【読書感想文】火山で読み解く古事記の謎 確かに火山が多いところに神社がある【縄文時代からの言伝え】

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古事記は何のために書かれたか?

この本 超おすすめです。古事記のあらすじだけでも読んだことある人、高千穂(日向)、出雲、熊野、熱田 などの神社の位置が分かる人には、とても納得感のある古事記の謎解きの本です。

古事記を読んだことがある人には、少し不思議だなぁ~と思うことが多いと思うんです。登場する場所が結構偏在している。登場人物が、火でやけどしたり、うんこが神になったり、女神が裸になって機嫌とったり、お尻の穴から剣をついたり、すぐに結婚したり・・また違う女と子どもつくったりと・・・あんまりにも、面白い行動が多いんですよね。その謎が、この本で解ける感じです。

古事記は1巻~3巻まであるのですが、1巻からヤマトタケルが出てくるまでの2巻までの神話部分を主にこの本では取り扱っています。その内容は、縄文時代からの言伝えが、書かれているのではないか? それは、火山の多い日本という国を納めてきたことが書かれているのではないか? 天皇の神格性があるのは火の国を鎮圧したということではないか? という仮説にたって、火山との関係が書かれています。

下の図は、現在の日本の活火山の分布です。

活火山総覧第4版 活火山分布図

古事記に出てくる場所は、高千穂(霧島火山)、出雲(三瓶山)が圧倒的に多いですよね。

熊野も、調べてみると、カルデラがある。

かつて熊野に火山があった

縄文時代までは、これらの火山の噴火していて、それを鎮めさせたことを言いたかったのか?それとも、この古事記によって、これらの山がかつては猛威を振るった火山であり、その脅威を後世に伝え、教訓とするために伝承してきた物語だったのかもしれないと仮説をたてています。

仮説検証

この本では、古事記のいくつかのトピックで検証しています。

天岩戸の話:スサノオは火山で、噴火により暗い時代がきてアマテラスが隠れたとされる。

ヤマタノオロチ:ヤマタノオロチは火砕流で、草薙の剣は、黒曜石の剣じゃないか?

黄泉の国:硫黄で黄色くなった温泉じゃないか?

熊野:神武天皇を襲った熊は、温泉ガス?

ヤマトタケル:クマノタケル、イズモタケルを征伐?

こう書くと、なんだか、こじつけっぽいですが、是非読んでもらうと、納得の内容です。

ひとつだけ例を。。

天岩戸

アマテラスが、天岩戸に隠れて、まっくらになった。という伝説です。日食説などもあるのですが、この本では、鬼界カルデラの大噴火によって、数年にわたり寒冷期がきたことを伝承しようとするものではないか?としています。

NHK 第5回  カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?

7000年前くらいに起こった、この鬼界カルデラ噴火は、西日本全域に20cmもの火山灰を降らせたようです。スサノオが、泣きさけび、木々を枯らせ、川・海を枯らせてしまったのは、このことを表しているのではないか?

と・・・ 推察しています。 この他のこともとても説得力のある書き方ですし、おもしろい論考だと思います。

この本の考えの下敷きになっているのは、スワノフスキーというロシア人の書いた本とのことです。こちらの本も一度読んでみたい本ですね。

古事記関係のおすすめ本

【読書感想文】図解! 地図とあらすじでわかる古事記・日本書紀
日本文化についてや、神社仏閣などに訪問して お話を聞く機会が、そこそこあり。。 その時によく古事記や日本書記の話が出てくるので 学...

参考

筆者のページ

火山と神話の現場からの報告
『火山と日本の神話──亡命ロシア人ワノフスキーの古事記論』第四部を期間限定でネット公開。九州南部と出雲地方が古事記神話の舞台となっている謎を、火山神話の視点から探っている。

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