【読書感想文】あさちゃんに澁澤栄一が出てきたので・・それと白洲次郎も

あさちゃんに、明治維新後の実業家がたくさんでてきていますね。

私は、日本電気協会の澁澤賞を電気保安関係で2回?3回か?貰っているんですが
その元になっている澁澤栄一という方を知らなかったので、昔、読んでみていたので、紹介です。

この本は、澁澤栄一さんの孫が、おじいちゃんのノートから写し取った100個の訓言に、ビジネスコンサルタントらしい解釈を入れています。そういう意味では、澁澤栄一氏も今でいうビジネスコンサルタントだったのでしょう。

維新後に、500社以上もの会社を設立しています。維新後に日本のことを考えた人達は、五代友厚といい「滅私」だったんですね。

今のCSR経営や、CSV経営に通じる「道徳経済合一主義」に基づいて設立されていっているようです。結局のところ、「徳」と「得」を一緒にやっていかなければということなんでしょう。「商い」が発展してこそなんでしょう。このころの思想をもう一度思い出すことが重要なのかもしれません。

もっと知りたい方は、澁澤栄一記念財団のページに詳しくのってます。

維新の動乱期に生きた一人の実業家として凄い功績を残していますね。

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動乱期と言えば

戦後の動乱期には、白洲次郎という実業家も出てきていますね。

2009年くらいに本が立て続けに出ていたので、読んでいます。

この本は、カーグラフィックの編集者が書いた本で、はじめは、ソアラとの関係から書かれているのですが、白洲次郎氏の吉田茂氏との関係から、WW2前後の動き進駐軍との駆け引き、憲法が出来てきた経緯や、その後の安保の話まで、白洲次郎氏の関わりが書かれています。

初めて、白洲次郎という人のことを読んだのですがとても面白かったです。
こんな初めから国際化されている人ってあんまりいないですよね。カントリージェントルマンってあこがれるなぁ~ たぶん、この本を読んで、カントリージェントルマンにあこがれたんだと思うんですよ。会社でマレーシアに何回も、国際標準にかかわったのでヨーロッパに何回も行ってその感覚を少しだけわかるようになったことは、会社に感謝しなくてはいけないですね。

「矜持」って政治家やえらいさんは、よく使いますね。こういうのを言うんですね(^^;

ってことがわかる本かもしれません。

こちらの本は、もともとは、妻の白洲正子が、次郎の語録を作ろうとして作った本とのことですが、この本も、伝記的な内容になっており、戦後すぐの憲法が出来た経緯などを詳しく書いてある本になっています。

こちらにも、矜持や、noblesse obligeが沢山出てきます。
貴族(あるいは責任がある人)はその社会的な責任(義務)を持たなければならない。そして、誇りを持たなければならない。ということのようです。ちなみに、ノブレスオブリージュはフランス語で、英語では、noble obligationのようです。アメリカには貴族いないので、あんまり使わないですね。だからCSRとかになるんでしょうね。

あとプリンシパルという言葉も沢山出てきたようです。自らが思う原理原則に沿って物事を進めなければならない。

どの言葉も、ダンディズムというか武士道というか騎士道というか
男のかっこよさを表すような言葉ですね。

この本では、GHQから突きつけられた憲法案とその会議の様子が詳しくのっています。またマッカーサーの考えなども類推できるように書かれています。
この本を読むと、今の日本憲法は、ある意味で、アメリカの理想を実現するために作られた憲法のように感じました。アメリカのシステムより新しいシステムを導入しているように思います。ただ、それからの進化がないのですが、それはプリンシパルを理解できていないからのような気がします
アメリカも、軍事的行動はしたくない派と、しなくてはいけない派がいたようで、突きつけられたのは、したくない派の勢力が小さくならないうちに、早く決めないと、いけなかったような情勢があったからのような気がしました。当時のGHQの考えるオトシドコロ(象徴天皇制など)に持っていかないと、もっと強行なやつらが・・・という圧力の中で、短期間に決められて行ったのだろうと想像します。

豊臣秀吉も、戦国時代の動乱後、勢力を外に向けました。明治維新後の動乱後、日本も外に勢力を向けざる得なかった。ひょっとして、今の日本も、グローバリゼーションという名の元に外に勢力を向けているのかもしれません。ただ、その結末はいずれも、徳川家康になったり、マッカーサーによる統治になったりですね。押して知るべし。。かもしれません。しかし、一時的にせよ、歴史的にみると、その外へ向けるという行為が必要なのかもしれません。多くの人が理解するということが必要なのかもしれないと思います。

しかし、これまで60年もこの憲法の下で平和でいられたというのは、当時のGHQの考え方は、正しかったということでしょうし、矜持やnoblesse obligeがなんのことか分からなくなるような世の中になって行ったという事実から考えると、アメリカの理想の国(憲法)というものがこの姿なのかもしれないと思ってしまいました。そういう意味では、プリンシパルを大切にしてシステムを進化させる時なのかもしれません。それを革命や維新と呼ぶのかもしれないなと最近思います。
澁澤栄一氏も白洲次郎氏も、どちらも、世の中のため、日本のために、電力や通信など大きな企業の元を作っていったのだと思います。動乱した時代に生きて、あるシステムを作った人達。

その思いは、いつのまにやら・・・・

というか
やはり、そうでない人が多いってことでしょうか?

それとも、システムを進化させていくべき時に来ているのでしょうか?

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