WEFの新チャンピオンズの年次総会
スイスのダボスでの会議が有名なWorld economic forumという団体、世界のいろんなことを議論しているみたいで、世界のトレンドをみるのに、よく見るページです。U2のボノは、この団体はお金持ちばかりが集まる会議で昔は、抗議活動などもしていましたね。年次総会も各国首脳や経済会、アカデミックといろんな人が集まるダボス会議も凄いのですが、2007年から始まった夏に行われるサマーダボスと呼ばれる中国でのNew Champions Annual Meetingも凄いお金持ちが集まる会議になっています。今年のMeetingの記事が最近掲載されました。
https://www.weforum.org/events/annual-meeting-of-the-new-champions-2017
その中で、ちょっと気にる記事があったので、少し訳してみました。随分前から言われているパワー9というものだそうです。また「ブルーゾーン」って取組みもググってみると、このパワー9やレシピって健康関係では有名なんですね。
長寿で健康的な生活を送っている世界のブルーゾーンからの9レッスン
https://www.weforum.org/agenda/2017/06/changing-the-way-america-eats-moves-and-connects-one-town-at-a-time
Natinal Geographicsとかの記者のダン・バードナーという人の研究のようです。
世界には、すごく長寿で、健康的な場所があるそうです。それを「ブルーゾーン」って読んでいるようです。
ブルーゾーン地域はギリシアのイカリア島、日本の沖縄、イタリアのサルデーニャのバルバグア地域、カリフォルニアの小さな都市であるローマリンダ、コスタリカのニコヤ半島だそうです。
それらの地域を10年間研究してきた著者が得た9つのポイントが以下のようになっています。
1. 自然に動く。徒歩、ガーデニング、家事など、自然に移動することは、ブルーゾーンのライフスタイルの中核部分です。(歩くってことですね)
2。目的。沖縄人はそれを「いきがい」と呼び、ニコヤの人はそれをヴィダと呼んでいる。あなたが朝起きた理由を知ることで、あなたはより健康的で幸せになる。さらに7年間の余分な余命が加わります。(いきがいがあるってこと)
3. ダウンシフト。ストレスは人生の一部ですが、ブルーゾーンの100歳以上の人は、ストレスを和らげる儀式を彼らの日常生活に組み込まれています。大祭司たちは祈り、イカリアンは昼寝し、サルディニア人はハッピーアワーをする。(ダウンシフトですよ)
4。80%ルール。ブルーゾーンの人々は、胃が80%いっぱいになったときに食べることをやめ、夕方に最小の食事を食べます。(腹八分)
5. 植物スラント。豆は、大部分の100年齢の食事の基礎です。野菜、果物、全粒穀物は残りの食事を包み込み、肉は少量で食べる。
注)スラントっていうのは、傾斜とかという意味で、食物連鎖の下の方のものを食べるというような意味で使われているのか、肉は少なく、植物は多くというスラントなのか?どちらかの意味だと思います。
6. ワイン@ 5。ほどよく定期的にワインを消費すること(友人や食べ物と一緒に)は、ブルーゾーンのライフスタイルの一部です。
7. 所属。信仰に基づくコミュニティの一部であることは、平均余命に4〜14年を追加します。
8. 愛する人たちファースト。親密な関係(配偶者、両親、祖父母、および孫との密接な関係)を持つことは、ブルーゾーンの100歳以上の人と共通しています。
9. 良い仲間。世界で最も長く住んでいる人々は親しい友人と強いソーシャルネットワークを持っています。
Right tribe:なんか上手く訳せなかったですが、ソーシャルネットワークというか友達がいるってことでしょうね。Rightは右のじゃなくて、良いとかの方で、Tribeは、部族っていうより仲間かな?って訳しています。
絵であらわすと、こんな感じだそうです。
このブルーゾーンというサイトには、バイタリティテスト(たぶんどれだけ生きれるのかテスト)っていうのが、あって、寿命が判定されます。
88.9歳まで生きれるのね。ポテンシャルとしては99.8歳、103まで??(笑)
英語の設問なので、ちょっとやりにくいですが(笑) あと少し長生きするには、タバコを止めなさいって出てきます(笑)。でも2~3年らしいです。。
ブルーゾーンレシピ
レシピのサイトがあって、ビーガン・ベジタリアンっぽいレシピがいっぱい乗っています。
イタリアン系でヘルシーだけどボリューミーな感じを作れたらいいなぁ~って思っているんですけど、そういうような感じのものも、乗ってます。もちろん味噌汁とかフューチャーされていますよ。
ビーガン・アスパラガス・ピザ
豆バーガー
ベジタリアン・ラザニア・スロークッカー
野菜味噌汁
ブルーゾーンの地域
どこもリゾート地ですね。経済がそこだけで回っているわけではないのでしょうけど、自然が残っていて、小さい経済が回っているような地域で、ダウンシフトしている感じなんでしょうねぇ。
ハピネス
環境の仕事をやってた頃から、ハピネスって何だろうな?って考えることが多くなってます。成長の限界とか、2052もそうだし、高知の経済同友会のハピネスも。。 上の長寿のための。。っていうのも、昔、京丹後でワークショップした時に、おじいさんおばあさんが言ってたピンピンコロリがハピネスだという話も・・ 何がハピネスなんだろうなぁ?その人が置かれた立場や場所にもよるのだろうし・・何が正解かは、まだまだ分かっていません。
でも、面白いなぁ~って思うのは、これWEFの会議で発表されていて、お金持ちの経営者たち向けにこういう事を言っているんですよね。たぶん、お金があれば、こういう風に思うってことなんでしょうけど、本質的には、これお金がなくてもできるような生活スタイルなんですよねぇ。。
2017年9月発売予定ですけど、本も出るようですね。予約しておこうっと。。
IT系が好きな僕ですが、シンギュラリティが問題だとか、少子高齢化で、消滅可能都市が沢山出てくるとか、日本の産業政策はグローバルではダメだとか・・いろいろ言われていますが、このブルーゾーン地域っていうのを見ると、そういうのを超越しているように思えてくるから不思議です。実は、そういうダメな所に、ハピネスがあるのかも知れないなぁ~って思える自分がいたりします。
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