スマートロガー凄い!
前回の耐久では、テレメトリーのデータで、しじぃさんとの走りの違いを見てみたり、自分のラップの推移を見てみたり楽しみました。
レース中のテレメトリーとスポッターからの無線連絡の威力は絶大で、握りすぎて(燃費が悪くなりすぎて)最後まで走れないとか、ラップの推移を教えてもらえるだけで、ドライビングを変えることができるので、僕のように全く練習しないで参加しているドライバーにとって安心感を与えてくれます。
今回は、もっと詳細なデータを頂きました。そのデータを使って自分の走りを分析してみます。
もともと、練習していないのと、耐久用の走りなので、ラインを詰めきって走れていないっていうのはありますが、それでも、このSmart loggerで、ここをみるとこんなけ違うっていうのがよくわかります。 特に今回、同じ車で、ほぼ同じような時に 僕より上手なはしもとさんのデータと比べると、本当にいろいろなことが分かります。
サマリー機能
ラップタイム推移
予選を合わせると合計5回走っています。総走行では、200ラップ以上しているんですが。。 僕の傾向が、これでよくわかります(笑)
昔からそうなんですけど・・・バッテリーのチカラでラップ稼ぐ方のようです。電池の残量のとおりに、右肩あがりにラップが遅くなっていく傾向です。3スティントあたりで最初からラップが遅いのは、かなり暗くなっていて恐る恐る走らせていたからで、10周目あたりで、コース全体に照明が付き、とっても走りやすくなったので飛ばしだしたら、電流喰ってますよ~って無線で言われてまた燃費走行に切り替えていたんだと思います。最後の4スティント目の20分を超えてからの走行がわりとそろっているのは、最後だから、もうバッテリーのもちを考えなくてもいいので、がんがん行っていいですよ~ との無線指令を受けて、わりと集中して走らせていたからだと思います(笑)
電流とラップタイム
一発目の予選(青)では、9Aくらいになってますが。。 21.67がベストラップです。それより多い電流でも1秒以上遅いラップもあります(笑) 握ってもラインをきっちり走れなければ、遅いってことですね。 レース中は、1スティント目(緑)がやはり速く、電流も少ない(笑) 意識して今回、耐久向けに燃費走行したんですが、アベレージでみると7Aくらいです。 ちなみに、前回、ベストラップが22秒フラットくらいだったのですが、プロポでハイポイントを絞っていたので、その差だと思います。
今度は、このデータを、僕と、はしもとさんで比べてみます。
これ見ると、歴然ですね。 同じタイムなら、僕の方が1.5A程度電流を多く消費しています。そして同じ電流なら約1秒遅いってことになります。
だいたい22秒のラップで1秒ということは、レースでは大きな差なんですが、5%程度の差。電流は7Aくらいと考えると20%の差になっています。
この差はどこから来るのか?? 少し調べてみました。
スマートロガーのメイン機能
同じように走れている時もある
こちらは、ほぼ同じように走れているラップを比べています。これ、はしもとさんが見つけてくれました。面白いです。
赤が僕で、グレーがはしもとさん。 上から、モータ回転数(rpm)、バッテリー電圧(V)、電流(A)、スロットル開度(%)、ステアリング(%)です。
ちょうど、JMRCAのサイトにグリーンパークのコース図があったので、これを見ながらみてみると面白いです。計測地点の開始は、ほぼ計測ラインと同じです。
同じラップタイムですが、電流が0.5Aほど多いだけですね。直線からスロットルをオフするタイミングはほぼ同じ。1コーナー~3コーナーで、僕の方がかなり遅いタイミングでスロットルを開けています。スローイン、ファーストアウトって基本がありますが、ファーストアウトできてないってことなんですよね。同じようなコーナー速度だと思うのですが、そこから加速するのにやはり短い間で加速しようとしているので電流のピークが上がってますね。それともう一つ、見てみると面白いのが、僕はスロットルを25%、50%、100%くらいの解像度でしか使っていないようですが、はしもとさんは、この解像度が違う。5%刻みくらいで操作していますね。
同一ラップタイムで2Aも違う時
走りの違いがよくわかるパターンも見つけてみました。ほぼ同一ラップタイムでアベレージの電流値が2Aも違うケースです。
4段目のスロットル開度や、ステアリングの操作量を見てみると、あんまり違いがないんですが、これ2Aもアベレージの電流が違っています。同じラップタイムなんですが。。
そして、3段目の電流地もそれほど違いがあるように見えませんね。 しかし。。
一段目のモーター回転数を見てみると。。 おもしろいことに1~3コーナーは僕の方が回転数が高いし、最終コーナー前のところも回転数が高い。 回転数が高い=スピードが速いってこともあるのですが、これ、距離が長いってことも指示しています。つまり。。コンパクトにコーナーを回っていない。寄り道しているくらいです。ラインが詰めれていないってことですね。この差が大きくでていて、一ラップの走行距離が大きく伸びています(笑)
こちらも、同様の傾向ですね。こちらは全部のコーナーで大廻りです(笑) ライン自体は目で見てもあまり詰まっていないのは分かっていたのですが、それほどの違いになっているというのは、こういうデータで見ないとわかりませんね。昔から突っ込みすぎって言われていたんですが、それもあるけど、もうひとつコーナー脱出の姿勢を作れていないってことでもあるんですよね。スロットルを入れるタイミングが遅いってことと、速度につながらない電流をモータにかけているってことなんですね。
RPMと電流値の分布
このモータ回転数と電流値の分布も、面白いです。
横軸が回転数でRPMで縦軸が電流値 この図を見てもらうと、僕とはしもとさんで、同じ回転数なのに、電流値が違うことがよくわかります。たとえば、まず左上の部分は、赤が飛び出てますよね。低い回転数で、電流を沢山食わせている。それと10000~14000のところも、大きく違いますね。僕はだいたいこのあたりで倍の電流を食わせている。
ラップタイムの差がなくてもこれだけ電流値が違うのは、人間トラクションコントロールのような機能を使っているか?ってことですね。 僕はモーターの回転数なりに電流を食わせているのに対して、はしもとさんは、車の速度なりに電流を使っているっていうことですね。それ以上トルクかけても、熱に変わるだけ。。 昔、T3Pさんにも同じようなこと言われたなぁ~なんて。。思い出しました。
自分のラップだけじゃなくて、ほかの人と比べてみると、いろんな気づきがあるシステムですね。Smartlogger凄いです。
ちなみに、僕のベストラップの時の操作(QFと決勝時) ほぼ同じです<おぃ。。
レース編も。。見てね
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