目次
SPICE PSpice VS LTspice
Spice自体は、あまり変わらないのですが、GUIってやはりクセがあります。特に僕は、前にPSpiceを使っていたので、LTspiceを使う際に結構めんどくさいところが多々あるのですが、もう歳なので、何回やっても忘れて、PSpiceの流儀を使ってしまって戸惑い、毎回、ググってしまうので、今回、ちょいと、そういうところを防備録としてまとめておきます。
ちなみに、このHPでのLTspice関連記事はこちら
サンプル 雷サージ波形発生器
過渡解析をSpiceでするのは、本当はよくないんですが。。計算の発散などに気をつければいいので。。結構簡単にシミュレーションできて、便利です。これをサンプルにして、PSpiceではもっと簡単に作れたのに~ ってところを書いていきます。
ITU-TのK.44に乗ってる回路です。
ちなみに、このLTspiceの回路は、ここにあります。他の回路も下記にありますので使ってみてください。
https://github.com/tom2rd/EMC-sim/tree/master/LTspice/Lightningsurge
Source 電圧源・電流源
PSpiceでは、DC-Source、 Pulsなど、設定パラメータごとにGUIモデルがあったのですが、電圧源と電流源しかありません。 Advanced っていうボタンを押すと、いろいろ設定できます。
モデルの定数などを変更するのは、「右クリック」ですが、Voltage Source, Current Sourceともに、普通に右クリックすると、こんな画面が出てきます。 DCの場合は、そのまま入れればいいですが、パルスを入れたりする場合は、「Advanced」をクリックします。
そうすると、下記のような画面が現れて、PULSE、SINE、EXP、SFFM、PWLというような波形を指定できます。また、AC解析(周波数解析)用のパラメータだったり、寄生抵抗・寄生容量も入れることができます。 過渡解析をする場合は、寄生抵抗を1mΩくらいでも入れておくと計算が発散しないのでそれもコツです。実際の抵抗を入れるのが一番いいです。
ここでは、初期電圧0V、電圧10V、0.1マイクロ秒後に0.01マイクロ秒の立ち上がり、立下りで、電圧発生させている時間10秒 という電源を記述しています。
SW スイッチ
PSpice は過渡応答などで使う時に、T_Switchとかあって便利だったんですが、Voltage Control Swしかないので、組み合わせ回路にしないと思ったような動きが作れません。Modelも記述しないと動かない(笑) モデルあるだろうって思ってシミュレーション開始すると、
unable to find definition of model “sw” ってエラーが出てきます。モデルを記述しないといけないのです。
こちらにも詳しく書かれています。
https://spiceman.jp/ltspice-switch-type/
①モデルセレクターから、SWを選んできます。
Parts Component Modelのセレクタから、Swを選んできます。
電圧制御スイッチになっています。
②ValueでSWに名前をつける
なんだか、分かりにくいのですが、このモデルは、「右クリック」して、Valueのところに一意の名前をつけないといけません。たぶん、model文に必要なのですが、Valueのところに書いて、GUIとSPICE文を関連づけるのだと思います。
③.op の SPICE directive として、Modelを書く
.Model SW-G2 SW(Ron=1m Roff=100Meg Vt=5)
のような記述です。
SW-G2というのは、SPICEのSWモデルで、ON抵抗が1mΩ、OFF抵抗が100MΩ、制御入力電圧が5VでONになる。っていう意味です。このあたりは、SPICE自体を知っているとどれも共通ですね。
PSpiceでTime controlled SW 一発だけど、LTspiceでは。。
一発でモデルがあると便利なんですが、LTspiceにはないので、時間が来たら、スイッチをONにする回路として、下記のような記述を作らないといけないです。
上の2つの組み合わせで、下記のような、Time Controlled SWができます。
ちょっとメンドクサイけど、まぁ、使えるので。。よしとしますね。 サブサーキットや、Parts、Componetとして記述して使ってしまうのもありですね。
コメントを残していただけるとありがたいです