山用に買ったギター
やっぱり、山でもギター弾いてみたい。でも、あそこにギター置いておくのも風雨にさらされるし。。ってことで、少し前にハードオフに行った時に目についたジャンクギターを山においていました。若干難ありでブリッジ部分が少し浮いていて、そこに接着剤を入れてつけておいたのですが。。
こんな感じで使ったりしてました。(先日の第二回 自家製酵母と国産小麦の会の様子です)
が。。。 むっちゃ弾きにくくなっているのと、チューニングが合わない!! どんどんずれていく(笑)
Kehlerの1980年代のゆるゆるのトレモロユニットが付いている感じです< すっげーわかりにくい例え(笑)
よく見ると。。ブリッジ部分が浮いています(笑) そりゃ。。テンションかかるとアームみたいになりますね。
さて・・どうする??(笑)
スチーム当てて、はがすかな?木工用のボンドいろいろ
木工用のボンド・接着剤は、スチームではがせるものとはがせないものがある。。
一般的に木工用ボンドは、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤で、ボンドに含まれている水分が蒸発して、接着されます。
これは、水にぬれると、はがれてきます。
楽器などにも使われるタイトボンド、脂肪族樹脂で、このタイプは耐水性ありません。これのいいところは、サンディングができるってことですね。固く固まるので。。でも耐衝撃性はあまりない。
もっと強力なのは、タイトボンドIIで、これが楽器によく使われているそうです。これもあまり耐水性ありません。
こちらのタイトボンドIIIは、架橋型ポリビニルアセテート樹脂で耐水性があり、屋外でも利用可ですが、固く固まらないので、サンディングはできません。
で・・普通は楽器に使われているのは、タイトボンドIIだろう。。ってことで・・スチームクリーナーではがしてみようと。。
ただ、高温の蒸気が出てくるだけの装置なんですけど、これ、いろんなものはがせます。
裂け目に、ノズルを突っ込んで・・ゆっくりとはがしていきます。あんまり水蒸気をかけるとよくないのでしょうけど。。ばきっ!って割れるより修復が簡単かと。。
10分くらい照射していたら。。とれました。
スチームクリーナーの欠点は、一回、出すといろんなところを掃除したくなります(笑)風呂場でやることが多いのですが、風呂の湯垢とかきれいに取れます(笑) ってそっちを取り出すと時間だけが流れていきますので、それが注意点です(笑)
ん?ラウンドトップだっけ?
外してみて。。分かったんですが、ブリッジの部分が浮いているだけではないようです(笑)
レスポールかぃ!ってくらい ボディのトップが曲がっています(笑) それに、ボディの下側も膨らんでいる。。えぇ~~ これじゃ。。接着するだけじゃだめじゃん(涙)
ボディを元に戻すようにクランプしたりしてみたのですが。。どうも、パキパキいうだけで、戻りそうもない。
ということで、ブリッジがはまる部分を、ひたすら削ってやろう!って。
はじめは、紙やすりで、シコシコ削っていたのですが、まったく平面になる様子がなかったので、子供が小さいころに使っていた彫刻刀を出してきて、思いっきり削ってしまいました。アコギに使われているスプルースの板って、すごく柔らかい材なんですね。ぴったり平になるまで、かなり削りました。
そしてタイトボンドIIIを薄く塗って、クランプしてみました。
これくらいおもいっきり押さえつければ、ボディも真っすぐならんかな?って淡い期待もありましたが、歪んだボディは歪んだままです(笑)
これを見て、「Sharing economyから、DIYing economyですね」ってコメントくださる方もいて(笑) それ流行らせましょう!!(笑)
接着完了
約10時間ほど放置して、弦をはってみました。
最初の写真と見比べると。。かなり凹んでいます(笑) 弦高が適正になるかな?(笑)
弦高は、あんまり下がってないようだ(笑)
まぁ、もとが1cmくらい弦高があったので、12フレットくらいのところは絶対弾けない状態だったのですが。。まぁ弾けるかな?ってくらいにはなりました。
で・・試奏



まぁまぁかな?
演奏の腕は上がらないけど。。ギター修理の腕は上がったようだ(笑)
これくらいの修理でまた弾けるようになるなら。。いいかな?
ギター修理してほしい人、いましたら。。ジャンクギターに限って修理しますよ~~ (笑)
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