【東芝】英国は2003年に脱原発を判断していた?ウェスティングハウスを売ったのは英国政府【廃炉】

東芝とウェスティングハウス

粉飾決済とは絶対言われなくて、不適切会計処理って言われていますが。。

スマートグリッドや、燃料電池とかの検討を昔していたことがあり、スマートメータは当時一番いいなと思ったランディス・ギアを買収してたりして、勢いあるなぁ~って。。ウェスティンぐハウスと言えば、燃料電池のセルって凄くよくて。。そういえば、どうして原発部門だけを東芝買ったんだっけかな~?買うって言った時、大丈夫かな?もう原発はインドくらいにしか売れないぞぉって思っていたんですよね。それでちょっとググってみました。(こういうのは英語でググらないとちゃんとしたの出てこないですね。日本語でググると東芝の問題ばかり出てくる)

そしたら・・当時、ウェスティングハウスの原発部門は、既にアメリカからイギリス政府がやっていたBNFLというところにあり、イギリス政府から買ったんですね。

https://towardfreedom.com/global-notebook-global-notebook/us-pressuring-uk-on-westinghouse-sale/

それで・・・イギリスの計画中の原発の権利も一緒に買ったと。。

そういう経緯だったんだということがわかりました。こりゃ。。絶対、政治家がからんでますね。加計問題とか、森友問題より、こっちを究明した方がマスコミさんおもしろいんじゃないの?

って思って・・BNFLを調べていたら 世界核協会のページに各国の状況というのがあり読んでみると。。

英国における核開発

http://www.world-nuclear.org/information-library/country-profiles/countries-t-z/appendices/nuclear-development-in-the-united-kingdom.aspx

BNFL

1971年、原子力エネルギー法は、UKAEAが研究活動を維持しながら、UKAEAから2社を分離しました。BuckinghamshireのAmershamにあるRadiochemical Centerでの医療用および工業用放射性同位元素の生産はThe Radiochemical Center Ltdに引き継がれ、その他の生産活動はBritish Nuclear Fuels Ltd(BNFL)に移管された。以下の施設に対する責任は、BNFLが負うものです。

  • カルダーホールとチャペルクロスマグノックスの工場。
  • 風力発電所のMagnox再処理工場(しばしばB205と呼ばれる)。
  • キャペンハーストガス拡散プラント。
  • スプリングフィールドの核燃料製造施設。
  • 2003年までBNFLの本部のままだったRisleyのサイト。

原子力兵器研究施設(AWRE)もBNFLに移管されたが、すぐ後に1973年には国防省に引き継がれた。

BNFLの成長と崩壊

BNFLはミレニアム時代まで拡大を続けました。

  • 1990年に、BNFLはBNFL Inc.として知られている米国に廃止事業部を設立した。
  • 1998年、Magnox ElectricはBNFLに移管され、BNFLの下にあるすべての英国のMagnox原子炉の所有権が得られました(下記の民営化のセクションを参照)。
  • 1999年、BNFLはWestinghouse Electric Companyを11億ドルで買収した。
  • BNFLは2000年にABBの原子力事業を4億8500万ドルで買収し、ウェスチングハウスに統合しました。
  • 2000年半ばには、BNFLは、南アフリカのペブルベッドモジュール炉(PBMR)ベンチャーの株式取得GGを

当初、BNFLのための官民パートナーシップの配置を追求することを決定した後、しかし、HH原子力に関する政府の政策は、負債をクリーンアップに焦点を当てた方に変更します。2002年の白書「原子力遺産の管理 – 行動戦略6」では、国の民生用原子・負債の責任を新体制(最終的に原子力廃炉と命名された)に移管することが提案された。その後、政府は2003年2月のエネルギー白書「エネルギーの未来 – 低炭素経済の創造7」において、原子力の利用を拡大する現行の計画はないことを明らかにした。白書は、「原子力の現在の経済」は、廃止に向けた焦点の変更に伴い、政府はBNFLに戦略的レビューを実施するように要請した。これは2003年末、新CEOのMike Parkerのもとで完了した。このレビューは、2009年5月までに本質的に完了したプロセスであるBNFLの解散につながった。

戦略的見直しの後、BNFLは当初、英国原子力グループii、ウェスティングハウス; 核科学と技術サービス; および使用済燃料サービス。原子炉廃止庁(NDA)に移管される資産および負債は、NDAが活動を開始した2005年4月1日まで、BNFL ALFAと呼ばれる独立した部会で開催された。BNFL ALFAは、この移行期間中に他のBNFL事業の内部顧客として行動した。

BNFLの事業は最終的に以下のように再編され、売却された。

  • 2005年4月1日、原子力科学技術サービスはNexia Solutionsに改名され、その後Nuclear Laboratory(NNL)になりました。NNLの設立に向けて、Nexia Solutionsの主要拠点は、2007年4月にSellafieldサイトに新設されたBritish Technology Center(BTC)に移管されました。NNLは2008年7月に開始され、2009年4月にその所有権が政府に移管されました。
  • 2006年10月に、使用済燃料サービスの49%の持分がBNFLから原子力廃止庁(NDA)に移管された。Spent Fuel Servicesは2007年にInternational Nuclear Services Ltd(INS)に改称され、2008年4月にINSの残りの51%の持分がNDAによって取得された。INSは、使用済燃料再処理およびMOX燃料製造契約の履行を担当しています。これらの契約に関連する資料の輸送は、Pacific Nuclear Transport Limited jj(PNTL)子会社によって行われます。
  • Westinghouseは2006年に東芝(77%)、Shaw Group(20%)、Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co.、Ltd(3%)に54億ドルで売却されました8。この買収には、スプリングフィールドの燃料製造現場kkを管理および運営する契約が含まれていました。
  • 米国の廃止事業BNFL社は、2005年4月にBNGアメリカに社名変更LL。2006年の早い段階で、BNGアメリカはEnvirocareによってEnergySolutions mmを形成するために9000万ドルで買収されました。
  • 英国原子力グループプロジェクトサービスは、2008年初めにVT Group nnによって買収された。
  • 2008年末には、Sellafield Ltd(旧英国原子力グループSellafield)の株式を保有する親会社の契約が、URS oo、Amec、Arevaの米国英国・フランスコンソーシアムであるNuclear Management Partners(NMP)に授与されました。同契約は、5年間の初期期間であり、延長期間の可能性は合計17年間であった9。Sellafield Ltdは、セルフィールド、閉鎖されたカルダーホールおよびウィンドスケール原子炉、カスケーナーストサイト、およびリズリーのエンジニアリングおよびデザインセンターで、再処理および廃棄物貯蔵施設を管理および運営しています。
  • Magnox Electric Ltdの親会社であるReactor Sites Management Company(旧British Nuclear Group Magnox)は、2007年半ばにEnergySolutions Inc.に売却された。その後、2008年10月、Magnox Electric Ltdは2つの原子力ライセンス会社Magnox North Limited Hunterston A、Oldbury、Trawsfynydd、Wylfa)とMagnox South Limited(バークレー、Bradwell、Dungeness A、Hinkley Point A、Sizewell A)を担当しています。これらはその後、2011年1月にマグノックス・リミテッドに統合されました。旧カルダーホール・ステーションは、セラフィールド社の管理下にありました。
  • Urencoの株式を売却するためのBNFLの以前の計画は、Urencoのドイツとオランダの株主によって阻止された。

2009年5月以降、BNFLには事業運営が残っておらず、2010年10月に政府は正式に「残りの資産および負債の譲渡を条件に」償還されることを発表した。

既にイギリスのサイトから2002年の提言や、2003年の白書は消えているので、探せなかったですが・・・

英国は2003年に脱原発をしていた??

上の抜粋を見てもらうと・・ 政府は2003年2月のエネルギー白書「エネルギーの未来 – 低炭素経済の創造において、原子力の利用を拡大する現行の計画はないことを明らかにした。白書は、「原子力の現在の経済」は、廃止に向けた焦点の変更に伴い、政府はBNFLに戦略的レビューを実施するように要請した。

とありますから、ドイツ(2011年)より前に脱原発になっていたんですね。

ちなみに、イタリアやスウェーデンが反原発であったのは知っていたし、ドイツは脱原発といいつつまだ原発使っているのは知っていましたが、イギリスが脱原発になっていたのは、あまり誰も言わなかったので知りませんでした。アメリカもスリーマイル島の事故以降は実質的に脱原発ですし、再稼働しようなんて言っていたり、再稼働に向けて裁判なんかまだやっている先進国って日本くらいですね。。

ちなみに日本の状況も詳しくレポートされています。

http://www.world-nuclear.org/information-library/country-profiles/countries-g-n/japan-nuclear-power.aspx

で・・・イギリスの現状を少しまた調べてみました。

原子炉廃止庁

ウェブサイト(www.nda.gov.uk

Business Plan 1 April 2017 to 31 March 2020に廃炉・核物質の最終処理までの計画が掲載されています。おいおぃ。。プライオリティまで管理して実行していってます。

2050までかかるかもしれない80年の計画と書かれています。

そのお金は、基金をたてています。その名も

核負債基金

ウェブサイト(www.nlf.uk.net

核負債基金(NLF)は、スコットランドの登録会社であり、2016年3月31日現在の8.96十億ポンドの市場での投資を保有しており、特定の廃棄物管理費用を満たすための資金を提供し、以前はBritish Energy Group plcとして知られていたEDF Energy Nuclear Generation Group Limited(以下「EDFE」という。)の8つの原子力発電所の廃炉債務。

1996年3月20日に存在するEDFEの原子力発電所を廃止するための一定の長期的な資金調達のための準備を提供するという主要目的をもって1996年3月28日に設立された。これらは、 (「AGRs」)と1つの加圧水型原子炉(PWR)を含む。

この基金は、1996年3月27日付けのEDN(財務省、ビジネス・イノベーション・スキル部門国務長官)との間で締結された(2005年1月14日から施行された)Nuclear Trust(「信託」)現在は国務院長)と5名の理事があり、うち3名は国務長官、2名はEDFEで任命されている。トラストはスコットランド法に基づく公的信託であり、その受託者はファンドの取締役でもあり、その普通株式資本は受託者によって所有されている。

1996年の時点で契約締結されて、施工が2005年?? 東芝がウエスティングハウス買ったのは2006年。。 まじかぁ?

それをきちんとわかっていて、買ったんだとしたら、何か圧力があったか??あるいは本当に原子力がこれから儲けになると思っていたか?? あるいは廃炉で儲けようとしていたのか??謎が深まるばかり。。

少なくとも英国政府から買って、エネルギーセキュリティ上からも米国政府の許可がないと買えなかったはずだから、この裏には、絶対・・何か政治的対応があったに違いないですね。

だから、不適切処理だったり、緩い対応なんだ。。 マスコミさん、野党さん。もう少しこの問題しっかり調べてみた方がいいんではないですか?

今日のビックリ事実

イギリスは、廃炉計画を基金を作って実行している! (日本も早く脱原発にしよう!核廃棄物処理ももっと研究しよう!)

東芝はウエスティングハウスをイギリス政府から買っていたんだ!(アメリカじゃなかったのね)

日本はいつからこんな国になっちゃったんだろうなぁ~?

【読書感想文】2017年 エネルギー白書・ものづくり白書・環境白書 どんどん閣議決定されるけど・・【忖度】

 

 

 

 

 

投稿者 tom2rd

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