【読書感想文】なぜ、地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか【律令制は変わってないな・・地方創生で変えれば?】

シェアする

スポンサーリンク
広告

またまた地形と歴史の本ですが・・・(笑)

歴史と地形の本大好きですね。。。(笑)

この本と、以下の 1.東京の町の秘密と、2.日本史の謎は地形で解ける は、一緒に読むと面白いですよ。

  1. 【読書感想文】東京の街の秘密50 地形シリーズ面白い【玉川上水】
  2. 【読書感想文】日本史の謎は「地形」で解ける インフラを作り続けてきたんですよね
  3. 【読書感想文】図解! 地図とあらすじでわかる古事記・日本書紀

この本は、江戸時代の町が、地政学というより、単純に地形がどうたったから、そこにあるっていうことを、歴史と地形で語っている本です。上の本に比べると地域をいろいろ網羅しているし、歴史を江戸時代に絞っているので、考察が少し浅いかもしれませんが、その分、全国の人が楽しめる本かもしれません。それぞれに、「ほ~~」ってところありますし、ちょっとちゃうな~って思う「え~~」って思う突込みどころもあります。そういう楽しみ方ができる本です。

それぞれの「ほ~~」「へ~~」って思ったところ

全部書くとネタバレになっちゃうのと、めんどくさいので・・・書きませんが(笑)

第1章 なぜ、「その場所」だったのか?

Q1 なぜ、家康は江戸に幕府を開いたのか これは、東京の街の秘密50の方が詳しいですが、基本はやはり水運って同じことが書かれています。
Q3 なぜ、京都で伝統産業が栄えたのか 豊臣秀吉の御土居のことが発端なんですよ
Q4 なぜ、奈良県の幕領は点在していたのか 古くからある文化圏なんで、大名が支配できなかったからなんですよね。
Q5 なぜ、兵庫・灘の酒が江戸でもてはやされたのか これ考察がある程度あってるんですが、日本史の謎は「地形」で解けるをよく読むと、これに載っていたことだけじゃなく、このころは灘の酒ばかりじゃなかったんですよね。伏見や堺の酒も有名だった。。アサヒビールの堺特集っていうHPもあったりして、こういう本書く人でも、歴史認識の違い(今のことと、その当時のことがごっちゃになっている点)があるなって思います。

堺は、灘や西宮・伊丹などとともに、江戸時代に摂泉十二郷と呼ばれた清酒の名産地である。この伝統ある堺酒造業のなかで、鳥井駒吉は頭角を現していく。1879年に26歳で堺酒造組合の初代組長に就任すると、1883年6月に精米会社、1886年9月に酒造改良試験所、1887年5月には共同醸造所を設立した。いずれも醸造技術の改良や生産の合理化を目的とする革新的な取り組みであり、1888年にはバルセロナ万国博覧会に初めて瓶詰めの清酒を出品して輸出の途を開いたのであった。そして鳥井が本格的国産ビールづくりを目指し、大阪麦酒会社を立ち上げたのもこのころのことである。

大和川の付け替えが、酒の産地に大きな影響を与えているんですよね。。実は・・・こんなことまた調べるととっても面白いです(ってこの本には載ってませんが)(笑)

Q11 なぜ、房総半島には紀伊半島と同じ地名が多いのか へ~ これ、漁師や醤油製造者が紀州から房総に移り住んだから同じ名前になってるんですね。。確かに・・有田の醤油と銚子の醤油、勝浦。熊野、白浜・・・なるほど・・・ 一説ですけどね。

第2章 地理から探る「江戸時代史」

Q18 なぜ、参勤交代の時期が各大名ごと決まっていたのか 理由載ってないし(笑)
Q19 なぜ、町奉行が江戸以外にも置かれたのか この地図面白いです。理由はちょっと違うような気がしますが、鎖国を実際は行っていなくて、幕府が外交や物流を一手に握っていたということが推測される地図ですね。
Q20 なぜ、キリシタンは九州に多く集まったのか この考察もちょっと違うような気がしますが。。もともと信長に仕えていた大名がキリシタンに感化されて、豊臣秀吉(黒田官兵衛かも)にこき使われて九州に行ったメンバがキリシタンだった。。という話のような気がするんですけどね。。地形からすると長崎に近かったからっていう話もあるけど、その前からキリシタンだったんですよねぇ~
Q22 なぜ、鎖国はなかったといわれるようになったのか  なかったんだもんね。ここは詳しくのってる。

第3章 「江戸の町」を地形から探る

Q35 なぜ、青梅街道はつくられたのか

へ~ 消石灰の元となる白土が取れたんだ。。確かに成木川のあたりは白い石がある。。
Q36 なぜ、利根川の大改修が行われたのか

日本史の謎は「地形」で解ける にも詳しく載ってますが・・・この手の本って実は沢山あるんですね。。

突っ込むところもいっぱいあるかもしれないですけど、こんな雑学。。面白いですよね。

ちなみに戦国時代のやつもありますね。こんど見つけたら買おうっと!

歴史と地図の認識

学校で教えてもらった歴史ってなんだろうな?テレビでやってる歴史ってなんだろな?って最近思うことが多いです。

この本に載っている、江戸時代の日本の国境です。実はこの国境は、奈良時代や日本書記の時代から、ほとんど変わってないんですよね。廃藩置県というのも実はなかった。。藩の単位はどちらかというと、大名の石高を区切る線で、それもけっこうとびとびなところもあったり、お家取り潰しとかいろいろあって行政区分ということにはなっていなくて大きな荘園なんですよね。

ちょっと誤解をうむ表現かもしれないけど、どこの組に入っているか?っていうだけのこと。。行政区分としての国境(くにさかい)は、ほとんど変わっていなかったんだなぁ。。

日本の律令制度は、Wikiにも載ってますが・・

令制国一覧(りょうせいこくいちらん)は、7世紀後半から明治時代までの日本国内の地方行政区分、国(令制国)の一覧である。

令制国の改廃は、奈良時代までと明治時代になされ、その間の平安時代から江戸時代には長期にわたって変更がなかった。

ということで、聖徳太子は偉かったんですね。。って今は、聖徳太子の存在自体が、なかったんじゃないか?って歴史は揺れていますが(笑)

地形が面白いのは、地域の境目って、なかなか変えられない。て思ってしまうんですが・・・ 川だったり、山だったり動かせないやん!って・・・でも、地形と歴史の本を読んでいると、昔は、ものすごい人をかけて、あっという間に川の付け替えとか行っているんですよね。でも国境(くにさかい)は変わってなかったりする。

プラットフォーム・インフラという観点で考えると、一回、この律令制度を見直して、それぞれの国を都市とゆるやかな行政区分に分けなおすってことをすると、大転換が起こって、日本再興ができるとか?面白いんじゃないかな?

なんてこと、妄想したりします。誰かやらない?(笑)

スポンサーリンク
広告

コメントを残していただけるとありがたいです

Loading Facebook Comments ...
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。