私たちは小平市議会での請願可決をめざし市議会全会派と話し合いを持ちましたが、残念ながら多数の賛同を得られないことがわかり、請願を陳情に替え8月22日提出しました。紹介議員を通して提出し、委員会で審査される請願と異なり、陳情は議員や市長に配付されて終わりです。
陳情理由に「焼却施設の(‥)4年間の工事期間中は(‥)可燃ごみ全量を焼却することはできず、他の自治体に焼却をお願いしなくてはなりません。委託を受ける自治体の住民感情を考えると、小平市の市民がごみ減量にどれだけ真剣に取り組んでいるかが問われることでしょう」と記し、次の二つの陳情項目を掲げました(全文はこちら↓ 署名はもう集めていません)。
1 ごみ焼却施設の建て替えを前に、小平市はあらゆるごみ減量施策を早急に推進すること。
2 ごみ焼却施設の建て替えにあたっては、小平・村山・大和衛生組合は市民参加の施設検討委員会を設置して市民に十分な情報を提供し、市民と行政が対等の立場で協議を尽くすよう小平市として働きかけること。
前回の焼却炉建て替え計画の際は、1998~99年に公募市民を交えた循環型ごみ処理施設検討懇談会が開かれました。懇談会の最終報告と異なり、実際には焼却炉は改修・延命されることとなり、私たちはそれを歓迎しました。しかし、今回の建て替え計画はもっぱら行政主導で進められており、「市民参加」の面では前回より後退していると言わざるをえません。市議会議員の間でも、市民参加の検討委員会設置に後ろ向きな考えの人が少なくないことに驚き、失望しました。
次は検討委員会を設ける主体である、小平・村山・大和衛生組合への請願または陳情の提出に取り組みたいと考えています。私たち市民の出すごみを燃やす施設がどうあるべきか、そのために市民が努力できることはどれだけあるのか、ごみ行政はもっと市民の主体的な関わりの中で進められるべきではないでしょうか? (深澤) 会報わおん78号(2016.9.30発行)より。