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IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果について
が、公表されています。ニュースリリースも出ていますね。ずーーーっとこの分野人材不足が言われて、僕らが学生ぐらいから言われているので、2~30年も人材不足(笑)
報告書の中身は、以下のドキュメントですが・・・ 読まなくてもわかる内容です・・・
IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 ~ 報告書概要版 ~
調査結果の方は、現状の人材数と、不足数の推計、将来予測、今後のIT人材確保に向けた方策の提言などが 掲載されています。
現状は、流動性が低く、人も足りなく、レベルも低い。将来はもっと困る。。ってなっていて
提言は、
①より多様な人材の活用促進 女性・シニア・外人の活用
②人材の流動性の向上 転職が少ないから多くしよう。。
③個人のスキルアップ支援の強化 勉強させましょう。
④処遇・キャリアの改革(産業の魅力の向上) 給料上げよう・・
⑤重点的な強化が必要なIT人材に関する取組 先端的な人、セキュリティな人、起業家 増やそう
まとめは、
- 米国IT企業の高い競争力は、結果として、企業の収益性の高さにつながり、それが優秀なITエンジニアに対する高い処遇を可能にする要因の一つと なっている。よって、例えば前掲のような日本のIT関連産業における処遇の問題を解決するためには、産業の競争力強化という根本的な課題に正面から向き合い、解決を図ることが必要となる。
- 例えばGoogleやAmazon、Microsoft、Facebookなどの米国のIT企業は、従来は存在しなかった新しい製品・サービスの提供に挑戦し、今やそ れぞれの領域においてトップブランドを築いている。こうした事実を踏まえると、米国のIT企業の高い競争力を実現しているのは、新たな領域への挑戦と そこでの勝利であり、また、それを可能にした革新的な発想力と高い技術力、そして未知の市場への挑戦意欲であるといえる。日本のIT企業が米国 のIT企業のような処遇等を実現するためには、米国IT企業に高い競争力をもたらしたこれらの性質を、日本のIT企業もまずは備える必要がある。
- 今回の調査では、我が国のITベンダーに所属する人材が、IT関連産業が今後目指すべき姿として、グローバルな競争力を持つ“トップ産業”を志向し ていることが明らかになった。また、近年、国内でも起業当初からグローバル市場を視野に入れて意欲的な挑戦を続けるITベンチャーへの注目が増えつつある。このように考えると、我が国のIT関連産業で活躍する個人は、一定の“挑戦意欲”を有しているといえる。産業を構成する個人がすでに有し ているこれらの意欲を引き出し、企業や産業全体としての競争力に結び付けていくことが、今後の我が国の企業や政府にとっての重要な課題である。
ってなっています。
あわせて・・・
日本含む8カ国のIT人材の各国比較になっています。
- 海外のIT関連職の人気は高いのか?
- 海外のIT関連職の満足度は高いのか?
- 海外のIT関連職の年収は高いのか?
- 海外のIT人材の流動性は高いのか?
- 海外のIT人材の スキルアップに対する意識は高いのか?
どれも、低いっていう裏付けの資料ですね。
なんでこういう風になっているの?
そもそも、まず、海外比較なんですが・・・どうも、IT人材の個人に注目している。そして、調査報告も日本のITベンダが求める人材を上げている。
これって・・・ 戦争の方法が変わったのに、まだ 竹やりの訓練をしている頃の日本に似てませんか??って思っちゃった。
究極には、確かに、一人一人の力なんでしょうけど・・・
武士やナイトが、一人一人戦うことを考えると、個人のスキル向上が必要です。でも、それで戦えていた時から、例えば、鉄砲が出てきて、信長が桶狭間で勝ったのは?
白兵戦から、戦艦戦になり、空中戦になって・・・原爆・・・そしてまたゲリラ戦・・テロ戦
使う技術が変わってきたり、リソースが変わってきていることに対して同じマネジメント、トップで戦えるようなことって、これまで起きてないんですよね。
徳川家が、明治維新の時に禅譲したのと同じようなことを狙っているのか?今の成功者や既得権益をもつ方が、どうすればよいかを考えても、ダメなんだと思うんです。しかも・・・こういうことが言われてから30年も立ってるのですから。。
なぜか、こんな記事を同時に読んだものだから・・・余計に・・・
大量の「負け組」を生み出すニュー・エコノミー そこでの身の処し方
我々は「ニュー・エコノミー」と聞くと、いま眼前に展開している、インターネット革命だけをイメージしがちですが、ニュー・エコノミーという言葉は、過去に何度も使用されてきました。
戦術が変われば、ニューエコノミーができる。そういう仕組みを作り出すことが必要なんでしょうね。
ちなみに、この記事の結論は、「投資側にまわること!」でした。確かにそうなんだけどね。。
エコシステム
エコなシステムじゃなくて、エコシステムで一つの言葉ですね。Wikiによると・・バズワードに指定されていますが・・
エコシステム(ecosystem)(英語圏ではより明確にbusiness ecosystem, またはdigital ecosystem)とは、本来は生態系を指す英語「ecosystem」を比喩的に用い、主に情報通信産業において、動植物の食物連鎖や物質循環といった生物群の循環系という元の意味から転化して、経済的な依存関係や協調関係、または強者を頂点とする新たな成長分野でのピラミッド型の産業構造といった、新規な産業体系を構成しつつある発展途上の分野での企業間の連携関係全体を表すのに用いられる用語である。
要するに・・・生態系を形作るさまなんですよね。書かれてないけど、外部環境に適応していく過程なんだと思います。たぶんコミュニティが、勝手に進化できる仕組みのことを言っているんだと思うんですよね。
象が強かった時代だと、象の細胞の一つとして働くのがいいでしょうし、細菌やウィルスの方が強い時代だと、ひとりひとりが細菌にならなきゃならないでしょうし・・それで環境によって組み換えが簡単にできるようにする。。
で・・・環境が変わったという文脈で考えると、ITでいちばん変えたのは、距離の概念だと思うんですよね。そうだとすると、国という概念で考えてちゃ・・・ダメでしょう(笑)
こないだ、イスラエルの投資家の話を聴きました。
一方で、国という概念で考えて、ある程度成功している国もあったりして・・イスラエルは、ここ数年で、開発系ベンチャーが数十倍に増えて、イグジットと呼ばれる大手に技術チームや技術を売り抜けて次の研究開発を進めるという循環ができているそうです。
で・・この仕組みは、国という概念を実は超えていて・・・ イグジットの対象は他国の企業です。地球全体(世界各国)のエコシステムの中に、研究開発という機能だけをイスラエルの中で組み込んだ。。と。。
そして、その根幹にあるのが・・・凄いことに、徴兵制度だと、断言されていました。
18歳から21歳の間で、18歳の時に、国全体の人が、どの特性にあうかを判断されます。体を動かすのが得意な人は、それに即した訓練を、頭を使うことが得意な人は、それに即した訓練を・・・そう。。それぞれにあった教育を3年間する。その中で、情報系に行った人は、退役後に起業するか、起業したところで実践投入される。
すごい徴兵制度ですね!
ここまでドラスティックには日本ではやれないでしょうけど・・・
そう人材を軸にしたエコシステムの訓練施設なんですね。。。
たぶん今がチャンスなんだと思うんです。
IT人材不足を、考えると・・・ すぐにいろいろ試してみることが出来ない っていうことが進化を妨げているんじゃないかと・・・
大きなIT企業は、青色ダイオードじゃなく、青色吐息ですね。大きさゆえの小さな代謝ができない状態が、だんだん末期状態に今来ています。
たぶん、地方豪族や荘園制度くらいの単位に戻して、地方豪族がいきなりグローバルな視点で考えるそんなモデルができて、下剋上がおきてくるんでしょうね。。
っていつでもそうか?
なんで、こんなことを考えているかと・・・言うと・・
息子が情報系でM1なんですよね。。就職先どこがいい?って言われて・・答えられなくて(笑)
どうアドバイスするのがいいかな? 「好きなようにしたら?」 だろうな(笑)
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