失敗の本質
ふと、この記事を読んでいて、思い出しました。
当時の感想文が残っていて・・
日本軍の情報収集力と現場を見ない体質が・・・
ってどこかの会社とよく似ている。。この本で書かれている本質は、当時の組織比較と
いう点では、本質だと思うし、中国の古代の本を読んでも
やはり、ある程度大きな組織になった場合に
必ずおこる 上位組織と現場組織の情報伝達の問題など
本質部分だと感じる。
ただ、今の組織運営を考えると、現場力向上と声はかけても、
技術力・マーケットの動向などマネジメントする側が
気をつけて情報収集しないといけない項目も多いし
仮想敵が明確にできない今の世の中では
この本だけで、組織の議論をするのは少し無理があるかと思いました。
こういう風に思っていたんですが、当時理解できていなかったのかも知れないな。。って思ったので、防備録として・・今感じることを。。
この本の著者の一人が、 野中郁次郎 氏 この方が、今や流行りのというか、当然になっているアジャイル・スクラム開発の提唱者なんですよね。
失敗の本質の内容を少し知るには、このブログがいいかも。。
https://www.publickey1.jp/blog/11/_innovation_sprint_2010.html
アメリカの戦い方も本になっています。
これらの研究から出てきた考え方が、アジャイルだったり、スクラムだったりするわけです。
超抜粋(失敗の本質)
失敗の本質は、
- 過去の成功体験が過度に機能した
- 日清・日露戦争などでの勝利 → 新しい技術・環境に適応できなかった。
- 暗黙知・経験知を過度に重視した
- 精神論・武士道などで成り立っていた(ゼロ戦のパイロットは超絶テクニックを駆使) → 誰でもが使える・戦える武器という観点がなかった。人命の大切さの欠如
- 形而上議論しかできなかった
- 論理的な思考をせず場の雰囲気で決定(現場からの情報収集より大本営発表) → データ等に基づく論理的な分析ができない。現場の意見が集約されなかった。
- 哲学の欠如
- 短期決戦で開始した→ 長期的展望がなかった。目標があいまい
これを組織論的や、システム論的に考えると
- 人的ネットワーク偏重・属人的な組織構造
- 明治維新は、いままでの幕府の人の登用方法を、抜本的に変えて、能力主義にしたから、維新が起きたんですが、その時の武人がそのまま軍人になって硬直化してしまった。
- 環境に適応できる人材を活用できなかった。
- 学習を軽視し・リーダの意図を重視する組織構造
- 敵の戦力を過少評価・というか学ばない。学べなかったのかも
- ワンパターンの戦術、作戦の繰り返し。現場の意見は届かない。
- 陸軍的な教育重視(当時はもう空の戦いだったのに)の組織構造
- なぜ戦うかの哲学より、リーダの意図が重視された
ということですね。
どうすればいいのか?
本質は、システムを固定化しない。 全員が意志をもって戦う。ということですね。
よく言われたのが、野球的なゲームからサッカーやラクビ―のようなゲームにチェンジされたときに、その戦い方を取り入れられなかったことですね。
これって、本当に今の日本にも言えてるなぁ~ 今いるところ(会社だけでなく、地域にしろ、いろんな面)にも言えてるなぁ~って思ったんですよね。
つまりは。。
- 環境に適応できる=不安定な状態、自己進化、自己組織化できる組織・システム
この考え方に立たないとダメってことですね。
- 不安定な状態を、ひとつにまとめるには、基本は、哲学がいる。
それが、ビジョナリーだったり、Think Bigなことなんですよね。日本語だと、たぶん大儀が近いのかも。
【Customer Centric】Amazon JDC Open House イベントに参加してみました【イノベーション】
システムだと、こういうこと。。でしょうね。
大儀をみんなに分かりやすく、体現できる目標に落とし込むことも重要ですね。
知的創造をできる組織、システムに替えていくことが重要で、ひょっとしたら、経済的成長の時代から、知的創造の成長力の時代に代わってきているのは、もう100年も前の話だったのかも知れないですね。
意思決定方法で言えば、PDCAではなく、OODAなんでしょうね。これも、今はネットワーク中心の意思決定に代わってきていますが。。
キュレーションメディアの戦い。(日本のキュレーションメディアにかけていたもの)
日本型キュレーションに欠けていたものーー北米製品レビューメディア「BestReviews」から考える、読者が本当に求めている情報とは
こういうことの繰り返しをやっぱりしている(笑)顧客重視という視点が抜けてた(笑)
そして大きな大きな違い
一番、最初に書いた、僕の昔の感想に。。
マネジメントする側が気をつけて情報収集しないといけない項目も多い
この中に、やはり専門家やエキスパートがしなければならないことが多いという意識があるんだな。。ってことに多いに気が付いたんです。
専門家じゃないとできない。エキスパートを作っていかないとダメだ。
という考え。。
これが間違っているのかも。。
誰でもが、できるように。。誰でもが簡単にできる。。
そういう風にしていくことの方が全体としては強いってことなんでしょう。
ゼロ戦に載れるパイロットを作る。誰でも乗れるグラマンを作るって話は昔から言われて。。それでも、ゼロ戦のパイロットを作ろうとしている。
人材を教育しようとしている。
日本の経済で、大会社が儲かるようにして、それに付随した産業が浮上していく。とかつて言った学者(教育者)の経済産業大臣がいます。トリクルダウンを起こせると。。 でも起きない。(こういう事も昔、僕、書いてる)
なるほど、それが、大きな間違いなんだと。
脱成長・半農半X・里山資本主義 も大好きなんです。けど、何か言葉が違う。って感じていて、その言葉はなんだろう?って昔よく考えていたんですが、まだ見つけられていません。
知的資本主義での成長! ってことなのかな? ん。。まだ表せてないな。。
ふとそんなことを感じたので、防備録として。。
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5月23日に、花小金井のハナカフェで、発酵が膨らみ過ぎてハワイまで届いたって話をします。
https://www.facebook.com/events/895458520627356/
地域でも、そんな話ができたら。。いいな。。 なんて。。
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