とってもセレブな家庭のわがまま娘
母親は、灰島かり 児童文学研究者・翻訳家で、父親は、鈴木晶 舞踊評論家、舞踊史家、翻訳家。そんな家庭に生まれた娘、社会学者、でタレント、で作家、元AV女優、元日経記者の鈴木涼美が書いたぐだぐだ系のエッセイです。
身体を売ったらサヨウナラという本は、映画化されて、7月から上映中のようですね。
僕自身の生き方というか価値観からすると、まったく分からなさそうな本ですが、果たしてわかるのだろうか??? って。。 本が好き!というサイトの献本申込みをしてみました(笑)
2~3ページ読んでみて・・
むちゃくちゃ読みにくい。すっと読めないんですね(笑) いろいろ話が飛ぶ上に、飛んだうえで、「そういう事をいいたのではなくて・・」と続く。。 文体はブログを読むのになれてれば、大抵の場合、それほど苦もなく読める方なんですが、内容が、なんというかグダグダな人達の話・・こんな世界が本当にあるんだろうか?って思えるようなキャバ嬢の話や、その痴話ばなし的な内容で・・主題がなんなのか?って思いながら読むような人には、読むこと自体が難しすぎます(笑) それでも、おっさんとしては・・エッチな部分がいつか出てくるのかなぁ?なんて・・思って読み進めても。。ぜんぜんエッチな所出てこない(笑)。
でも、なんとなく、荒廃的な文学っぽさも、どこかに・・少し感じる。。(笑)
母と娘 =星一徹と星飛雄馬の関係も同じ?
「あなたのことが許せないのは、 あなたが私が愛して愛して愛してやまない娘の
身体や心を傷つけることを平気でするから」
母はそう言い続けて、この世を去った――。 とありますが・・・最後まで読むと、やっぱり優しい母で、娘のことを許すとかそういう問題じゃなく、いつでも、どこでも、どんな時でも、何をしても・・・娘のことが可愛いってことを言って亡くなったということが分かります。
母と娘。。母は娘を、愛しているがゆえに、その言葉は、娘にとっては疎ましい。
母と娘の関係は、いつの時代もこじれ気味なものですよね。
母が言った言葉は、娘はその嫌味な部分を強調して感じる。嫌味な部分は、実は母は思っていないのかもしれない。でも、その言葉によって、娘は行動してしまう。確実に影響されている。とても不思議な世界です。
星飛雄馬と星一徹との関係もこじれるのは、息子が可愛い故ですしね。
このテーマは、たぶん変わらないんだと思う。
上司と部下でも同じなのかも知れないし、人と人の間で、言葉で伝えるってことのむずかしさ、想いを伝えることの悲しさ。。 を 思い出させてくれます。
文が分かりにくいからも手伝って、セレブ感も分からないし、なぜ、キャバやAVなどやるのか?も分からない。。全部分からないんだけど、ここに書かれた言葉は、自分の中で、解釈してしまうもんなんですよねぇ。 まぁ、ホストやヒモにはなりたいと思う心はちょっとあるんですが・・・おっさんをヒモにしてくれる人って・・いるのかな?(笑) ってそういう話ではなくて・・(この本のような書き方)
放たれた言葉は、相手の中で発酵して別の言葉になる?
こうした方がいいよ。 って口に出して言っても、相手は、いろいろ忖度して行動してしまう。素直にその言葉だけを理解しようとしてくれることは、あまりなくて、その言葉の背景なども含めて理解しようとする。
これは・・実は、理解しようとする と いう話でなく、妄想し始める。ってことなのかも知れないですね。
国語で、この文章の主題はなんでしょうか?筆者が一番言いたかったことは? っていうのを学校では反復して教えます。
言葉の背景とか、その言葉が出てきた背景を含めて理解しようとする。。
この本を読んでみて、ひとつひとつの言葉で、これを当てはめようとすると、パズルです。
でも、全体を通して、やっぱり亡くなられた母親に対する愛は感じるし、世を去る前の母の娘に対する気持ちはわかるような気がする。
それは、自分の中に、そういう概念があるからなんだろうと思うんですよね。
きっと、言葉や文章って、そのものだけでは、事実を伝えるのだろうけど、概念を伝えるのは難しいってことなんだろうな。って思うし、どうやったら、ちゃんと伝わるのかな?って僕も思うのであります(笑)。
身体を売って生きている
AV女優にしろ、サラリーマンにしろ、自分の時間・身体を換金して生きているっていうことでは、あまり変わらない存在なのかもしれませんね。
作家として生きたり、ブロガーもそうかもしれませんが。。結局、生きていくには、沢山の人に知られないとお金が稼げない。そのためには何でもやる。ということは潔いことなのかもしれないですね。商売をするにしろ、宣伝する。そのやり方だけの話かもしれないですね。
どんなやり方をしても、今の世の中で、食べ物を作るってこと以外だと、お金を稼ぐしかなく、お金を稼げれば、生きていける。
でも、どんなにお金持ちでも、やっぱりお金のことで悩んでいたり、どんなにセレブでも、そのセレブっぽい会話の中にある嫌味に、悩んでいたり。。自然派の人でも、やっぱり何かに悩んでいます。人間の生き方で、悩みの無い生き方っていうのはないんだろうなぁ~ なんて思ってします。
悩めるような時間があること。。 それは、幸せなのかも知れませんね。
やっぱり感想文、書くの止めればよかった。。
こんな本の感想文をなんというか・・哲学を少しまた読みたくなってしまいました。なんとなく、又吉の火花の先輩漫才師の世界観に似てなくもないような気もしますね。
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