1972年にローマクラブがMITにコンピュータシミュレーションを
委託して行われた研究をもとに導かれた本です。
経済成長や工業的成長は、資源(地球の資源の有限性)と汚染(地球の浄化能力)
によって人口の減により破綻するということが書かれています。
何もしないと、2100年までに確実に・・・
指数関数的(幾何級数的)な成長というものがもつ性質と
それぞれの入出力関係をフィードバックループと慣性をもつダイナミクスで
シミュレーションしています。
40年後・・・ あたっています。
何もなしていない状況ですね。
この本は、環境関係をしている人は必読の本です。
CO2の問題や、生物の多様性などは、あるひとつの指標で
あること や
人口問題がやはり一番肝になっていること
などなど
下手な環境系のことをしている人が突っ込まれるとタジタジに
なりがちな問題を、きちんと説明してくれています。
Think Global Act Localの概念や
結果が確定するまで行動を起こさないのではなく
兆候を見て行動しなければならないという概念も
きっとここから生まれたんでしょうね。
環境問題ということの基本は、やはり人口問題であり
地球の限界(資源量や浄化力)を超えない経済を志向しなければ
ならないし、当然 金融経済じゃなく物質経済の中で
生きていかなければならないということを
少し難しいですが、きちんと説明してくれています。
行動せねば・・・
環境関係をしている人は必読書ですね。
恥ずかしい話ですが、きちんと初めて読んで、びっくりしました。
その続編の 2052という本も読んでます。
この本では、成長の限界のシミュレーションが、正しかったのか?がよくわかります。
【この記事は、過去のHPの記事です】
[…] […]