【やっぱり温暖化?】増加している!日本の雷雨日数の長期的変動【本職?】

雷雨日数がえらい増えてる!

もともと、本職の一つが、雷防護の開発や雷害対策のフィールドエンジニアでして、ちょっと研究所に戻ってきてから、ITU-Tの会議や、IECに呼ばれたり・・・社内基準の見直しのお手伝いとか・・・昔の記憶を頼りに、少し仕事もしています(笑)。

で、前から雷雨日数は、日本の場合、15日~30日で考えればよいと、50年前のデータを使ったりしていて、その後、LPATSのデータなどを10年前から使えるようにしていたりしてちょっとづつ増えているんじゃないのかな?なんて思っていたけど、10年程度では増えているのか減っているのか変動が大きすぎてわからなくって・・自分でそれを確認する作業をしていなかったんですが、今日、とある所から対策の相談を受けていて、ちょっとインターネットで調べていたら、こんなのを見つけました。

http://www.enaa.or.jp/?fname=b-113-2.pdf

<http://www.enaa.or.jp/?fname=b-113-2.pdf>

サンコーシャさんは、日本の雷業界では有名な会社で、昔は一緒に、こんな写真を撮ったりもしました

このプレゼンの中に、僕が懸念していたことが・・・

kaminari

もともと多い宇都宮とかは、微増なんですが、秋田とかもう60日になりそう・・金沢も50日超えている。。 このデータは気象庁が発表している雷雨日数(人間がカウントしている)ものを80年間分プロットしたトレンドを取ったもののようです。

だいたい、1960年代くらいに、雷防護の規格類や社内規定類のデータの根拠があるので、(僕が作った規格類は、1990年代のデータを使っていますが、それでも過去のデータを参照して、検討したものが多いのですよ)その頃の雷雨日数に比べると、10日以上は多くなってる。もともと20日だったのが30日ですから、1.5倍増って感じですかね?

ということは、同じ故障率をキープしようとすると・・・計算難しいので、ここでは早計に言いませんが(笑)・・・・ 対策の基準も変えていかないといけないくらいの変動になっていそうな感じです。

って・・・そういう話でなく(笑)

雷雨日数が増えているということは?

天気の変動が急激に変化するときに、雷が発生します。雷雨日数が増えているということは、不安定な大気の状態が多いということで、積乱雲が発生することを意味しています。積乱雲の多くは、熱くなった時に発生します。(日本海側の冬季雷はちょっと発生機構が違いますけど)ほとんどの雷は、そういう発生機構になっています。積乱雲の降らす雨の様相も激しいものが多くなります。

ということは、日本列島の特に、両端で、温度が上がっているっていうことなんですね。

1.5倍近くも雷雨日数が増えているということは、亜熱帯化が進んでいるってことですね。

これだけ増えたのを、もう減らすってことはなかなかできないでしょうから・・・

これからは、地球環境保護だけでなく、地球環境への適応も真剣に考えなきゃいけないでしょうね。

このような変化に、IoTだったりの安物の通信機器・・・どうやって、ビックデータの信頼性を確保していくのか?EMCや雷の世界は、予想がつかない世界なのと、数が多くなればなるほど、故障の発生する確率が、高くなるものなので・・・老婆心かもしれないけど、500円のIoTセンサに1000円の雷害対策部品をつけるってことはできないだろうから、何か画期的なもの考えておかないといけなさそうだなぁ~ っていうように・・・

地球環境が変わっていくと・・・下水インフラの整備とか、メジャーどころだけじゃなく、いろいろと、細かいところで適応しないといけないことが増えていくんでしょうね。

みんな、もうちょっと、地球環境に気を配りましょうよ~

投稿者 tom2rd

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