最近のオライリーは、いいところついてきます
発酵好きで、もっと調べてみたいという知識欲を刺激するタイトルについついつられて買ってみました。
ワイン造り、酒粕酵母、パン酵母、TGGヨーグルト、米麹、味噌、天然酵母・・・ コンポスト、発電菌と、いろんな発酵マニアになっています。そこそこ知識も、って思っていましたが、さすがオライリージャパン 発酵の技法!! DIY発酵完全ガイド!!と名うってきましたね!
大量生産された食品をたべるだけの消費者?
味噌もケチャップも、醤油も・・調味料のほとんどが発酵食品。本当は、常温で保存できるものばかりなのに、今の大量生産のもの・・・というか食品衛生上というか・・・滅菌されているので、冷蔵保存しないといけなくなっていますね。そういうただの消費者から、再び生産者になるための本! だそうです。。
内容は?
まずは、これをクリックして・・・
41ページも目次が載ってますので、それ見てください(笑)というのもなんなんで・・
1~3章 は 発酵の一般的なこと。。使えるなって思ったのは表3-1の塩分比率表 野菜、みそ、肉での塩の量が%で出てます。これ使える。。
4章は、お酒(アルコール発酵)について。。内容は、いまいちかも。。酒の発酵の本は沢山出ているのと、お酒自体を作るのは割と簡単なので・・この本はうんちく系をためるにはいいかもです。
5章は、野菜(ザワークラフトや漬物)について。。。乳酸発酵ですね。いろんな国の漬物、ピクルスが載ってます。
6章は、強壮飲料?? コンブチャや、ジンジャービールなどの作り方が載ってます
7章は、ミルクの発酵(ヨーグルト、チーズ)
8章は、穀物・イモ類の発酵(サワー種ですね)
9章は、ビール、日本酒
10章は、カビ(テンペのつくり方)麹菌のことが載ってます。
11章は、豆類(味噌、納豆、醤油ですね)。国ごとにいろんなのあるんですね。
12章は、肉・魚(熟成肉とか、生ハムとか、なれ寿司とか)
13章は、事業化に向けて・・・ 誰でも知ってそうな内容が・・
14章は、肥料など(コンポストですね)害虫駆除に、その虫を水に入れて発酵させてスプレーするといいとあります。。あと、ホエーもスプレーするとうどん粉病が発生しないとか。。
と、全部で、487ページもあります。
お勧め度は?
はっきり言って、おすすめ度は、低いです。図や絵や式などがほとんどなく、すべて文章で説明されているのと、文章自体がかなり文学的というか理系にはつらい回りくどい哲学的な言い回しが多いです。
しか~し、かなり発酵マニア度が高い人は、辞書として1冊もつ分にはいいかも、それと、439ページから始まる参考資料のところは、参考になります。例えば
Home wine makers Manual とか・・日本酒の作り方のページのレシピの紹介とか・・ソーセージやチーズのキットの入手先とか
いろいろ載ってます。
発酵にこだわらないで、料理を科学する方だと、こちらの方がおすすめです。
【読書感想文】Cooking for Geeks 科学なんです料理は!!(笑)に感想文があります。
あるいは、単に発酵マニアだけなら、実用性でいうと・・・
【読書感想文】発禁になった!?発酵マニアの天然工房 この本も面白いです。
お酒のおすすめ本は、また書きますね。。(笑)
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