いつの間にか大きな存在に!?
Amazon Open dayに行ったこと、SORACOMなどの新しいサービスがどれもこれもAWSから始まっていることなど、つらつら書いて・・・Amazonのこと調べるうち・・
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- 【読書感想文】未来をつくる起業家 ~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ 【Kindle版】
少し前まではGoogle、Facebookが凄いって思っていたんですが・・・いつのまにかスタートアップのための凄いプラットフォーマーになっていて・・ リーンスタート、Two-PIZZA、エコシステム そして、Customer Centric【顧客第一主義】なんか・・・昔の日本人のやり方を見ているような気がして・・ そして・・・最近の多くの日本人が、忘れている事があるんじゃないかと・・ ふと読みたくなって購入して、読んでみました。
内容(概要)
ブラッド・ストーン というブルームバーグ、ビジネスウィークのライターで、シリコンバレーを中心に、その企業を報道していた人が書いた本で、これまでのジェフベゾスの発言・本人のインタビュー、会社の元社員から現役社員までAmazonにかかわった人へのインタビュー、両親、妻までインタビューを通して、ジェフ・ベゾスの生い立ち、Amazonの生い立ちから様々なサービスが出てきた時の状況、その決断など、複雑な状況・複雑な事柄を、とても忠実に描かれていて、伝記的というより、ジェフ・ベゾスの生い立ち部分では、人間ドラマって感じに、Amazonの歴史に関しては、ビジネスドラマを見ているような感じに仕立てられています。ある意味で、ジェフ・ベゾスという人間の奇妙さ?変人さがよく描かれているというか、いい面はほとんど書かれていなくて、悪い面ばかりが書かれているような気がします。
いい面というのは、「いつでも、どこでも進化・学習しつづけている」っていう点だけかもしれません。他の部分は、悪い点も一緒にかかれています。
紆余曲折のさまざまな出来事の中でアマゾンのプリンシパル 行動原則 が出来てきたストーリーが書かれているということかもしれません。これが最初からあったんじゃなく、20年かけて作られてきた。ということ。
ひとつだけ、顧客志向というか、顧客のために安くする!便利にする!という軸だけはぶれない。ということが書かれているように思いました。
大半のビジネスに関する内容は、HARD THINGSに似ているかもしれません(笑)
読む前後のジェフ・ベゾスの印象
最近のジェフ・ベゾスは、名言集のまとめ記事などでも、感動する!なんて書かれて凄くいい人のような、偉大な経営者っぽい感じがしていますが、僕の印象は、実は昔から、Honda の Accordに乗っていて、とても、ケチで、秘密主義で、かなり地味な感じなのかな?なんて思っていました。スティーブジョブスとは全く違う感じかな?なんて思っていたのですが・・・
- 人の話を聞かない
- 徹底的に、相手をつぶす
- 徹底的に、使いやすさ、価格の安さ を追及する。
で・・・ 価格の安さ っていうところ以外は、まんまジョブスと同じかもしれません。
ちなみに、スティーブジョブスは、飛行機で見ました。。
生い立ちも、なんとなく、移民ということではないのですが、じいちゃんばあちゃんに育てられたころがあったり・・・少し屈折していたりするところも似ているような気がします。
違うのは、状況や環境によって出てきた戦略が違うんでしょうね。共通するものはやはり、偉人特有の異人っぽさ(笑)
そういう意味で、日本だと、松下幸之助や中内功など、顧客志向で、ケチで・・新しいものを柔軟に取り入れる。。という点で、日本人もかつてはこういう考え方だったんだと思うんですよね。
なぜThink Bigなのか?
この本を読んでいて、ひとつ気づいたのが、アメリカ人にとって、NASAや、アポロ計画の実績ということの大きさ、偉大さを感じます。小さい時に見た映像の影響力の大きさです。イーロン・マスクもそうですが、宇宙への夢を実現させようと、お金儲けをしているように思えるんですよね。
2000年に民間宇宙開発企業のブルーオリジンを設立している。日本人だと、ほりえもんくらいでしょうけど、なんか真剣さがちがうような気がします。
なぜ、徹底的に倹約して、徹底的にお客様にこだわって、ライバルや商売仲間までを駆逐してまで、お金を得ようとするのか?まだまだBigにならなければならないのか?それは、宇宙旅行なのかもしれない。って・・よく、サステナビリティの関係の人が言う冗談で、海でぼ~っと遊んでいる漁師に対して、投資家が、「僕なら、もっと効率よく働いて、お金儲けするよ」っていうことに対して、漁師は、「お金儲けしてどうするんだい?」って聞く。すると投資家は「お金儲けして、遊んで暮らすのさ!」っていう。漁師は、「遊んで暮らしているよ。今でも・・」っていうというジョークがあるんですけど、ジェフ・ベゾスとかイーロンマスクは、違うんですね。。「宇宙に行きたいから」これ、アポロが月面に降りた映像を見て、そして、今のインターネットやコンピュータのシミュレーションなどが出来てきた歴史の中でのNASAの役割を自分自身が本当にすごい!って思っている。確信できている。ってことなのだと思います。
Think Bigの意味がなんとなく、単なる金儲けっていうことだけでなく、自分が宇宙に行けるほどBigにというのと、自分がNASA級のことをする!っていう夢に向かって・・・ってことなんでしょうね。だから果てしなき野望が抱ける。
日本に欠けていたのは、本当の夢かもしれないです。
世界平和のためとか、宇宙で住むんだ!とか、永久機関だ!とか、もっと大きな夢を掲げないといけないのかもしれないな。。って思いました。
NASAには勝てないって思ってしまっていることがダメなのかも。現実には、イチローが勝てても。。それはイチローだから。。っていうのではなく、誰でもがイチローになれる可能性がある!って言わなければならないのかもしれません。
科学技術だと、ミクロの世界を狙ってもいいのかもしれないですね。大きな夢を子供に見せてあげないと、それは成功でなくてもいいのかもしれなくて、チャレンジしている様子なのかもしれない。それをしないと、島国根性っぽい日本人から世界の中の日本人に変われないのかもと思いました。
でも結局、本質はご都合主義なんでしょうね。
Everything StoreからEverything Companyへの道のりがいろいろと書かれていましたが、「お客様のため」というぶれない大義(ビジョン)があって。。その時その環境での最善を尽くして、負けず嫌いで・・方向転換しながら、進めてきた。というのが、実際のところなんだということがよくわかりました。
で書いたことですけど、リーンにスタートして、ビジョンにむかって、ジグザグでもなんでも前に進む。。ってことが書かれていました。
この本で紹介されていた本
この中で、読んだことあるのは、ビジョナリーカンパニー、イノベーションのジレンマ、ザ・ゴールなどです。。それを、実践してきたから・・・Amazonの強さがあって、自分自身で自分自信を変革(自分で自分のしっぽを食べているようなこと)しつづけているところが強さなんだろうな。。
この本、いろいろと考えさせてくれるので、本当に面白かったです。ひさびさに長い感想文です(笑)
最後に、あえて、楽天Booksでも紹介します。(笑)
ジェフ・ベゾス 果てなき野望 – アマゾンを創った無敵の奇才経営者 [ ブラッド・ストーン ] 価格:1,944円 |
[…] たきっかけをくれた,知り合いのページを再度読んで見ると,概ね思ったようなことはこちらのページに書いてあるようなので,詳細はこちらを読んで頂ければと思う次第です. ただ,一 […]