古代からの製法で作る?
ということは、本当は機械つかっちゃだめなんですよね(笑) でも。。こんなの作っちゃいました(笑)
【DIY】製粉機を1万円程度で電動化する! 小麦や蕎麦だとトルクいらないけど、トウモロコシはコツがいる【古代トルティーヤ】
まぁ、機械もあるものは、使いましょう(笑)。でもすり鉢でもできます。
まずは、トルティーヤってどうやって作るの?ってWikiPediaくらいは勉強しましょう(笑)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%A4
というか。。トウモロコシをすりつぶして、平たくして、焼いただけじゃないの??って思っていたんですが。。やってみると。 粘り気がなくできない。。
トウモロコシの粉って。。実はいろいろな種類があります。
コーンフラワー
コーングリッツ
マサ
この違いは、粘り気の違いなんですが、どうして粘り気が違うかというと。。アルカリ水溶液処理(ニシュタマリゼーション)をしているかどうか? ということになります。
ニシュタマリゼーション!?
漢字で書くと、二種多摩理是所運 なので、メキシコと多摩はここでつながっていたんですね!でも漢字では書きません(笑)
WikiPediaから
初期の方法では、トウモロコシを石灰や木灰、カタツムリの殻などと一緒に煮て一晩冷まし、果皮を洗い流していた。トウモロコシをアルカリ水処理することで、ヒトの必須アミノ酸のうち、特にリシンとトリプトファンの吸収が容易になる他、ヒトに必須なビタミンの1種であるナイアシンは体内でトリプトファンから合成されるため、ヒトにとってトウモロコシの栄養価が高まる。また、果皮を取り除くことで、すりつぶして練り物にすることが容易になった。 トウモロコシは栽培種として紀元前5000年以上前から利用されていたが、ニシュタマリゼーションにより、メソアメリカ先住民の食物の5分の4を占める主要な食材となった。この処理法を知らずにトウモロコシを食したヨーロッパ人たちの間では、ペラグラをはじめとする欠乏性疾患が増加した。
ということで。。 木の灰はアルカリなので、それで煮るだけですね。灰汁抜きっていう日本の製法と同じです。食物繊維を柔らかくする効果もありますね。
で。。。木の灰は?? 僕には、アースオーブンというものがありまして。。その灰を拝借してきました(笑)
で。。実は、アースオーブンの灰って。。あんまり量でないんですよね(笑) 完全に燃焼してしまうと、ほんの少量。。この灰は、綺麗な薪が燃えたものにしましょう。変な灰は使用しないように!
で。。その灰を、これくらい取り出します。ちなみに、アルミ製品は、アルカリに反応するので、使わないようにね!
これに水を入れ、アルカリ水を作ります。
この濁り灰の水を、4~5時間おいておくと、こういう風に綺麗になります。この上澄みを使って、トウモロコシを煮ます。
二シュタマリゼーションしま~す。
そして、これを洗って。。
適当に大量の水の中に入れて放置しても大丈夫でした。本当は、ここで、皮をむくんですが。。面倒なので。。そのまま
凄く黄色くなって色鮮やかになりますよね。これで、二シュタマリゼーションの完成です!
すりつぶすことを考えてここでしっかり水切りしておきます。
すりつぶし!
こういう電動製粉機をお持ちの方は、
【DIY】製粉機を1万円程度で電動化する! 小麦や蕎麦だとトルクいらないけど、トウモロコシはコツがいる【古代トルティーヤ】
これでこんな風にできます。
でも、こんなの持ってるかぃ! って突っ込みを入れる方も多いかと思いまして(笑)
フードプロセッサーでもできます(笑)
本当は、石のメタテというもので、すりつぶしていくので。。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%9A%BF
乳鉢とか、すりばちでもできます!(笑) できるんですよこれが。。
まさか??マサにします!(笑)
で。。このあと。。ふるいにかけます。 というか。。ザルで粉の部分と、皮の部分を分けます。
すり潰すと、皮の部分が大きいまま残ります。これは、小麦などでも同じですね。
穀物って、実の部分は、最初液体で、乾燥させて個体になります。これら胚乳って言いますよね。そこの部分を取り出すときに、力をかければ、自分の固体内の力で細かく砕けてくれます。この原理をわかってないと。。なぜあんなに細かく製粉できるんだろう??ってなりますよね(笑)
セモリナ粉とか、粗いじゃないですか?あれって、そういう砕け方するんですよね。トウモロコシも乾燥させてから挽くと、グリッツになってて粗いですね。今回は、少し湿った状態ですりつぶしています。だから、胚乳の部分はすりつぶされ、皮の部分は、大きく残るんです。
で。。。 ザルの下がこちら。。。
まさか?マサになってる???(笑)
ほら。。マサになってます。
プレス!!プレス!!
このマサに少量の水と塩を加えて練って。。トルティーヤプレスで押すと、簡単に、コーン100%のトルティーヤができます。
で。。 こんなの持ってない!!って人は。。
まな板2枚に、クッキングシートを挟んで、押さえればできます!
何もいらないでしょ(笑)
配合と焼き
レシピとして確立するなら、最初の乾燥状態のとうもろこしの状態で一度、重量を図っておきます。
そして。。 アルカリ処理(二シュタマリゼーション)したあと、水から上げて少し水切りした状態で、重量測ります。 そうすると、乾燥状態のトウモロコシの重量と、今、トウモロコシに含まれている水の量がわかります。 皮を外した場合は、皮の重量と、マサの重量をくらべて、それぞれ、同率で水が含まれていると仮定すると、その割合で、マサの乾燥重量と、水分量が出てきます。
たぶん、乾燥状態のトウモロコシに対して、水100%(ベーカーズパーセント)(皮を分離している場合は、だいたい80%)くらいの水分量です。含んでいる水の量を計算して出して、乾燥トウモロコシの重量に60%かけたものを全体の水とすると、全体の水ー含んでいる水 として、加える水を調整すればいいです。
上のことが読んでわからない人は、算数を勉強しましょう(笑) って 上から目線で言わずに、まぁ、何度か作っていると適当に入れてもだいたいわかります。ただし、この水分量で、腰が変わりますので、注意です。水少なめ→腰強め、水多い→腰弱め になります。
そして。。塩。。これも、ある意味、薄焼きパンということで、パンの常識が活かせます!なので、2%からスタートするといいです。
使う塩の種類で、塩分は違うので、精製塩だと2%、岩塩や藻塩などでは少し多めに。。
この塩分濃度で、甘味がほぼ、決まります。
そして。。焼きですが。。
油を引いたフライパンで、中火で焼けばいいのですが。。 この時、意識的に蒸らしを入れるといいです。水を少量入れて、蓋をするだけです。これだけで、かなりふっくらとした仕上がりになります。もちもち系が好きな人はこれおすすめです。
こういうトルティーヤケースをお持ちですと。。
ここで、蒸らされます。
配合と、お味など。。
全粒粉状態でも、実はトルティーヤになります。このやり方だと、大丈夫です。味というか触感に、好みによりますが、皮の触感が出ますので、ほぼ。。とうもろこしを食べている感じです
で。。ここまで、本格的にメキシカンの古代的製法でやってきたんですが。。こいつに、醤油だけつけて焼くと。。むっちゃ上手いです(笑) 砂糖醤油でもいい(笑) ほぼ焼きトウモロコシです。。 おぃおい
マサだけで作ると。。 結構、ふつうの美味しいトルティーヤです(笑)
で。。チリコンカンとかいろんなメキシカンな具をのせるのも。。いいんですが。。
鯖味噌煮とか、わりと甘めの和食の材料も会いますね。。面白い。。辛めももちろん会いますが。。
自家製青唐辛子のオリーブオイル漬けをかけるととっても美味しいです
そして。。 タコスメル̚カドへも持っていき、プロにも、少し試してもらいました(笑)
100%コーンのトルティーヤです。
マサも買うときに注意してくださいね。グルテンフリーって書いてないやつは、小麦粉入ってますよ~(笑) 書いてあっても、増粘剤が入っていたりします(笑)
今回の結言
まさか?マサから作る?? というネタが書きたかっただけです(笑)
もう一つ、二シュタマリゼーションは灰汁を使うので、灰汁なき探求心で。。まさか。。マサから作る?トルティーヤ!! っていう題にしたかったんですが。。さすがに。。それじゃわからんだろうって(笑)
とうもろこしについて
とうもろこしについて、あまり触れていませんが。。実は、メキシコのとうもろこしと、日本で買えるとうもろこしって、種類が少し違います。
ここ見てください。
基本的には、トルティーヤ用は、フリントコーンです。
日本で多いのは、スイートコーンです。ポップコーンは、ポップコーンって種類です。
ちなみに、僕が使ったのは。。
普通のポップコーンで作りました。。 が。。。 日本に伝来されて固定種になっているフリントコーンもあります。 それが。。甲州とうもろこしです。
http://noguchiseed.com/hanbai/tane/shosai/1064.html
実は、これ。。普通のとうもろこしなんですよね。スイート系が出てくるまでこれが主流でした。しかし、スイートコーン側(作られた品種)の方が、昔からあるフリントコーンより弱いので、混在すると、ふつうのフリントコーンになってしまうので、あまり植えられなくなったそうです。
日本人は、トマトでも、生食やそのまま蒸したり焼いたりして食べるのが好きなので、コーンも、コーンな風になってきたんですねぇ~
決めれた!(笑)
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