イギリスでは、フードロス対策に1ドルかけると、14ドルの利益が出ると・・・
チャンピオンズ12.3という、2030年までにSDG目標12.3を達成するための進展を加速することに専念する、政府、企業、国際機関、研究機関、農民グループ、市民団体の幹部連合が発表したレポートによると、以下のインフォグラフィックスのように、Food Loss、Food Waseteの対策をすると、1ドルの投資で、14ドルのリターンがあることが、2007年から2012年の取り組み調査の結果からわかったそうです!!
レポートの要約記事には
https://champions123.org/2017/03/06/release-new-research-finds-companies-saved-14-for-every-1-invested-in-reducing-food-waste/
「世界の食糧の3分の1が無駄になっていますが、一方で毎晩約10億人が飢えています。 それは単に正しいことができていないということ。 しかし、道徳的に言われても、みんなは動かない、明確なビジネスケースは人々を行動させます。 この研究が示していることは、今や社会的、環境的、経済的な理由すべてで、食べ物の無駄を減らすべきだと言うことです。
先進国の食料は、3分の1が無駄になっているんですね。
詳細なリポート
こちらからPDF版でダウンロードできます。
https://champions123.org/the-business-case-for-reducing-food-loss-and-waste/
正確には、北米だと42%が無駄になってて、そのうち61%は廃棄されている。ヨーロッパでも、22%が無駄になってて、52%が廃棄されている。 少し前にフランスでは、食品廃棄規制法ができて、スーパーマーケットなどでは賞味期限切れの食品を廃棄することが禁止されています。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/12/news024.html
日本でも取り入れてほしいですね。
対策の方法は?
ロンドンではスーパーマーケットで、フードロスを少なくするキャンペーンをしたなどのことが書かれていますが、もっと具体的に、例えば、売る時のサイズを変更したり、より食品が長持ちする包装にしたり・・とか、需要予測をしたり。。とかが書かれています。
鮮度を保持するためにエチレンガスを吸着する包装材などを使うと、少しコストは上がるようですが、売れ残りが少なくなるそうです。そういう資材も、個人でも手に入るようになってきていますしね。
また、このフードロス、フードウェイストがなくなると、もったいない が削減できるだけではなく、農地の縮小(適正化)ができ、それに伴う水の使用も削減できたり、もちろん物流の適正化ができるので、物流自体も減ります。温室効果ガスの削減でいうと、今回のレポートで行った範囲だけでも全体の8%削減ができることになるそうです。
フランスのように、法律で規制してでもやった方がいい取り組みですね!
日本は?
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html#anc01
日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の3割にあたる約2,800万トン。このうち、売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなど、本来食べられたはずの、いわゆる「食品ロス」は約632万トンとされています。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。また、日本人1人当たりに換算すると、”お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物”が毎日捨てられている計算となります。
日本のフードロス(定義が少し違っているんですが・・・)をなくすだけで、世界の飢えている人が2年食べられる量なんですよね。。 ということは、本当に食料だけだったら、働かずに食べれるような世界にできるということなのかもしれないですね。ものすごく効率化すればベーシックインカムできる状態にあるってことかもです。
日本でも全くなにもやっていないわけではないようで、フードロスチャレンジとかフードバンクなど、いろいろな取り組みがされているようですが、環境の取り組みと同じで・・東日本大震災があってはじめて、省エネが少し進んだのですが、のど元過ぎれば・・また前と同じような、みんな無関心な状況になってきているように思います。食品ロスの約半分は、家庭で発生しているようなので、ひとりひとりが気をつけて実行しないといけないことですね。
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20170323-00068951/
この記事のように、天気予報を使って、製造量を調整する取り組みで、利益を出しているところも出てきているようです。こういう分野こと、ビックデータ、AIを活用してコスト削減、コスト適正化を行えるんではないでしょうか?
段ボールコンポストなども、小さな取り組みだけど、廃棄量削減にはとても効果的ですしね。
【生ゴミの発酵】段ボールコンポストってこんなに簡単!臭わない!虫も来ない!
調理でも、ビーガンなどもそうですが、しまつ の料理ってのがありますね。
あとは、国などの取り組みでは、消費者向けのキャンペーンみたいな取り組みだけでなくて・・法律的に変なものを適正にしていくことをやらなきゃいけないんでしょうね。発酵食品なんか、例えば味噌・醤油なんかは常温でほぼ腐らないはずだし、マヨネーズなんかもそうですよね。ベーコンとかハムなんかもそうでしょうし、チーズなんかもそうですね。もともと古くからあるものは冷蔵保存が前提じゃなかったので、常温で適正に保存すればもつものばかりです。・・消費期限とか賞味期限とかちょっとおかしい法律になっているかもしれませんね。食品衛生の関連法とか、少し見直しなんかで大きな効果がでるんじゃないかな?
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