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フードロス解消方法のいろいろ
ゴミのこと書いたので、ついでに、一回、フードロス解消についても書いておこうかな?というのと、こないだから八百屋さんの方や、飲食店の方がこのフードロスについて話していたので。。
というのも。。このフードロスを解消する方法には、何種類かあります。その分類をまとめておこうかな?って思って。。仕組みは沢山あるんですが、あまり知られていない。利用されていないってことが問題なんじゃなかろうか?って思って。。
日本にはどれくらいフードロスがある?
少し古いですが、日本の国がまとめたデータがあります。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html
1.「食品ロス」年間約632万トン 、1人1日お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物が捨てられている日本
日本のフードロスだけで、世界全体の食糧不足量の2倍あるんです。なんていうことでしょう。食料自給率が40%弱に今はなっているんですが、このフードロスがなければ、それだけで100%に近づくってくらいなんですよね(特定の食物で輸入品の割合が多いのがあるので100%にはなりませんが)
僕もパン屋さんしたいなぁ~って思っていた時期(って今もあるんですけど)があるんですが、大量に売れ残ったりするとこのフードロスにとっても心を痛めるって、元パン屋さんに聞いて、なにかいい方法が思いつかないかな?って考えたこと が。。 需要予測がきっちりできるといいんですよね。完全予約制とかだと、フードロスは起きない。ある意味、大量生産してしまうので消費期限までに売り切らないといけないってことがフードロスを発生させる根源なんですね。あと、ここには書かないですが、農業の現場でも、売れない作物問題とかもあって、フードロス解消には本当に沢山の取り組みがあるんですよねぇ~。
現状のフードロス解消の3つの方向性
まず、家庭用には、素材を使い切る!っていうことでフードロスを削減する方法があります。そして企業向けには、そもそも、需要を予測して適正な分だけ作るっていう方法論と、余っているもの・消費期限ぎりぎりのものを欲しい人に届けようっていうものがあります。
家庭用では、買い過ぎないってこともあるのですが、残り物で美味しいものを作ろうっていう話があります。このページはCookPadに消費者庁があつめた、もったいないレシピ集というものです。まるごと使おう!って
https://cookpad.com/kitchen/10421939
なかなかいろんなレシピがありますよ。
で。。消費期限については、実は 冷蔵庫も何もなかった時代には、保存食っていうものがありました。それは発酵食品だったりです。これらは菌の力を借りて常温保存ができるものですね。今の食品衛生の考え方だとナンセンスなんですが、本当は、消費期限なんてものはないんですよね。熟成・発酵・腐敗は、どれも同じで、腐敗以外は全部食べられる。これを知ったら本当は、フードロスってかなり減らせるものなんじゃないか?って思います。
需要予測系
豆腐屋さんや、ビール屋さんが天気予報を使って製造量をできるだけ正確に予測して、適正量だけ作る。出荷する。っていう方法です。
豆腐屋さんの事例
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1705/25/news027.html
飲み物の例
https://digi-career.jp/release/%E7%B5%8C%E7%94%A3%E7%9C%81%E3%80%81%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%B4%BB%E7%94%A8%E3%81%A7%E5%A3%B2%E3%82%8C%E7%AD%8B%E5%95%86%E5%93%81%E3%82%92%E4%BA%88%E6%B8%AC%EF%BC%81/
これらは、まだまだ実証段階かもしれませんが、気象予測やTwitterのつぶやきなどを使って予測手法を作っているところですね。AIなどの出番かもしれません。
気象協会の需要予測
気象協会から既に小売り向けの需要予測がでています。にぎり寿司指数とか、よせ豆腐指数とか出てます(笑)
https://www.jwa.or.jp/news/2018/10/post-001098.html
コンビニなどは、これを使ってほしいですね。個人小売店もこういうのが使えると在庫圧縮できて経営的にもよくなるのではないのかな?って思います。
東京都も気象予測とPOSのデータで実証をはじめていますね。
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/12/06/10.html
https://www.facebook.com/foodloss.tokyo/
あまっている物を再流通させる系
こちらの方が、なんとなく皆が考えるフードロス解消法かもしれません。いろんな取り組みがすでにあります。作りすぎちゃったもの、過剰在庫のものを、欲しい人に渡すというものです。
フードバンク系
これが一番有名なのかもしれません。売れ残り・傷あり・消費期限まじかのものを、生活困難者へ渡す仕組みです。 ガイドランなどもきちんと揃っています。NPO・ボランティア系での取り組みですね。
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/foodbank.html
これって本当に沢山あるんです。
http://www.fb-kyougikai.net/foodbank
https://2hj.org/vision/alliance/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF
あんまり有名じゃないですが、小平市もちゃんとやってます。フードドライブという活動です。ややこしいのですが、フードドライブもフードバンクを通して流通するので、同じといえば同じです。
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/043/043020.html
新宿や池袋などでも盛んに年末などに行われていたりします。
NPOでもこの活動をしているところは、本当に沢山あります。
https://www.mottainai-ichiba.org/
もともとは、受け入れ先が少なくて、困っていたそうですが、最近では、この食品の受け入れ先は、こども食堂も一つになっていたりしますし、年末の炊き出しだったりしています。
http://kodomoshokudou-network.com/
あと、企業向けに防災備蓄で消費期限が迫っているものを寄付するスキームなどもありますね。
http://2hj.org/support/food/emergency_food_supplies_faq.html
フードシェアリング系
フードバンクと同じような考え方なのですが、こちらは、IT系スタートアップの取り組みということで分類するのがいいのか?と思いますが、需要と供給をITでマッチングさせるサービスです。
https://food-sharing.com/matome
TABETE
https://www.cocooking.co.jp/food-sharing/
飲食店向けに無料で掲載できる。売れ残り防止のアプリ かな? 利用者は安く食べられるってこと。
ReduceGO
https://food-sharing.com/matome#ReduceGO
こちらは、利用者が月額払うと、飲食店・小売り店の売れ残り商品を購入できるっていうアプリ
Tabeloop
https://tabeloop.me/
無料の会員登録制の売り手と買い手のマッチングアプリですかね?
ポケットマルシェ
https://poke-m.com/
こちらは生産者(第一次産業)と消費者のマッチングアプリですね。
これが入るなら、Tsunaguや、京都村エクスプレスとかも入るのかな?
Otameshi
http://www.otame4.jp/
こちらは、食品だけではないのですが、賞味期限間近のものを価格を下げて売っているところです。メーカから直接お試し価格で買うっていうことのようです。
Kuradashi
https://www.kuradashi.jp/
ちょっと趣旨と違っているような気もしますが、こちらもフードシェアに分類されているようですね。寄付付きの食品流通ってところでしょうか?
規格外野菜の流通
実は日本ではこのような取り組み、出ては消え・消えては出ての状態です。
で調べた時には、日本でも、SuperSecondという規格外野菜の流通のサービスがあったんですが、今はないですね。海外の方はまだ、サイトは残っているようです
https://www.imperfectproduce.com/
https://www.wonkyvegboxes.co.uk/
これは、実はとっても難しいのかもですね。農家はやはりブランド化というか小さくても稼げないといけないので規格外の野菜が安く流通したところで、なんのメリットもないのかもしれないですね。
ただ、楽天ではそういうカテゴリはあるんですけどねぇ~ これは商売的につけたカテゴリなのかもしれないですけど。。
あと、脱線ついでに、タダやさい っていうサイトもあります。
https://www.tadayasai.com/
これらがフードロスに貢献しているとも思えないですけど。。
沢山取り組みはあるけど・・実際はフードロスが減らない
需要予測は、はじまったばかりで、まだ実証段階。予測なのでどこまで行っても100%ロスを防ぐってことはないでしょう。AIの力でなんとかなるのかな?あまりに予測精度があがると、今度は需給の話なので、商売としてはどうかな?っていう話もありそうですね。
フードバンクは、ボランティア系なので、それぞれの地域に密着した形で細々とですが持続可能な形だと思いますし、ニュースにもあまりならないですが、特に都市部では機能しているんじゃないかな?って思います。
フードシェア系だと、はやり登録店舗数が増えていかないと、持続可能なサービスにはまだなっていなさそうです。これからに期待ですね。
コンパクトなサプライチェーンマネジメントなのかも??
そう考えると、もっとコンパクトなサプライチェーンを作るのがいいのかもしれませんね。
例えば、地元の農家 と 地元の八百屋と 地元の複数の飲食店 と 地元の複数のお客さんを結びつける。
なおきち の うららさんは、LINEで農家に こんな野菜を、いつぐらいに欲しいっていう。それで新しいレシピを作るって、お客様に出す。できすぎちゃったら、コミュニティのみんなに宣伝する。 ってことをやっているって、前に聞きました。
あまり沢山じゃなくても、数が多いことよりも、情報が密に連携できて、お互いが助けたいと思える範囲で実行するのが、いいのかもしれないですね。
個人の問題
あと、消費期限の話は、今、常識と思っている腐るっていうことの概念を個々人が変えていくことや、そもそも大量生産される加工食品を少なくするってことを考えた方がいいんじゃないかな?とも思いますね。特に発酵と腐敗、悪い菌って本当に少なくて、いい菌で守られているってことをもっと有効活用することや、個人もその知識をつけることが大切かもなぁ~って思います。
それと、昔はご飯粒を残すと、農家の人が泣くよ って言われました。なんとなく。。分業化が極まってきていることで、どんな風に野菜が育つのか?お米がとれるのか?切り身で魚が泳いでいるって思っている子供も多いとか?食べ物を作るってこと、命を頂くっていう意味を知ることも、農業体験なども必要なのかもしれないですね。
ということで、久しぶりに妄想企画でフードロスについてのまとめてみました。
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