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教育関係
あんまり専門家じゃないけど、少し気になるので、このブログでも取り上げますね(笑)
天才が見つけられるのか?? 初期の認知能力が肝って書いてあります。米国は大学試験で年収や幸せと比例するなどと言われているけど、実態ははっきりしないですし(笑)
フィンランドの学習方法もいいけど、実は日本のものも、ランキング的には悪くないようですし・・
アクティブラーニングも始まってきているようですし・・
こないだから奨学金の延滞率が高い大学が話題になってたりしますね。
http://toyokeizai.net/articles/-/168512
そもそも大学と賃金って関係するのか?とかどこかに資料ないかな?って思って・・・調べてみました。
内閣府経済社会総合研究所の資料
なんか内閣府経済社会総合研究所から論文が出ているので、見てみましょう。新しい方から順に・・
まず・・・大学院
大学院教育が賃金に与える影響 2017年3月
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis336/e_dis336.html
この研究は日本における大学院教育が、労働者の賃金に与える影響を推定することを目的としている。日本の大学院については、1)学生の大部分が国公立理系であり、2)その中でも学力の高い層が大学院に行く傾向があり、3)大学院進学者数が経済状況に依存して変動することがわかっている。そのため、能力の違いや大学院進学時の経済状況を無視した推定では、上方バイアスがかかってしまう。この問題に対処するため、労働者が卒業した大学について詳しい情報が含まれる『消費生活に関するパネル調査』データを使い、専攻や設置(国公立/私立)の影響を考慮した上で、大学院修士課程の教育が賃金に与える影響を推定した。推定結果から、大卒と大学院卒の賃金格差の中で専攻や設置で説明される部分はごく一部でしかないということがわかった。さらに、専攻や設置以外の要因を考慮するために、操作変数による推定を行ったが、推定結果は統計的に有意ではなかった。より多くのサンプルが含まれる『ワーキングパーソン調査』のデータでも同様の分析を行ったが、操作変数による推定結果はやはり有意ではなかった。そのため、先行研究等で報告されている大学院賃金プレミアムが、大学院教育以外の要因を反映しているという可能性を排除することはできなかった。一方で、大学院教育が仕事満足度を高める効果は観察されており、労働者が賃金以外の面で大学院教育の恩恵を享受していることが示唆される。
データでは、優位に賃金格差は説明できない。 賃金以外で、恩恵を受けているそうです(笑)
過去の先行研究が、ディスられていますが・・それは、この下のやつです。
大学院卒の賃金プレミアム ―マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析― 2014年6月
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis310/e_dis310.html
本研究の目的は、大学院卒という学歴を手に入れるための教育投資に関する内部収益率を計算し、大学院卒の持つ学部卒に対する金銭的優位性を検証することにある。特に、教育機関を卒業してそのまま企業に勤め続けた雇用者の年齢-賃金プロファイルを観察することで、企業が処遇制度においてどの程度大学院卒を優遇しようとしているかを描き出す。
まず、学部卒と大学院卒の賃金プロファイルを比較した結果、男性においても女性においても、大学院卒の生涯賃金収入は学部卒のそれよりも高いことが分かった。大学院卒の賃金は高年齢層になっても年齢とともに上昇し、それが学部卒の生涯賃金収入との差を広げる大きな要因であることも明らかになった。また、大学院進学に関する内部収益率を計算した結果、博士前期課程(修士)に進学した場合、男性は11.4%、女性は10.1%、博士後期課程(博士)まで勉学を続けた場合、男性は5.9%、女性は5.7%となることが示された。日本では大学院に進学することの経済的価値に疑問が投げかけることも多かったが、大学院卒が収入面でのプレミアムを持つことが分かった。
2014年の時点では、そうだったのかもしれないですね(^^; それが2017年時点では、もう優位ではなくなっていると・・・
それを踏まえて・・その前の研究は・・・
過去の研究 大学・高校 質と賃金 編
大学教育の質のリターン:大学選択は将来の賃金に影響を及ぼすか 2013年11月
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis306/e_dis306.html
本研究は、大学教育の質が個人の卒後の賃金に与える因果的な効果を計測することを目的とする。もし大学の質が重要ならば、どのような大学が労働市場で高く評価される人を育てるのだろうか。米国で行われた研究では、小規模で、私立、博士課程を持ち、経験のある教員に対して高い給与を支払っている大学が、卒業生の賃金が高い傾向にあるという。こうした先行研究に倣い、本研究では、わが国の大規模な一卵性双生児のデータと、偏差値データおよび学校基本調査(文部科学省)の学校別データを用いて、先のような問題意識に答えることを試みた。その結果、遺伝的な能力や家庭環境などの個人の観察不可能な要因をコントロールすると、いくつかの推計では、専任教員の構成(生徒対専任教員比率など)が統計的に有意になるという結果を得ているものの、総じてみれば、大学の質は賃金に影響を与えていないことが明らかになった。
これ、重要ですね。大学の質と賃金は、あんまり関係ないってことが明らかになっています。
高校の質が学力、賃金に与える影響:日本の双生児データに基づく実証分析 2013年10月
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis304/e_dis304.html
学校の質とは一般的に、教員や教材、設備などの教育に投入される資源のことを指す。質が高い学校へ行くことが、生徒の学力を高めることにつながるのだろうか。この問いに答えることは容易ではない。なぜなら、教育熱心で優秀な子どもを持つ親が、子どものために質の高い学校を選択しているかもしれず、学校の質と学力の間には、我々が想定する因果関係とは逆の関係がある可能性にも配慮しなければならないからだ。
本研究は、高校の質が子どもの学力、賃金に与える因果的な効果を計測することを目的としている。具体的には、筆者らが独自に収集した日本在住の20歳から60歳の双生児の大規模データと、文部科学省が収集した「学校基本調査」の学校別データ、大手予備校が公表している偏差値データを合体し、双生児間で共通している家庭環境や遺伝など観察不可能な要因をコントロールした上で、高校の様々な属性(学校規模、生徒・教師比率、就職率など)が大学入学時点の学力や大学卒業後の賃金に影響を与えているかを検証した。その結果、一卵性双生児のみのデータを用いて、もっとも正確に学校の質の効果を推計した結果から、高校の質は学力に影響を与えないものの、大学卒業後の賃金には影響を与えることが明らかになった。
あはは・・・どっちやん。って感じですが、そもそも、質が学力に影響を与えないってことは、明らかになっていますね。
最近の例では、GMOの創業者もDMMの創業者も・・ 学歴とは関係なく、資産を作っていった人ですね。
日本の資産家一覧を見てみると高学歴の方も沢山ならんでいますが・・
超富裕層になる方は、勉強というより、やはり生きる力が強いのでしょうね。
富裕層・超富裕層って?
そもそも、お金持ちってどんなだろう?って思って 野村総研の2014年のレポートを見てみると・・
https://www.nri.com/jp/news/2014/141118.aspx
富裕層は増えているんですね。
http://blogos.com/article/106625/
ピケティが、指摘するはずで、資産の固定化がひとつは問題で、再配分をきちんとしないと、どんどんこの格差が開きます。勉強も大切だけど、資産家にならないといけないんですよね。
あきらめることはない・・
こういう単純なことを実行できる人 が 賃金が高いということなのでしょうね。
もっと早くに気づけばよかった(笑)
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