ゴミは減らさないと
前職で、みどりいっぱいプロジェクトという植樹をしたりする生物多様性活動のプログラムを立ち上げたのですが、その中に、僕の実家の近くのゴミの最終処分場(簡単にいうとゴミの埋め立てする場所)に植樹をするというものがありました。もうあんまり最終処分場がないというのは、みなさんもご存じの通りですが、こういう最終処分場って、50年くらい、人の入場を管理しないといけない区画になっています。公園や花スポットとかいっぱい大阪にあるんですが、多くがゴミ埋立地後なんですね。
環境の関係をするようになって、ゴミ問題にも興味がでるようになり、まずは分別が大切で、次は減量、そしてゴミをゴミにしないようにしたいなと思うようになりました。昔だったら、こんなこと一切考えてなかったんですけどね(笑)。
大阪にいるころは、畑にそのまんまおいておけばコンポスト状態になったのでいいのですが、東京に戻ってから、そんな場所もないし、発酵にも興味があるし、家庭菜園の肥料としてもよさそうなので、段ボールコンポストを実践してみることにしました。大きな場所がある人は、ふつうに積みたい肥すればいいんですけどね。
段ボールコンポストって
7月からやり始めたんですが、これ、本当にゴミが減量されますし、発酵していくのがよくわかるし、虫もこないし、いやな臭いがしないんです。
やり方は、この方のサイトを参考にやりました! 生ごみと燻炭とピートモスを混ぜるだけです。簡単です。
終了! だと・・・あれなんで・・・ 段ボールコンポスト3号を作ったので、私のやり方を紹介しますね
絶対やった方がいいポイント
- 段ボールの底は二重に
- 燻炭とピートモスの配合は3:4 ⇒ 珈琲カス と生ごみだけでもOK
- 虫対策に、着なくなったTシャツでカバーをする ⇒ どうしても虫嫌いな人はカバーに虫コナーズを時々かける。
です。あとは、よく言われる 生ごみは、細かく切る、水切りをきっちりするとかはあんまり気にしなくてもよさそうです。
うちは5人家族なので、結構な量の生ごみが出ます。なので、箱もそれなりに大きい方がですが、家にあった段ボールを2個用意してそれで内部を二重にします。
ホームセンターで買ってきた、もみ殻燻炭と、ピートモスを入れます。 これって、畑でも4:3でつかうのでしょうか?ちょうどいい組み合わせで売っているんですね。二人家族なら、この量でやるとたぶん1年くらい生ごみ食べますね。うちはだいたいこの量で3か月を目安にしていますが、もっと大丈夫かも
いれて混ぜる。そして、水を1リッターくらい入れておきます。
あとは、ここに生ごみを入れて行き、かき混ぜるだけです。
発酵していくと、温度があがって40度くらいになるようで、きちんと分解されるようです。
ポイントの、Tシャツのおなかの部分だけ切って縫ったカバーをかけて完成です。
二号機、三号機を並べています。二号機は3か月間生ごみを入れ続けてまだ発酵中です。このあと1か月ほどそのまま発酵させると腐葉土のような肥料ができます。
こちらは、その肥料で育てているイチゴです。肥料が効いているのかどうかは?比較していないので分からないのですが、段ボールコンポストすごくいいです。ゴミ出しの分量がかなり減りますし、生ごみが臭わないし・・ その点だけでもいいです。
中身も見たい??発酵について
2号機の中身です。1号機の中身もお見せしましょう。
かなりきれいになんにもなくなります。あまり気にせずになんでも入れてますが大丈夫みたいですね。
発酵について、菌がいないとダメだとか、EMぼかしを入れるといいとかの話もありますが、菌は、そこいらにもいるようで、菌をよそから入れる必要はまったくないようです。
生ごみを入れ始めて2日くらいは発酵しないというか温度が上がってこないかもしれません。その時は、使った てんぷら油、米のとぎ汁、糠を入れると、温度あがってきて発酵しだします。
あとは、毎日入れて、毎日かき混ぜるだけです。もう半年以上やってますが、失敗もないですし・・・あと、土や肥料として使わない人は、ピートモスも苔ですし、燻炭ももみ殻ですし、生ごみは生ごみですもんね。そのまま可燃ごみとして出してもいいようです。地域のゴミ処理事情に合わせて捨てるのもありかもしれません。生ごみを3か月に1回しか出さなくていいんですよ。それと、2個あると・・・1個を少し寝かせるとまた量が減るので、その上からもう一回2~3か月入れてもよさそうです。
ピートモスの変わりに、掃きだまってる枯れ葉とかでも大丈夫でした。
これって、誰でもできる環境対策なんですよ。ぜひみんながやると、生ごみが80%以上減るし、生ごみを乾かすためにゴミ焼却場で使われる燃料も少なくて済みます。
もうこれは、絶対やらなくちゃ!
ちなみに、こういうの自分で集めたりするのめんどくさい方は、こちらを・・値段的にはこれ買う方が絶対安いんですけどね(^^; 僕は買ってないので、中身はわかりませんけど・・内容物を見る限りはよさそうです。
価格:950円 |
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冬の発酵 糠を一握りが効果的です
冬場は、寒くって発酵があまり進みません。それで、よくお湯を入れたペットボトルを入れておけばいいとか、書いてある記事もありますよね。こんな風に
でも、ペットボトル1本くらいを入れたところで、発酵は進まないようです。特に寒い時は、少し生ごみを入れるのを止めるっていう手もあります。で・・・どうするか?
一つは毛布や発泡スチロールみたいなもので断熱するのがよさそう。
それと・・・ 入れるものにカロリーの高いものを入れると発酵が進むみたいでその熱でまた発酵が進むようです。糠、米のとぎ汁の最初の方のやつ、てんぷら油、イモ、小麦、肉類とか・・面白いことに、人間が食べて太るって言われるやつを多く入れると・・・再び発酵して湯気がでてきます。 特に「糠」と「てんぷら油」は、効きます!
うちでは、玄米を毎日精米するのですが、精米機があると、毎日糠が出てきていいです。糠って漬物にも使いますが、本当に発酵を助ける役目をするんですね。一握りで発酵維持してくれているようです。
あと、外気が寒いので、段ボールのふた部分が結露しますので、新聞紙とか吸水を助けるものを蓋の下にいれておくといいかもですね。でも新聞紙がへにゃへにゃになってまたゴミになるから・・・このあたりは研究必要かも(笑)
Q&A
何個か質問があったので・・・Q&A作ってみました。
Q:底がふにゃふにゃになって抜けない??
大量に水を入れると、ダメかもしれないですけど、基本的に発酵しだすと、40℃以上になっているようで、外気より高くなっています。だから、水分は上へ上へと行くようで、下はカラカラの状態になるようで、底はふにゃふにゃには一回もなったことありません。 (抜けることあります。水が多すぎると。。なので二重・三重にしておくと少し安心です)逆に蓋がふにゃふにゃになります。水切りをしっかりして!なんて書いてあるHPが多いですけど、水切りは適当で、時には水分補給した方がいいくらいかもしれません。ぬか床と同じで毎日入れて混ぜるので、このあたりは、やってみると水分がどう動くかよくわかります。
Q:ピートモスとくん炭は必要?
EMぼかしのような方法でするなら、不必要のようです。あと、必ずピートモスやくん炭が必要か?って思って・・いろいろやってみました。冬場の枯れ葉がいっぱい家のガレージにたまるので、その枯れ葉と、草が枯れたものを少しづつ焼いて灰にしたものと、生ごみで・・・それでも、問題ないようです。あと、土を入れて・・・とか。。。それでも大丈夫。できますね。自然にあるもので、やる場合の注意は、枯れ葉とかを入れたり、草を入れたりするとそれについていた虫がコンポストの中で増殖する可能性があります。だから、虫などに注意するあるいは虫がいてもOKな人だと、わざわざピートモスやくん炭買わなくてもいいですね。
くん炭の変わりに、珈琲カス が いいです。 喫茶店とかカフェはコンポスト是非やってほしい。カフェからはじまるコンポストコミュニティなんてすごくいいですよね。
炭は、臭いを消す効果があるみたいで、BBQで使った炭とか持って帰ってきて入れるとかもいいですね。
Q:いっぱい肥料が出来ても使う所がない。。
これ、はじめは自分も困るんだろうなって思ってベランダ菜園とか始めたのですが・・・(笑)思ったよりぜんぜん量はできてきません。。5人家族での使用ですが、冬場は発酵が遅いので3か月に1箱できる感じですが・・・夏場は6か月ほど生ごみを入れ続けても箱の中いっぱいにならないんです。だからできる肥料の量も、1年で3箱くらいしかできないんです。ちょっとしたベランダ菜園をやるくらいだと、完全に消費してしまう量です。。2人家族や、一人だと、たぶん20リットルのピートモスと15リットルでは大きすぎで、半分の10リットルと7リットルくらいの量でいいとすると、だいたい半年で18リットルくらい肥料ができる感じです。実際にやってみると、生ごみがほとんど消えているという状態だけなので・・肥料を使う量だけ使って、コンポストとして入れ続けるってことでもいいかもしれません。そうすると1年で2リットルくらいだけ肥料ができるような感じですね(^^;
逆に大量生産しようと思うと・・・落ち葉とか食物残渣とか大量に集めてこないとダメかもしれません(笑)
Q:ホームセンタで売ってるEM容器とか使うのはどう?
容器も、続けてやってみると・・・実はなんでもよさそうですね(笑)段ボールじゃなくてもいいようです。要は、上の部分に空気が通るようになってて、中身に空気を入れるように混ぜられて、虫が入らないようになってればなんでもよさそうです。なので体裁よくしようとすると、かわいいバケツに、布でカバーをかけるようなものでもよさそうです。冬場は保温を考えると発泡スチロールの箱がよさそうです。このあたりまたDIYで作ってみたら紹介しようかな?(笑)
でも、まず始めるなら、手軽にそこいらにあるダンボールでやってみるのがおすすめです。だって何も買わなくてもいいんだもん。
収穫された野菜たち
ちょっと前から収穫して食べていたんですが・・・2016年3月20日 水菜とブロッコリーが花芽をつけてきたので、収穫して食べました。
[…] 【生ゴミの発酵】段ボールコンポストってこんなに簡単!臭わない!虫も来ない! […]