ブラタモリが流行ってるからかな?
最近、火山や地形関係の本が面白いですね。ブラタモリって2~3回しかみたことないのですが、地形と歴史、地震、火山の関係や、人間がしてきたことの関係を知るのはとても面白いです。
【読書感想文】なぜ、地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか【律令制は変わってないな・・地方創生で変えれば?】
で・・・
今回は、100万年の日本列島の歴史です(笑)
で、今回知ったこと、前から知ってることなど・・・乗ってます。意外と知らないことなんかもあって、面白かったです。
プレートテクトニクスと火山の位置
日本はプレート境界にあってというプレートテクトニクスって前から知ってましたし、有名ですよね。でもこの理論で1960年代くらいから主張されだした理論だそうです。
そして、火山ができるには、マグマができないといけないんですが、地下は熱いから全部マグマかって思っていたんですが(笑)、地下にいくほど圧力があって融点は高くなるので溶けにくくプレートが固体のままだそうです。マグマができるには、圧力がほどほどで、水分が重要だそうで、プレートの沈み込みで水が供給されていて、かつ、温度が高くなり、圧力がぎりぎりのところというのは、プレート沈み込みから100kmの地点なんだそうです。
へ~ 知らなかった。 プレートの沈み込みの角度がだいたい分かりますね。
東日本側と九州のあたりの火山を比べると、東日本側の太平洋プレートの方が緩やかな角度でオホーツクプレートに入っていっているんですね。
地震と火山の関係
よく地震のあとや、火山の噴火のあとに、ニュースや専門家の方々が地震と火山の噴火は関係ないと言っていることがありますが・・・関係大ありなんですね。
例えば、富士山の大噴火で有名な1707年の「宝永大噴火」は、
- 12月16日(宝永4年)旧暦11月23日 宝永大噴火。火山爆発指数:VEI5
- 大量のスコリアと火山灰を噴出。この噴火は日本最大級の地震である宝永地震の49日後に始まり、江戸市中まで大量の火山灰を降下させる等特徴的な噴火であった。
らしいです。思いっきり関係してますね(^^;
東南海地震で大地震が起こったら、確実に富士山は噴火しているようです。。
関東平野 氷河期はもっと広かった
関東平野の成り立ちは、少し面白いというか3つのプレートがせめぎあっているところなんですが、260万年前からあまり変わっていないそうです(笑)。埼玉あたりのところはだんだんと沈降しているそうです。プレートの端っこは上がって、その少し後ろは下がっていっているんですって・・・
現在の関東平野は、国土面積の5パーセント近く、日本全国の平野(9万平方キロメートル、国土の約4分の1)の18パーセントくらいの大きさで、人口は約30%ですから、本当に日本一の大きさなんです。。が・・・
氷河期は、水が陸地に固定化されるので、海水の量が減ります。だから、今より120mも下がっていたとか。。また、縄文時代の少し前の温暖な時期には今より50mも上がっていたそうです。
東京湾がほぼない時期と、埼玉あたりまで海の時期があったそうです。昔の貝塚の位置をプロットするとわかるそうですね。
こういう話がいっぱいのってます。リアス式海岸のでき方とか・・・昔僕らが習ったでき方とちがいますね(笑)
南海トラフ、中央構造線の後ろの窪地(盆地)
衛星写真の地図を見ていると・・・不自然に思えるところ・・・がいろいろ見えますよね。たとえば・・・こんな風にみえませんか??
線が見えているところの後ろに・・ぼこぼこぼこと沈んでいるところが・・・
下からいくと、海溝の方には、海盆というぽこっと下がったところが・・
中央構造体(断層)のうしろには盆地が・・・ならんでて・・今は海になってる。
これらのことも読めば、面白い理由が書いてあります。ちなみに、こちらも関東平野と同じで、中央構造線から離れる方が、だんだんと沈降しているそうで、そのために、琵琶湖は昔はもっと南の方まであったそうで、今でも琵琶湖の北側の水深が深く南側は浅いそうです。
瀬戸内海も氷河期には、陸地になっていたそうで、逆に、温暖な時には、京都・奈良まで海だったそうです。
まだまだ面白いことが、載ってます。
日本って・・
プレートの上にのっかった仮の姿なんだなぁ~ということがよ~くわかります。
あと、水と氷の作用と、火山の噴火で大きく姿を変えているようです。といっても、何万年もの時間をかけてゆっくりと変わってきているので、すぐに慌てる必要はないですけど、いつ何が起こるのか?は、まったくもって分からないので、諸行無常という概念が生まれたりするのは、この地形によるもんだろうな。。って納得させられました。
今度は、この本も楽しそうだな(笑)
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