未来は予想できるのか?
新しい技術などが次々に出てきて、時代というか世の中がどんどん変わっていきます。そんな時代に、未来は予想できるのか?
僕の中では、例えば、「成長の限界」、「第三の波」、最近でいうと「限界費用ゼロ社会」などの本は、未来を予想できていた本だと思っています。でも、単に当たった。。ということかもしれないですね。未来は、本当は予想なんかできないものですから・・・
そんなことを考えていたときに、未来は予想できないけど、「不可避」なことがらは予想できるかもしれない。というWiredの創刊編集長のケヴィン・ケリーの記事が目に留まりました。
http://bizzine.jp/article/detail/1733
それで、いい未来にするために、僕も心の準備をして置こう!って、読んでみました。
感想
ひとことで、面白いです。 ここに書かれていること自体が面白いというより、不可避なことっていう概念にたどり着くように考える思考が面白いです。内容自体は、今起こっていることや、今、筆者が見つけた破壊的イノベーションというのか、スタートアップや新しいサービスの紹介をしながら、それで、不可避なことがどんなことが起こるのか?っていうことが延々と述べられています。12の法則というのは、12のキーワードでくくっているということで、法則ではなさそうな気がします。
この「不可避」の概念を形成する上で、筆者の体験が、あるようです。Webとインターネットができたことに、予想したのは、何百チャンネルとある「テレビ」のようなものができると、思ったようなんですが、それが正しい予測か?というと、そうではなく、テレビとは全く違う使われ方をしていると・・・・ でも 使われ方は不可避であったと・・・
ん・・・ 説得力あるようで・・・ 私は、まだ進化の途中のような気もします(笑)
この本は、テクノロジーがどんどん進展、発展していくことに対して、特にAIなどのシンギュラリティに対する不安な気持を、ワクワクに変えてくれる効果はありそうです。
で・・・ 中身はあまりにも長くて・・・
不可避って Inevitable
あと不可避って、もともとの英語はどんな単語なんだろう??原題が
The Inevitable: Understanding the 12 Technological Forces That Will Shape Our Future
だから、Inevitable なんでしょうね。避けられないこと、当然の帰結 って感じなんですね。Unavoidableじゃなんだな。。やはり、12の法則も、12のテクノロジーなんだ。。確かに、そうやって考えると、理解しやすいように思う。でも英語で読むのは・・・ちょっとしんどいでしょうね。
ドラッガーの本でも、「真摯」という言葉が、Integrityを訳したもので、なんかこの訳にしっくりこない。頑強とかの意味の方が強いような気がするし・・
Inevitableだと、不可避という感じの避けられないという意味よりも、sure to occur, happen, or come;って感じで、やはり当然起こること なんでしょうね。そう考えると原文でも読んでみたい衝動に駆られます(笑)
http://www.dictionary.com/browse/inevitable?s=t
英文で読むといえば、Amazon.comの方のユーザーレビューを読んでみると、少し面白いです。何が面白いかっていうと、この本で書かれているテクノロジーは、わりと楽天的にいいように書かれているのですが、読み手によっては、これらのテクノロジーは恐ろしいって思う人もいるようです。ユーザーレビューってあんまり読まないのですが、ちょっと読みふけってしまいました(笑)
英語の要約版って出ないかな?
とても長い本なので、テクノロジーの紹介パートは、↓の、これくらいの内容に分けて書いてあったら、英文で、読んでもいいのかも。。
ってこの本は日本語の本ですが(笑)
とっても、長いので、この本の簡略版とか要約版とか、出そうな気もするなぁ(笑) 読みにくい本だけど、いい本なので、そこは、不可避かと(笑) <オチつけられた!!(笑)
追加情報
要約版というか、Kindle版からリンク集を作られているサイトがありました。 ここまでやっていいのかな?って思いますが・・・ 要約として見るには、少し多すぎる量ですけど、紹介しておきます。
http://resume21century.blog.fc2.com/blog-category-15.html
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