何のイベントかな?
イベント概要
日付:2016年5月19日(木)
時刻: 19:30 – 21:30(開場19:00)
場所:アルコタワー19階
ん?なんじゃこりゃ・・・というイベント案内をとある方に教えてもらった。。
前から、Google、Facebook、Amazonには興味があり、サービスデベロッパの方とお話しをすると、最近は、圧倒的にAWSユーザーが多いこともあり、ちょっと覗いてみようかな?さっき言った3社のうちで、Amazonだけは、元々は本屋さんなので、IT企業というより、商売からITに進出して、あんまり標準化なんてこともしないし、何が行われているのかよくわからないっていうのがAmazonなんですよね。
っていうことで、Amazon JDC Open Houseに行ってきました。ちなみに、JDC は AmazonのJapan Development Centerというところだそうです(笑)。
いきなり、Cool!! ここはカリフォルニアか?
金髪の日本人じゃないですよ。金髪の白人が受付してくれまして・・・スタッフも日本語が話せる米国人の方が多いのか??出席者も、たぶん半分が日本人で、半分は多国籍って感じ。。 聞こえてくる会話も英語と日本語が半分半分の状況。
まずは、漫才のような状態。。で・・・ アジア系の方が英語で話、白人の方がそれを日本語に訳しながら、本日のスケジュールが話されました。
そうなんだ・・・ 今日は、日本語と英語でセッションがあり、開発手法についてとか、アマゾン流のイノベーションの仕方だったり、JDCの行っていること、Amazonの技術の説明会だったんだ!! って 気が付きました(笑)
あとで、スタッフの人に聞いたんですが、これって採用イベント??って聞いたら明確に、「違う!」とおっしゃってました。お客様やエンジニアの方にJDCの取組を紹介して、仲間やファンを増やすことが目的!って言っていました。が・・・出席者の大半は、ソフトウェアエンジニアでした。若かったら、入りたいって思った(笑)
社長のお言葉 ジャスパー・チャン
Amazon Japanの社長が、自ら、今日の主旨と、Amazonについて熱く語りはじめました。
アマゾンのプリンシパル
- 世界に対するインパクト
- お客様からの要望に応えること
- スピード
について、熱く語られていました。お客さま第一! 日本でも、松下幸之助や中内功が、ず~っと言ってきていた言葉です。日本人には耳にタコだった言葉かもしれませんが、今、日本人の経営者が一番考えないといけないことが、これなのかもしれません。CSR(社会的責任)とかそんなこと言う前に、やっぱりお客様第一ってことが商売の基本なんでしょうね。それがあってのAWSだと・・・
アマゾンのプリンシパル 行動原則が、みんなに徹底されていること、ビジョナリーカンパニーだということが、本当によくわかる話でした。文章で読むと、ふ~ん。って感じなんだけど、生で聞くと、やっぱり違うなぁ~って。。
天井にかかっている・・・ドア これは・・・ジェフ・ベゾスがAmazonを創業した時に、机もなかったそうで、ドアで机を作り、本を発送したそうです。その時の思いや体験を忘れないために、こうして、ドアが天井に吊り下げられているそうです。言われないとわからないよね。。(笑)
このあと、9600ボー以下でプログラムを書いたことがあるか?とか、そういう問いが書かれたマス目を、来場者が来場者に聞いて回るという面白いアイスブレークがありました。おっさんじゃないとやったことがないことが書かれているので、やはり、このイベントは若者向きですね(笑)
その後、食事が提供され・・・英語と日本語でパラレルでセッションがあり・・・もちろん私は日本語の方を聴きましたが。。 どれも面白そうな内容で・・・ スタッフの方は、「今日はビールがない!」「何故だ!!」って。。。そこなんですね。イベントで大事なのは(笑)
AWS IoT
AWS IoTは、この仕組みだけでなく、AWSと組み合わせなので、本当にフルサービス。ワンストップです。(ワンストップも、よく日本で昔聴きましたね。。)
IoTのブローカなどで、めんどくさい実装が、エラー系なんですが、オフライン・オンライン切り替わり時とかそういうことがお客様と一緒に作ったので、いいんですよってこと、AWSの他の機能との組み合わせで面白いんですってことの説明が。。。
技術的な内容では・・・ 技術的でもなんでもないけど・・・
MQTT Over WebSocket でチャットの実装がむちゃくちゃ簡単になるよ!って。。。確かにChatみたいなのをWebで今のやつで作ろうとすると、結構大変で・・・昔だったらCGI的にやれたけどたくさんの人がつながるし。スパマーすぐきちゃうし。セキュリティだのなんだのっていうと簡単に実装できないんですよね(笑)。。僕がやってる「いとおかし」だってWordpressででやってるので、余計にむずい(笑)
そっか、Web系のエンジニアにはMQTTよりWebSocketが使える方が入りが簡単なんだな。。なるほど。。お客様(この場合は、ソフトエンジニアだろうけど)第一が徹底されている。IoTでも、SNSとの連携はある意味必須だしなぁ~~
A9 サーチ (アマゾンの商品検索)
アマゾンの商品検索について。。 これがまた面白かった。ふつうのWeb検索との違い。。。 それは・・・評価基準が明確!
検索結果を出してからのお客様の行動!
「短い時間で、買ってくれた!」
それと、一瞬でも落ちると、売上に直結するので、絶対落とさない。少しでも検索に時間がかかるとダメなので、スピード!!が求められると・・・ クリスマスにピークがあるので、毎年クリスマスが忙しいそうです。。
検索エンジンは、DublinとPaloAltoとTokyoにあるそうです。検索エンジン自体は、さほど変わらないものを使っているそうなんですが・・・って違うのかよ!(笑)
なんで違うのかって、いうと、そもそも、商品が違う。実は各国でカルチャーが違うし言語が違うから、違ってくると。。 例えば、カッパ って言うと、河童も合羽もあったり、商品名では、カッパってかっこ悪いので使わないから、レインウェアなんて書いてある。そういうものを紐付けないといけない。らしい。。文字を切る Tokenizationが難しいし、安いものが好きな地域、など 地域に合わせたアルゴリズムらしいです。ここでもお客様第一!
ところで・・・Amazonって、個人によって検索結果は違うのか??って言うと、そこまでは今はできてないそうです。地域毎でしか変えられていないそうです。ふ~ん。。。
イベント後に少しお話させてもらいましたが、商品の検索って、売り手が出すカタログと、買い手がもってる情報の間を翻訳してあげないといけない。どの情報を入れるのがいいのか?いろんなABテストを日夜やってるそうです。それが売り上げとかに直結するから、改善もすぐに進んでいくと・・・
Working Backwards
アマゾンの開発については、ここのページとか参考になりますが・・いろいろと、面白くかつ、お客様視点でのルールがあるようです。
まずは有名ですけど、Working Backwards これも、お客様目線、社会的インパクトを一番最初に意識するために、徹底して行われているです。プレスリリースをまず書く。。お客様が誰か、ペルソナと同じようなものですが、日本でソフト開発するときに、SIerに発注という手順が入ると、こういうことがおなざりになりますね。。
見出し
顧客が商品を理解できる
タイトル副題
ターゲット層と、彼らのメリットを1行で。概要商品の特徴と利点をまとめる。この段落で全てを理解できるように。
課題
このプロダクトが解決する課題を説明。解決プロダクトがどのように課題を解決するかを説明。
コメント
自分による紹介コメント(社長のコメント的なもの)。使い方どれくらい使い方が簡単かを説明。
ユーザーからの声
仮想ユーザーからのコメント。締め最後にしめ、次にユーザーがどうすればいいかを示す(Amazonで買えます!等)。
他にも、2 Pizza Ruleとか、6Pager/1Pager とか本当みたいですね。小規模4~6名で、AWSのサービスなんかも作られている。パワポの説明はないみたい。会議の最初は、6ページの資料をみんなが最初に30分読む。。それから議論する。って・・・ スゴイ会議 と全く同じようなルールを本当にやってるみたいですね。
あと、面白かったのが、デザイナーが必ずつく。。いわゆるデザイナーというだけではなく、ビジネスプランナーと、つい開発者目線になって開発してしまうってところを、例えばUI・UXだと、使い勝手悪いから、これじゃダメとかいうそうです。ここにも、お客様目線が・・・
それと、クラウド屋さんだと当たり前でしょうが、ソフトを開発したチームが基本的に保守をする。じつはこれがとても大事な事だと思うんですよね!不具合でたらすぐ直す!改善点がでたらすぐ改善する。どんどん良くなって行く。未だに外で開発して、保守チームがやるっていう仕組みと、比べると良くなるスピードが雲泥の差なんですよね。ソフトは改良ができるからソフトなんですけど、これをすっかり忘れてますよね(笑)
流石です。
Amazonのカルチャーに触れてみて・・・ちょっと純粋に、こりゃ IT屋さんじゃ勝てないな。。って思ってしまいました。商売の基本っていうことをもう一度思い出させてくれた Opendayでした。
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