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Cloud戦争にGoogleが本気をだしてきてますね
ここ最近は、Deeplearningが盛んで、IoTやシンギュラリティなどそういう方向性にCloudが進んできていましたね。MicrosoftのAzureもIBMのBluemixもといろいろなPublicなクラウドが出来てきて、ある意味で、資本主義的な動きで、計算機資源をどれだけ持てるか?そしてそれでお金を稼げるか?って方向性で動いてきていますね。ここにきて、GCPが本気を出してきたので、今後どんな風になっていくのかな?って・・ちょっと妄想してみます(笑)
シェアと儲けの本質?
お金儲けと言う点では、AmazonのAWSが2016年・2017年時点ではクラウド界では、ダントツですね。ECをはじめとする小売業が主業務のAWS、顧客第一主義で、顧客が欲しいという機能を自社開発・M&Aも含めて、とっとと作ってから発表するAWSは、やはりお金を集める仕組みがAWSという計算機資源だけでないエコシステムとして、すごいんだろうなと思います。
MicrosoftもIBMも、基本は計算機屋さん、たぶんGoogleもどちらかと言えば、計算機屋さんなんだろうと思うんですが・・Googleは、インターネットの広告で稼ぐという情報屋さんのプラットフォームとして、ファンが多いというか、もともとのインターネット文化(ユートピア)を求めているのかな?って思います。
SNSのシェアの記事みてもわかるけど・・中国やロシアは、たぶんこの図には、中国とかの状況が反映されていないと思うので、これが正解かどうかわからないですけど、AzureやBlueMixなどが伸びてきていたところに、いよいよGoogle GCPが100個もアナウンスを。。
https://www.blog.google/topics/google-cloud/100-announcements-google-cloud-next-17/
という今の状況。 ほとんどは、AWSにある機能を、Googleも入れました(笑)って感じに見えるけど、たぶん、ぜんぜん成り立ちが違いそうで面白いなぁ。
Googleのインターネット
たぶん、AWSが最初に使い出したと思うんですが、Elastic(弾力のある)やServer less(サーバーを意識せずに使える)という計算機資源の利用をGoogleは、端末の末端まで、もってこようとしていますね。
関連:【徒然】Duo ってつまらないアプリだけど、UDP over TCP /WebRTC over QUIC かぁ 映像もそうなるのね。。【QUIC】
ACMの論文で「進化するか死ぬか:Googleのネットワークインフラストラクチャから引き出された高可用性設計の原則」
http://dl.acm.org/citation.cfm?id=2934891&CFID=748052543&CFTOKEN=25775226
というのが、出されていまして、これ面白いです。
Azureの西日本・東日本リージョンでの障害とか、Amazonの北米リージョンでの障害とか・・SLA99.9%だから、本来落ちても。。という部分ではありますが。。
グーグルの大規模ネットワークトラブルが網羅されています。
概要だけGoogle翻訳しておくと・・・
コンテンツの可用性を最高水準に維持するプロバイダは規模に挑戦している、ネットワーク
進化、および複雑さ。しかし、ほとんど知られていない大規模なコンテンツプロバイダがネットワークに障害を起こしやすい高可用性を確保するためにどのような仕組みを採用しているかを示します。
100以上のインパクトの詳細な分析からGoogleのネットワーク内の障害イベントデータセンターと2つのWANを使用して、いくつかの次元可用性障害の我々は、失敗は均等である異なるネットワーク・タイプ間およびデータ間で分散され、コントロール、および管理の面で、しかし多くの障害は、ネットワーク管理操作がネットワーク内で進行中におこる。我々はこれらのいくつかについて議論する。障害の詳細な説明、およびこれらの障害によって動機付けられた高可用性これらには防御を深め、一貫性を維持するプレーン、大きな失敗で開かない、慎重に予防する障害を回避し、根本原因を迅速に評価します。
私たちの発見は、ネットワークがより複雑になればなるほど、失敗はどこにでも潜んでいますし、直観に反して、ネットワークの継続的な段階的な進化は、デザイン原則と一緒に適用すると、堅牢なネットワークになるということ。
これ、読みにくいですけど・・・ 超意訳すると・・
Googleの沢山もっているネットワークで起こった障害を解析すると、デザイン原則の一貫性を適用すれば、段階的に進化するネットワークの方が、堅牢なネットワークになる。
ということ・・・ (笑) まぁ、進化続けないと、障害も減らないってことですね。。生物と同じです。
昔にこれ読んで、保守と開発と研究は一体でないといけないって思ったことを思い出しました。
それぞれの進化の中身は・・というかデザインの一貫性は。。2012年くらいから始まっているんですね。
Jupiter
https://cloudplatform.googleblog.com/2015/06/A-Look-Inside-Googles-Data-Center-Networks.html
Clos Networkというトポロジを組んだNWで
Andromeda
https://cloudplatform.googleblog.com/2014/04/enter-andromeda-zone-google-cloud-platforms-latest-networking-stack.html
というSDNのコントローラを使っていて
B4
http://dl.acm.org/citation.cfm?id=2486019
GoogleのGlobalなWANにこれらを適用してきたものです。
それで・・今回の発表の
Espresso
http://news.mynavi.jp/news/2017/04/05/192/
https://blog.google/topics/google-cloud/making-google-cloud-faster-more-available-and-cost-effective-extending-sdn-public-internet-espresso/
いよいよLow Latancy(低遅延)のネットワークをPublic(みなさん)に。。と・・それぞれのパーツの組み合わせは、この図ですね。
これに、プロトコルのQUICが入って、HTTP2があってと。。 もう完全にインターネットは進化の方向性が出ているような気になりますね(笑)
低遅延で、大容量で繋がる世界を・・・そして起こった障害も解析していて。。。
ネットワークも含めて計算機資源として、Googleはインターネットを改良しようとしてきている正攻法な流れですねぇ。。
だいたいこの方のAmin Vahdatの一貫した考えなんでしょうねぇ。Google, Mountain View, USA
https://idleprocess.wordpress.com/
クラウドの変化 PaaS?IaaS? ⇒ Server less/Functions
Hadoop(分散データベース)やVM(仮想化)などから始まったクラウドですけど・・最初は、機器の更新の時に昔のシステムのまま移行できるとか、リソースを沢山使えるとかいろいろな方法で、アプリよりだとPaaS(プラットフォームアズサービス)、IaaS(インフラアズサービス)とかVPS(バーチャルプライベートクラウド)とかどんどんとアプリが揃って、自動化もそろって使いやすくなってきて
仮想化 ⇒ AWS Lamda GCP Functions
という流れですね。最近。。 これ。。 たぶんクラウド内のネットワークと計算機資源の割り当てが簡単にできるようになってきたので・・ネットワークも含めて大きな一つの計算機になっていくってことを表しているんでしょうね。
それを進めると少し前にCISCOが言ってたFog Computingのような形になるのかな?
すっごい概念的な図だけど、たぶんノードも含めて計算機(笑)
使う人は、インフラというか物理的な計算機やネットワークやアプリを気にしなくて統一的に使えるってものに。。
このFunctionsやLamdaの関数や仕事がNW側にしみだしてくるだろうし、NWの中に、簡単なDBや計算するアプリなどが実装されるような世の中なんでしょうね。
そうすると、NWも早くなって、計算も早くなって、もっといろんなことができる。。
順当な進化をするには・・
どうやってNWが、進化系を保ちながら、NWの中に実装していくのかな?ちょっと前からバーチャルクラウドとかが流行ってきてるようで、その自動実装とか仕組みを見てみると、少し面白いですね。高可用高信頼性っていう文脈だけど、そうとも言えない(笑)
http://trustmeiamadeveloper.com/2016/02/26/microservices-and-docker/
http://trustmeiamadeveloper.com/2015/12/17/mesos-as-a-docker-containers-farm/
ひとつひとつは・・
のようなのがマイクロサービスが、いろんなところに・・実装されると・・・NWも当然一体となった形で。。
日本でも、オープンソースでこんなこと考えている人というか、もう作り出している人がいるんですね。
https://github.com/axsh/wakame-vdc
おもしろいな。Mesosアーキテクチャっていうんですね。
https://github.com/axsh
ここのリポジトリに、Openvdcってある。Zookeeperで死活管理もするんですね。
https://github.com/axsh/openvdc
派生したOpenFlowのOSSもある。
https://openvnet.org/
おもしろい動きというか・・・見える人には、先が見えているんでしょうね。
多様性と偶然性を兼ね備えたエコシステム って形になれるかどうかなんですね。。 技術ではきちんと予想できてると思う。。 すごいな。
あと、これを実現しようと思うと、結局は、分散・並列計算を効率よくしようということになるから、低遅延(Low Latency)が必要になるのか・・なるほど・・・Googleが言ってるのと同じですね。
世間では5Gで自動運転とかすると1msec以下の低遅延が必要とか言ってるけど、そんなのじゃなくて、分散・並列計算をするには同時性というか均等性というかを確保するために低遅延が必要になるんだ!な~るほど。。 そっちの方が重要なんだなぁ~(笑)
順当に予想するのは簡単かもね(笑)
しかし・・・これだけオープンになってて、これだけ盤石そうに見えるような予想でも・・やっぱりリスクというか、そういうのはありますね。
インフラ的には、これくらいの時から、戦略的に?(笑) あるいは、偶然に・・こういう動きだったのかもしれないですね。順当な進化
やっぱり、上記の予想は、インターネットの進化系ですね。・・・
Amazon VS Googleで言えば、どっちの方がモチベーション高くなるか?ってことで勝負なんだろうな。。 Amazonの検索は、どれだけ物が売れるか?っていうレコメンデーションだし、しかもデプロイしてすぐに結果がわかる。一方でGoogleだと、Analyticsをものすごくうまく使っているので、こっちは、滞在時間とかその人が欲しい情報にたどり着けたか?みたいなところでKPIが設定されるんでしょうね。どっちが分かりやすいか?っていうと、Amazonの方が分かりやすいのかもしれないですね。儲かったか?に直接だから(笑)
本番環境で研究・開発する。そして保守をするってことが重要なのかな?やっぱり・・
http://cacm.acm.org/magazines/2012/7/151226-googles-hybrid-approach-to-research/fulltext
でも、もっと広くみると・・例えば
低軌道衛星が、どど~んと打ちあがって、NW毎変わってしまったら。。
http://oneweb.world/
ジェフベソスは来年には宇宙旅行って言ってるし、イーロンマスクはSpaceXで再利用できるロケットをどんどん作っちゃうし。。Google自体も衛星写真の会社売ったかとおもったら、88個打ち上げるって言ってるし。。(笑) 衛星もインターネットのようにコモディティ化するのは意外と早いかも。。
そうすると、もっと違った展開があるのかも。。ってやっぱりGoogle、Amazonかぃ(笑)
もっと広く見ると・・・中国の動きなんてぜんぜん見えないですね。中国版のGitかな?あるいはQuiitaみたいなものかな?
https://code.csdn.net/
とかに乗ってるのかな?やっぱり英語の方が分かりやすいなぁ~(笑)Alibabaはどうなってるのか?Tencentはどうなのか?Huaweiはもうほとんどグローバル会社だから。。わかりやすいけど。。
Googleも、Youtube広告は、1万ビュー以下の動画にはつけられなくなる。。
https://www.wsj.com/articles/youtube-blocks-ads-from-channels-with-fewer-than-10-000-views-1491508809?mod=e2twd
とか言ってて、広告収入も情報の信ぴょう性などを担保しなくちゃいけないとなると。。難しい局面がいろいろあるでしょうね。
例え、一つのインターネットになったとしても。。今度は内側から崩壊していくかもしれないですし。。
【第五の権力】仮想国家 情報社会に国家はいるのか?仮想民主国家ってできるのかな?WikiLeaksがまた出したけど・・・あんまり新ネタない【Google】
でも、そう考えると、やはり、計算機資源をどうマネジメントするか?ってことだから、資本主義の系統で進んでいるんですね。。
まぁ、こんなことグダグダ考えているより、何かちゃんとカイゼンしていく方が未来は来るってことでしょうか?(笑)
さて・・・未来はどうなるのかな?(笑)
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