【データマニア?】日本がわかるデータブック 日本国勢図会 2017/18【読書感想文】

データ好き?白書好き?

データや白書が好きっていう訳ではないんですが、研究計画や事業計画などを作成したりトレンドをつかんだり、そこから類推するような業務についていたことが多かったからか、いまだに白書とか読んでしまいます。だからこのブログでも白書オープンデータとかの記事が多いですね(笑)

もともと雷観測で統計データを作ったりしていたこともあって、データを、なんとなく、つら~っと見るのも好きで、環境年表の時のように、環境の仕事してたのに知らなかったデータを見てびっくりするようなことも、時々あったりします。

【読書感想文】つらつらと・・・環境年表2016をめくったら・・・驚きのデータが・・【CS-137とかダイオキシンとか・・】

昭和2年から発行され続けている!!

矢野恒太記念会というところが、発行している「日本国勢図会」というデータブックがあります。

矢野恒太が、昭和2年(1927年)に著した『日本国勢図会』は、数ある著作の中でも青少年教育への思いを具体化したもので、その初版の序文に「編者が若し教育家であって、幾人かの青年を預かったなら、本書に書いたことだけは何科の生徒にでも教えたいと思うことである。本書は講堂のない青年塾の一部である」と記しています。
初版発刊は、わが国初の国勢調査(1920=大正9年実施)から遅れることわずか7年で、当時は統計が十分に整備されておらず、青少年が客観的な判断力を養うために統計の普及が求められていました。そうした時代に、『日本国勢図会』が貴重な統計年鑑の一つとして多くの人に読まれ、民間の統計年鑑としては希有の歴史を有するものとして今日に至っています。教育界における本書への信頼は厚く、入試問題や学習参考書の基礎的な統計データブックとして広く
利用されており、産業界でも、会社経営あるいは講演会の資料として役立てられています。

とのこと。教育のために作った統計年鑑なんですね! 凄いです。70年間もず~っと作っているってことが。。

今となってはオープンデータなどなどデータの重要性が叫ばれて、統計データがとても入手しやすくなっているんですが、なんと70年前から、統計データを発行しつづけているんですね!

内容は

国から出てくる白書や、各種団体から出てくる白書の基本部分を網羅しています。

項目としては、総務省統計局が出している「日本の統計」に、自衛隊関係のデータが入った感じです。いろんな白書に乗っているデータですから、目新しさはないですし、

もう検索とかデータをグラフに書いてみたり二次利用することに慣れてしまっている人間にとっては、この紙に書かれているデータの存在意義はあるのかな? なんて思ったりもしますが

総務省の統計局の生データだと、分類わけされすぎていてぱっと見れないものが、サマライズされていたりする図表も沢山あります。

例えば、余暇活動の種類別行動者率なんていうのは、統計局のデータはExelまで公表してくれていますが、男女別とか年齢別とか細かく掲載されているので、ざっくりとは分かりません(笑)

そもそも、あんまり興味がいままでなかったので、こういうのの変化を感じていなかったのですが、この統計、感覚とかなり違います(笑)

1991年と2011年を比べて、余暇活動で増えたのは 商業実務・ビジネス関係学習(倍増)、映画鑑賞(ちょっと)、ゲーム(倍増)

減ったのは、野球、テニス、つり、水泳などの運動。。 (なんか水泳教室とか増えてそうな気がするけど) カラオケ!!マジ?減ってるの?? パチンコも半減?? 行楽、旅行も減ってる。  みんな勉強か、ゲームをしているんですね。 ちょっとびっくりです。どっちも自分がやらないから(笑)

つら~っとみてみるだけで、自分の感覚と、社会の実態の差がみえたりして面白いです。

ググれカス?はもう死語?

よくGoogleで検索すればすぐデータみつかる!っていう人もいるんですが、Googleで検索すると、WELQの問題とかもありましたが、SEO対策に優れたサイトが検索上位に出てきたりして、なかなか思ったようなデータにたどり着けないです。白書など全く見ない人や統計データを全くみていない人が、適切な検索ワードで調べられるか?って言われると、かなり難しい時代になっています。

そういう意味では、どういうデータが統計データとしてあり、どんな分野で、どんな省庁から、どんな言葉で語られているのか?ということを、網羅的に頭に入れておくには最適なデータブックかと思います。

 

ちなみに、バックナンバーとかも売ってるんですね。

あと100年分の統計版とかもある。

面白いですね。

 

投稿者 tom2rd

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