小平市議会でPFAS(有機フッ素化合物)に関する請願、意見書が可決されました!

2024年6月28日、小平市議会本会議で、PFAS汚染問題を考える会(辺野古問題を考える小平市民の会、「語やびら沖縄」もあい練馬、小平・環境の会で構成)が提出した請願2件が可決され、請願で求めた国や東京都宛て意見書1件も可決されました。早速、東京新聞が報じてくれました。https://www.tokyo-np.co.jp/article/336726

「市は、PFOS 等の流出源の特定に向け、PFOS等を保管及び使用していた在日米軍基地及び民間事業者などの施設や工場を調査するよう、また必要な場合は立入り調査をするよう、都内の25市と連携して国や東京都に働きかけてください」と求める請願「有害性が指摘されている一部有機フッ素化合物(PFAS)による地下水汚染の原因究明を求めることについて」は全会一致でした。流出源は複数ありえますが、泡消火剤の大量流出が明らかな横田基地への立ち入り調査はぜひ実現してほしいです。私たちの健康を守るために、米軍の治外法権のようになっている実態を変えるために、多摩地域の市民が声を上げるべき時です。

「有害性が認められている一部有機フッ素化合物(PFAS)汚染から小平市民の健康を守るために、早急な対策を求める意見書」には一人会派の会(2人)だけが反対しました。この会派は「意見書は議員が提案するべきもので、市民が請願で出すよう求めるのはおかしい」との考えに基づき、膨大な質問を浴びせ、審議時間を引き延ばしました。請願内容に直接関係のない制度的な問題で、なぜ請願者が追及されなければいけないのか、全く理解に苦しみます。

この意見書を求める請願の審議では、もともと請願事項にあった「血液検査を中心とした健康調査を実施」というところを、「現時点で必要と思われる健康調査を実施」に修正することになり、残念ながら「血液検査」が入れられませんでした。結果として次の事項を求める意見書となりました。PFASによる健康被害に対する市民の不安、事実を知りたいという思いが届き、国や都が取り組みを加速することを願っています。

1 国内外の最新の科学的知見を集め、PFOS等に関して健康に影響が出ることが考えられる血中濃度の基準値を早急に決定し、国民に対する情報発信に努めること。

2 現時点で必要と考えられる健康調査を実施し、データを蓄積すること。

今回採択された意見書と請願の全文は下記です。かなりの譲歩をしましたが、各会派の様々な知見や意見を取り入れ、幅広い賛同を得て採択にこぎつけたことはよかったと思っています。紹介議員の皆さん、交渉に応じ、賛成してくださった議員の皆さんに感謝します。

また、6月議会に提出してからの短い期間に、「健康を守るための意見書提出の請願」に940筆、「原因究明を求める請願」に923筆の署名が集まりました。署名に協力してくださった皆さんにも心より感謝します。

 

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