも行き来したい人、いろいろあって良いはずなんですよ。その人が一番大切にしていることに添っていれば。。

個々人が選択できる価値観。 それが重要なんだと僕も思います。価値観に良い悪いは本来ないのかも知れません。

この本でいろいろな、今バズワードになっている技術や概念も紹介されていますが、言いたいのは、きっと、

「今の世界をより良くできるのは今を生きる人達だけです」

という希望で、それは技術がきっかけとなりより良くできるのだということ、その希望が出てくる根底にあるのは、

人間が作り出す世界では「この世で変わらないものは変わり続けることだけだ(There is nothing in this world constant, but inconstancy.)」というジョナサン・スウィフトの言葉

になるんではないか?って思います。

インターネットの次に来るものとかそういう本を読んでいる人には、この本を買うまでもないかも知れませんが。。 そういう本を読んでない人には、オススメの本だと思いました。

P.S.

ほぼほぼ、この本の内容、賛同していますが・・・今日、こんな科学を全否定している文章も読んでいます。

『自然を収奪せず、人を搾取せず』|shanthi-usui
安曇野パーマカルチャー塾 2017年講演 『自然を収奪せず、人を搾取せず』 ◆講師:村上真平さん 福島県の農家の生まれ。 お父様は農民団体・愛農会の創成期メンバーで、70年に有機農業に転換。 日本で唯一の私立の農業高校で、有機農業を教えている三重県の愛農学園で学び、卒業後は実家へ入る。 2年後にお父様と大喧...

この考え方も、確かにあり、人間が自然を壊してきたということには異論はないのですが、科学が全て悪いというわけではないと思うんですよね。結局、間違った使い方をしてしまうのは人間なので、禅問答のようになってしまうのですが。。

【自然農】哲学と禅問答と・・自然農 福岡正信のことが書かれた論文みつけた【自然耕房あおき】

このお金2.0にも、経済は自然と同じというようなことが書かれています。

もっと何かうまく説明できる方法があるんじゃないかな?なんて・・・また妄想してしまっています(笑)

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