水って面白いんですよね。
パンの発酵やってみると、
生地がダレ易い= 軟水
生地が締まりやすい=硬水
軟水か、硬水かっていうのは、ミネラルの量。ミネラルは、お塩にも含まれていておいしいっていうお塩には、たいていミネラル分が入っています。で、ミネラルというと、塩化カルシウム以外の、鉱物系のもので、海水から取り出すと。。実は、にがり。。とかになってる。
珈琲を井戸水で入れて飲み比べした時に、面白かったのが、
純水に近い水=珈琲の味がキリっとでてくる。
井戸水=珈琲の味がまろやかになる。
そして、このページでは、重曹(炭酸水素ナトリウム)と にがり(マグネシウム塩)を純水に混ぜて、いろんな名水と呼ばれる水を作ってみて、それで珈琲を味わうっていう。なんというかマニアックなページを作ってあります。
で。。 その不純物というかミネラルの多さを測るメータってTDSというもので測っているようでしたので、僕も入手してみました。
TDSメーター
TDS :Total dissolved solids 総溶解固形分 って感じでしょうか? 水に溶けている固形成分の量をいうようです。
ECメータと一緒になっている製品が多いのですが、これは、水の電気伝導度(電気抵抗)を測定して、だいたいこれくらいのものが溶けてイオンになっていそうだな!っていう値を、TDSに変換して表示しているものです。
Wikiに詳しくのっています。(英語だけど)
たとえば、アマゾンでも売ってます。
僕持ってるのは、こちらのやつと同じです。(前に買った時には、それぞれで売ってたんですが。。見つけられない(笑))使い方は、こちらにあります。
PHも一緒に見たい人はこっちのほうがいいかもですね。
総溶解固形分(TDS)は、分子、イオン化、または微粒子(コロイドゾル)懸濁状態の液体中に存在するすべての無機および有機物質の溶解した合計含有量の尺度です。TDSは、100万分の1(ppm)と呼ばれることもあります。デジタルTDS PPMメーターを使用して水質レベルをテストできます。
ちなみに、イオン化していない不純物は、TSSと呼ばれて、総浮遊固形分(TSS)と区別されます。TSSは、2マイクロメートルのふるいを通過できず、溶液中に無期限に浮遊します。沈降可能な固体という用語は、動きの影響を受けない保持タンクに浮遊または溶解しないままのサイズの物質を指し、TDSとTSSの両方を除外します。沈降可能な固体には、より大きな粒子状物質または不溶性分子が含まれる場合があります。
なお、塩分にはTDSの定義を構成するイオンの一部が含まれるため、総溶解固形分は通常淡水システムについてのみ使うことができます。
TDSの主な用途は、小川、河川、湖の水質の研究です。TDSは一般的に一次汚染物質とは見なされていませんが(たとえば、健康への影響とは見なされていません)、幅広い化学汚染物質の存在を示す総合的な指標として飲料水のキレイさの指標として使用されているそうです。
本来は、測定する水と、それを乾燥させて出てきた固形分の重さの比が正しい値なのですが、非常に時間がかかるので、電気的に測定するようにしたもののようです。
で。。何を測っているかというと、まさに、電気導電率のようですので。。
水の電気伝導率は、水中の溶解したイオン化固体の濃度に直接関係しています。水中に溶解した固体からのイオンは、その水が電流を伝導する能力を生み出します。これは、従来の導電率計またはTDSメーターを使用して測定できます。実験室のTDS測定と相関させると、導電率はTDS 濃度のおおよその値を提供し、通常は10%以内の精度になります。
TDSと地下水の比コンダクタンスの関係は、次の式で近似できます。
- TDS = k e EC
ここで、TDSはmg / Lで表され、ECは25°Cにおけるセンチメートルあたりのマイクロシーメンスでの電気伝導率です。相関係数k eは0.55から0.8の間で変化します
らしいです。
TDSをちょっと測ってみる
炭酸水と、甲州の美味しい水、水道水 を 比べてみました。
測定結果は以下です。
あんまり変わらないですけど、ちょっと違いますね。
ちなみに。。塩水を測ってみると。。
982という数値になりました。 導電率を測っていますね!
味の違いとTDS
珈琲を入れた感じでは、酸味のあるコーヒー豆を、酸味を楽しみたい時は、TDSの小さい水で淹れると、酸味が立った味になります。TDSの高めの水だと、まろやかというか酸味も苦みも少なく感じるようです。この違いは、TDSが50前後と、100前後なら人間でも分かる感じです。
パンの発酵の場合は、違いはあんまりはっきりしないところが若干ありますが、300くらい超えてくると加水率を上げれるようです。なんとなくですが、加水率を上げてもダレダレになりにくそうです。
いろんな水のTDSを測定している人を見つけたので、そちらのサイトから転載しますと。。
富士山のおいしい水(ミネラルウォーター)硬度30mg/l 38
アルカリイオンの水(ミネラルウォーター) 硬度55mg/l 69
ヴォルビック(ミネラルウォーター) 硬度60mg/l 97
エビアン(ミネラルウォーター)硬度304mg/l 283
コントレックス(ミネラルウォーター)硬度1468mg/l 970
水として飲む場合は、やはり好みというか、自分がどれくらいの硬度に慣れているかによると思います。日本人は割と軟水(硬度が低い)に慣れているので、TDSも低い値が飲みやすいのだと思います。
また
水の基準などに関しては、この資料が数値が沢山はいってて面白いかと思います。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/11/s1108-5.html
TDSだけでは見れないけど。。
TDSの本来の使い方は、浄水器やフィルターの性能を表して、逆浸透膜式のフィルターだと本当に純水のような水が作れるようです。
海水からも純水が作れるような逆浸透膜式の浄水器だと、TDSは0に近くなるようです。フィルターの性能は見れそうですね。
たぶん、蒸留水でも、純水っぽくなると思うので
こういうやつでもできるのかも。
純水って赤ちゃん用に売っているんですね。ビジョンから(笑)
こういうので、いろんなミネラルウォータを作ってみても面白いかもですね。
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