【天才の見つけ方?!】天才は幼少からセンスがあるみたい。センスは点数化できるのか?【Nature】

天才の見つけ方!?

もともと、チームの作り方とかチームのモチベーション向上などには興味があって、いろんな本読んだり、自分でも実践してきたつもりです。育成とか人事もやっていたので、その時の答えは、「寄り添う」しかないなぁ~って思っていました。・・・最近STEM/STEAMや、Coderdojoとかを知って、子供や若い子たちの成長を促すもっといい方法があるのかも・・・って思っていたところ・・こんな記事を見つけたので紹介します。

作り方じゃなくて・・・見つけ方だった(笑)

1968年の夏の日、ジュリアン・スタンレー教授は、鮮明ではあるが退屈な12歳のジョセフ・ベイツと出会った。ボルティモア生徒は、スタンレー教授が教えてくれたジョンズ・ホプキンス大学でコンピュータサイエンスコースを受講するために両親が準備していた数学のクラスメートよりもずっと前だった。それでも十分ではありませんでした。授業中の大人より先に飛び出して、子供はFORTRANプログラミング言語を大学院生に教えることによって、自分自身を忙しくしていました。

で、はじまるNatureの2016年9月の記事

http://www.nature.com/news/how-to-raise-a-genius-lessons-from-a-45-year-study-of-super-smart-children-1.20537

ざっくり要約

認知能力研究・心理測定研究者 ジョンズホプキンス大学(米国メリーランド州ボルティモア)の教授Julian Stanley の話から始まりますが・・・SMPY(飛び級で勉強できる仕組みとその研究)の45年の研究成果で、天才が見つけられるし、どんどん勉強させればいいと。。

空間認知能力テストのトップ1%の子供たちは、著名な科学者や学者、フォーチュン500のCEO、連邦裁判官、上院議員、億万長者になる傾向があるそうです。

結局いいたいことは・・・STEM(科学、技術、工学、数学)の領域では・・

Kell, H. J., Lubinski, D., Benbow, C. P., & Steiger, J. H. (2013). Creativity and technical innovation: Spatial ability’s unique role. Psychological Science, 24, 1831-1836. View in PDF

「クリエイティビティとか技術革新は、幼少期の空間認知能力と大いに関係する。」

Kell, H. J., Lubinski, D., & Benbow, C. P. (2013).  Who rises to the top? Early Indicators. Psychological Science, 24, 648-659. View in PDF

「幼少期の空間認知能力が、トップ層になっている」

ということが書かれています。

天才を発見することができると・・・ それは、空間認知能力だと。。

Lubinski, D. (2016). From Terman to today: A century of findings on intellectual precocity. Review of Educational Research, 86, 900-944. View in PDF

この論文に、その結果の図が乗っています。

13歳の時にやらせたSAT-M SAT-Vの混合試験で、25年後にその人のやったこと、博士号とったり本書いたり、特許書いたりできた人が、その試験で点数よかった。この図見ただけではわかりませんよね(笑)

というだけのものでした(笑)

小さい頃に、認知能力が発達していると、その後も良くなると・・・幼児教育が大切っていう話と同じですね。

初期の認知能力が重要!?

トップ1%でテストする子供たちは、著名な科学者や学者、フォーチュン500のCEO、連邦裁判官、上院議員、億万長者になる傾向があります。

この結果は、熟練とか、練習が大切とかいうことと、かなり矛盾しますが、よくセンスあるかどうか?って、とても重要ですよね。そのセンスが、測れるってことかも知れないですね。努力も重要だけど、センスも重要ってことで・・・

ブロックや、積木が幼児教育には良いっていうことが、ある意味で証明されたのかもですね。

こういうのをやると、天才になれるかも(^^;

そのセンス(ここではセンスって言った方が分かりやすいかと思って、センスって言葉を使ってます)は何で測れるのかな?

IQではないらしい。

ターマンは高いIQスコアに基づいて10代の科目を選択し、キャリアを追跡し、奨励しました。しかし、ターマンの嫌悪感に対して、彼のコホートはほんの数人の尊敬すべき科学者しか産んでいませんでした。

IQ(知能指数)って、よく使われるけど、これって、1920年代のものなんですね。

IQでは、ちゃんと測れないというのは、自明なことらしいです。

 

SAT

Stanleyは、定量的な推論能力に関して彼らを具体的にテストする信頼できる方法があれば、ターランはショックリーとアルバレスを見逃していないと考えていました。そこでStanleyはScholastic Aptitude Test(今は単にSAT)を試みることにしました。テストは高齢の生徒を対象としていますが、スタンリーはそれがエリートの若い生徒の分析的推論能力を測定するのに適していると仮定しました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/SAT_(%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%80%B2%E5%AD%A6%E9%81%A9%E6%80%A7%E8%A9%A6%E9%A8%93)

SATってアメリカの大学進学適性試験みたいですね。その中で、SAT-M+Vという数学と文章認識力を確かめる試験のようです。

これらを、きちんとアメリカでは、分析、追跡調査をしているんですね。日本で共通テストの中身と、スコアと、その後の関係をきちんと見ているんでしょうか??

GoogleやAmazonスゴイなって、言うのは簡単だけど、こんな数字でしっかり追ってみるっていう取組しっかりやってみたら・・・どうなんだろう? 教育もブームに流されることなく、ある程度、しっかりデータでやることが重要かもしれないですね。

これにも、書かれてました。

SAT-M+V Composite を 13歳くらいで受けさせればわかるってことですね。

Khan Academy でSATの受験勉強できるようになっているんですね。

https://www.khanacademy.org/sat?affiliateId=www%7Chome&bannerId=ht%7Ckhan-satpr

こんなこともやってるんですね。これって空間認識力とぜんぜん関係ないんちゃう??(笑)

SATはさておき、ということは、道徳的にいいのかどうかは別にして・・・プログラミング教育などで、最初に空間認知能力のテストをやってもらって、出来そうな子の教え方と、出来なさそうな子の教え方を変えた方がいいのかも知れませんね。他の能力は、これではきっと測れていないので、よっぽど本人が興味をもっていない限り、他の道へ薦めるのがいいのかも知れません。。

空間認知能力のテストには・・PETSがいいかもしんない

https://www.facebook.com/ProgramingBrainPETS/

勉強ばかりしないことがいいことなのかも・・

SMPYのデータは、早い段階の学習者が学校の成績を飛ばすことを可能にすることによって加速させるという考え方を支持していました。学年を迂回した小児と同様のスマートな子どもの対照群との比較では、成績優秀者は博士号や特許を取得する可能性が60%高く、STEM分野で博士号を取得する確率は2倍以上であった6。SMPYのエリート1万人のコホートでは、知的な多様性と迅速な学習のスピードが教育的に最も困難なものになっています。ルビンスキー氏は、これらの学生の進学はほとんどまたはまったく費用がかからず、場合によっては学校の経費を節約できると指摘しています。「これらの子供たちは革新的で斬新なものを必要としないことがしばしばで、子供たちがすでに利用できるものに早期にアクセスする必要がある」

これ、勉強ということでは、飛び級をして、どんどん自分で勉強させる。その後は、すぐに自分で研究させる方がいい。ということを言ってて、STEMの教育者や研究者としてだと、そうですけど、もし、求めるものが、ビジネスマンだとか、商人ということなら・・・長々と座学的に勉強させるより、実地で鍛えた方がいい。っていうことでしょうね。

う・・・もっと子供が小さいうちに読んでおけばよかった(笑)。。

参考文献

David Lubinski

のHPから関係しそうな文献をリンクしておきます。興味のある方は、どうぞ(笑)

Lubinski, D. (2016). From Terman to today: A century of findings on intellectual precocity. Review of Educational Research, 86, 900-944. View in PDF

Kell, H. J., Lubinski, D., Benbow, C. P., & Steiger, J. H. (2013). Creativity and technical innovation: Spatial ability’s unique role. Psychological Science, 24, 1831-1836. View in PDF

クリックしてKell-et-al.-2013b1.pdfにアクセス

Kell, H. J., Lubinski, D., & Benbow, C. P. (2013).  Who rises to the top? Early Indicators. Psychological Science, 24, 648-659. View in PDF

Park, G., Lubinski, D., & Benbow, C. P. (2013).  When less is more: Effects of grade skipping on adult STEM accomplishments among mathematically precocious youth.  Journal of Educational Psychology, 105, 176-198.          View in PDF

ちなみにSTEM/STEAMは最近はやりになってきたみたいで、東洋経済でも特集されているようですね。。金儲けかぃ!

投稿者 tom2rd

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