Jetson Nano 2GB Developer Kit はじめの一歩シリーズ(その4)
最初のブートまで前回説明しました。Debianと書いてますが。。Ubuntu18.0.4ですね。
今日は、無線LANの設定や、Cameraの設定など。。 うまくいかなかったら・・ 違うデバイスで試すとか、いろいろやるしかないですねぇ~ この手のものは。。というのをやってみます。
本家サイトでは、こちらになります。
何がやりたいかというと。。VNCでヘッドレス(Displayもマウスも付けない)でサーバのような感じで、ノートPCから操作したい。。 それの方が便利ですしね。
ということで、まずはどこでも持っていけるように無線LANの設定などから
しかし、Jetson nanoは、Ubuntuが入っているんですが、どうも機器との相性があるのか?いろいろうまく行かず。。
無線LANの設定 その1
無線LANの適合性リストには、これらが乗ってます。たまたま僕が持ってた機種はT2U Nanoですが。。
Name | Manufacturer | Link |
---|---|---|
Archer T2U Nano | TP-Link | Amazon |
Archer T2U Plus | TP-Link | Amazon |
TL-WN722N | TP-Link | Amazon |
AC 600 | Kootek | Amazon |
WUSB6300 | Linksys | Amazon |
で。。 T2U Nanoを使ってみたら。。認識はされるのですが。。なぜかWEPのPasswordで。。うまくいかない。。
で仕方なく、また持っていたエレコムのWifiアダプタを使ってみることに。。こちらは、Ubuntuの方でも公式に対応されていないので。。 ドライバーを追加することに。。
ということで、素直に一回、有線でつなげます(笑)
有線LANでつないで、Updateなどなど
有線LANにつなぐと、自動的にネットに繋がるようです。
で。。Ubuntuで定番のUpdateなどを。。 しかし、これも結構注意は必要みたいです。過去に。。これすると、立ち上がらなくなったみたいですね。このフォーラムでの情報やGithubのIssueも見ておくのがいいようです(笑) 例えば、Googleで、Jetson nano 2GB apt update などで検索すると、出てきます。
sudo apt update sudo apt upgrade -y sudo apt auto-remove
で今は、大丈夫みたいです。但し、余計なことはしないほうがいいようです。
日本語化(というか言語設定)
いろいろ調べながらインストールをしようとすると、やはりChroniumで、日本語を打ちたくなります(笑) で。。 どうもうまく日本語になってないようでしたので。。
言語サポートを見てみると。。(スタート→設定→言語サポート)
こういう風に、言語サポートが完全にはインストールされていません。と出てきました(笑)
で、ちゃんとインストールしてあげます。
そして、一度、リブートします。(Rebootと打ってもいいですし、GUIから再起動でも可)
そうすると、日本語も太文字になっています。そして、IM(日本語変換)の方法を、fcitxについでに変えておきます(好みの問題ですが。。)Ctl+Spaceで、切り替えられます。
キーボードの変更
デフォルトで英語キーボードになっているので、日本語にしてしまします。
こちらを参考に
基本は、
sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration
とターミナルで、打ち込み
- 「Generic 105-key (Intl) PC」を選択
- 「Japanese」を選択
- 「Japanese」を選択
- 「The default for the keyboard layout」を選択
- 「No compose key」を選択
で終了です。
これで、日本語が入力できました。
無線LANの設定 (その2)
有線LANにつないだ状態で、無線LANアダプタをつなげます。そのまま無線LANアダプタが認識されていれば。。 メニューバーのネットワーク(LAN)をクリックすると、WiFiネットワークのところに、アクセスポイントのSSIDが出てきます。
それで終わりですが。。
僕がもってたエレコムの場合は出てこなかったので。。
設定→ドライバーの追加(または、ソフトウェア・アップデートから追加のドライバータブ)をクリックして、以下のような表示がでるので。。公式でないドライバーを利用するをクリックして、変更の適用を押します。
そうすると、無事、上のアクセスポイントが出て、パスワード等を入れると接続されました。
VNCの設定
やっとVNCが動かせそうです。。が。。 いろいろあります(笑)
まずは、Login時に、パスワードを聞く設定にしていると、VNCを自動で立ち上げることができないみたいです。なので、パスワードを聞かない設定にしておきましょう(笑)
設置→ユーザーとグループ
から、パスワードの変更(c)をクリックして、パスワードを変えずに、ログイン時にパスワードを尋ねない のところにチェックを入れてOKを押すだけです。
やっとVNCの設定へ
Jetson Nano 2GB Developer Kitの場合、軽量なX(LXDE)が動いていて、それを起動するように設定します。
自動起動の設定
mkdir -p ~/.config/autostart cp /usr/share/applications/vino-server.desktop ~/.config/autostart/.
VNCサーバーの設定
gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false
パスワードの設定
gsettings set org.gnome.Vino authentication-methods "['vnc']" gsettings set org.gnome.Vino vnc-password $(echo -n 'パスワードを入れる'|base64)
です。これでリブート sudo rebootでもOK
Windos側
ステップ 1:ここから VNC ビューアーをダウンロードしてインストールします
ステップ 2: VNC ビューアを起動し、開発者キットの IP アドレスを入力します
ステップ 3: 認証用に VNC サーバーを構成した場合は、VNC パスワードを入力します。
IPアドレスは、Jetson Nano 2GB側で、
ifconfig
と打ち、出てきたなかで、有線ならeth0のところ、無線ならwlan0のところを見るとIPアドレスがわかります。Windows側からnetenumでスキャンするのも手ですが。。
VNCパスワードは、先程入れたパスワードです。
これでやっとVNCが動くようになり、PCから操作できます!
カメラの接続
カメラは、ラズパイV2のカメラをCSI/MIPIインターフェースでつけるか、USBカメラを、USBでつけるかのようです。
ラズパイのV2カメラは、Sony IMX219 image sensorがついていてI2Cのインターフェースでも設定とかが見れるようになっているみたいですね。
これが純正品
僕が持っているのは。。こちらです。
まず取り付け方なのですが。。こいつの図がわかりにくい(笑)
どっち向きやねん??ってなりますね。
青い帯が、Jetsonの外側に来るように入れるようです。
一応、自動で認識されるようです。
確認方法は、
ls -al /dev/video0
と打つと、こんな風に/dev/video0が出てきます。
で。。 ここまではうまく行くのですが。。
ここに書いてあるように。。
カメラをキャプチャーするコマンドを入れると。。
nvgstcapture-1.0
再起動します(笑)
何故かわからないのですが、どうも電源のようです。キャプチャー動作をすると、かなりフィンが熱くなるので。。
5V4Aとか5V6Aとかの電源を探すのがめんどくさいので、USBカメラの方で試してみます。
で。。USBカメラを接続して。。とすると。。。WiFi・マウス・キーボードで埋まってます(笑)どれか抜くんですが。。結局WiFiを抜いて、そこに差し込みました(笑) 有線LANモードに(笑)
で。。同様に/etc/video*を確認すると、video0がまたできていて。。CSIのカメラもつなげるとUSBの方がvideo1になるようですが。。video0になっている場合、
nvgstcapture-1.0 --camsrc=0 --cap-dev-node=0
video1に接続されている場合は
nvgstcapture-1.0 --camsrc=0 --cap-dev-node=1
と打つと
こんな具合に、キャプチャーというか、ビデオのように映ります。
VNCから確認してみると。。。
ちゃんとVNCでも確認できるようです。
さて。。ここまでできれば。。やっとAIの方のチュートリアルに入ることができます。
って。。その前に、ファン買っておいた方が良さそうな雰囲気ですねぇ~むっちゃくちゃ熱くなります。あと、電源も必須っぽい。
ということで、必要なものリストを更新しておきました。
さて、次はいよいよAI
最初の一歩の後編にやっと入っていけそうですね。次はこれか・・あるいはDockerの方かをやって行きましょう。。
参考記事