古くなったフィラメント復活実験
買ったころは、まぁきれいに打ち出せていたんですが、そろそろ買って2年くらいになっちゃうようなフィラメント。。
断捨離ついでに捨てちゃおうかな?って思ったんですが。。 捨てるなら実験してみようと。。
フィラメントの劣化原因と復活条件
ちょっと調べてみると、プラスチックの多くは、そのまんまでも加水分解していくみたいで劣化していくみたいです。 もともときちんと分解しようと思うと、温度条件やら湿度条件がシビアにいるみたいですが、PLAの場合は、50℃~80℃で、湿度80%とかの条件で加水分解するのが効率的なようですね。このHPに詳しく書かれています。
フィラメントも、湿度50%くらいある日本の環境では、どんどん吸水してしまうみたいで、ポキポキ折れやすくなったり、3Dプリンタのヘッドで温めると、中の水が膨張してプリントが安定しなかったり。。粘度が下がって、糸引きしたりします。。
で、1ヶ月ぐらいはきれいに打ち出せていた 木質PLAなんですが。。打ち出したあとの強度も低くなって、使わず放置していました(笑)
それを使って実験です。
- 50℃くらいにならないと、プラスチックから水分が抜けないらしい。
- 水分を抜くには50℃で2~6時間くらいかかる。
って条件みたいなので、湿度そのものよりも。。温度と時間みたいですね。
布団乾燥機で乾燥させてみる?
温度一定に保つものって、意外にたくさんあるんですよね<僕だけ??
- 発酵に使うオーブン 60℃で1時間とかできる(湿度も上げられるけど。。)
- 布団乾燥機 ダニパンチ付きで・・2時間とかできる(布団も乾燥できる!)
- 3Dプリンターのベッド 40℃~120℃くらいで何時間でも(3Dプリンター持ってれば)
ってことで。。布団乾燥させるついでに、やってみました。
この投稿をInstagramで見る
保管用のケースとか乾燥剤とか湿度計とか。。
どうせ一回乾燥させたんだから、保管も乾燥条件にしておこうかと。。というのと。。娘がカメラの防湿ケースがほしいっていうので。。
3Dプリンター界隈で有名なケースは、ダイソーの5.5Lケースです。
https://www.daisonet.com/product/4549131571479
あとで思ったんですが。。フィラメントたくさんあるんだと、何個も入れておけるこっちのほうがいいかもです。
https://www.daisonet.com/product/4549131568721
シリカゲルはこれをお茶袋に入れてます。
それと温湿度計
まずは温湿度計のばらつきを見てみたり。。 そこそこ同じ値になりますね。
どれくらいの湿度になって保てるか?を見てみたり。。
湿度10%くらいにはなるみたいです。
効果は?
あんまり期待してなかったんですが。。。糸引きも、切れる・折れることもなくなりました(笑)
ちょっとびっくり。。
乾燥させるというよりは、気持ちとしては、60℃で2時間以上 おいておくっていうのが効く感じかもです。一度抜けると、湿度が低い状態保てるようですし。。
結論
安物のドライヤーでも使えそうです(笑)
気密性もないし。。数時間しかあっためないけど、使えるのかな?と思っていたんですが、使えるみたいです。
僕の3Dプリンターいろいろ手を加えられて。。今は、こんな感じになっています(笑)
フィラメントドライヤーというよりは、フィラメント送出用の箱です。これで、かなり綺麗に打ち出せるし、層間の強度も元の状態に近くなったような気がします。
木質PLAとか、どうせ打ち出してからも吸湿してしまうので、もろくなるんでしょうけど。。ほとんどリール状態だったので、全部使い切っちゃいましょう(笑)
断捨離するはずが。。。 また手元に残ってしまう。。
コメントを残していただけるとありがたいです