東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル(平成31年3月版)
かなり前(平成9年)から、東京都福祉のまちづくり条例というのがあって、またこの3月に改訂されています。
東京都は、高齢者や障害者を含めた全ての人が安全で、安心して、快適に暮
らし、訪れることができる社会の実現に向けて、平成7年に東京都福祉のまち
づくり条例を制定し、都独自の整備基準による施設の整備等に取り組んできま
した。
このマニュアルは、全ての人が施設を円滑に利用できるようにするための「整
備基準」について、図解も含めて詳しく解説するとともに、より高い水準であ
る「望ましい整備」についても説明し、事業者や設計者の方々が建築物等を設
計する上で必要となる事項を盛り込んでいます。
前回のマニュアル改訂から4年が経過し、東京 2020 大会の開催決定等を踏ま
え、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」や「移動等円滑化のために必要な旅客施設又は車両等の構造及び設備に関する基準を定める省令」の改正、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」の改訂、「Tokyo2020 アクセシビリティ・ガイドライン」の策定など、バリアフリーに関する基準の見直しがされています。
これらの内容を踏まえ、東京都福祉のまちづくり条例施行規則においても、
観覧席・客席におけるサイトラインや宿泊施設の客室、公共交通施設に関する
基準の改正を行うなど、バリアフリー化の一層の推進を図ることとし、今回の
マニュアル改訂にも反映させています。
このマニュアルが、事業者及び設計者をはじめ、都民の皆様方が、ユニバー
サルデザインを基本とした福祉のまちづくりを進める一助となることを期待い
たします。
ということで、整備基準が改訂されて、そのマニュアルが出ています。
これを満足しておかないと、たぶん公共施設や道路を作るときに、申請して通らないってことあるんじゃないかな?
少し抜粋したリンクを作っておきますね。
1 建築物編
基本的考え方(PDF:1,796KB) 整備を考えないといけない範囲などが書かれています。 建築物(共同住宅等以外)(PDF:6,287KB) 小規模建築物(PDF:748KB) - 基本的考え方 小規模でもこれだけは要求されるようになりますね。
(1)出入口 (2)便所(トイレ) (3)敷地内通路
- 基本的考え方 小規模でもこれだけは要求されるようになりますね。
2 道路編 (基本的に都道だけでしょうけど)
道路(PDF:3,080KB) - 基本的考え方
(1)歩車道の分離 (2)歩道の有効幅員 (3)横断歩道 (4)立体横断施設
(5)ベンチ等 (6)歩道と車道との段差(一般的事項)
(7)歩道と車道との段差(交差点における切下げ)
(8)歩道と車道との段差(細街路と交差する場合) (9)車乗り入れ部
(10)歩道舗装 (11)案内・標示 (12)視覚障害者誘導用ブロック
(13)駐車場(道路付属物としての駐車場)
- 基本的考え方
3 公園編 (こだらいCivicTech的にはここ重要(笑) でもこれは、都の公園にかかってくるものですけどね。)
公園(PDF:5,243KB) - 基本的考え方
(1)出入口 (2)園路 (3)階段 (4)傾斜路 (5)転落防止等
(6)休憩所 (6)休憩所 (7)野外劇場・野外音楽堂
(8)公園内建築物・屋内設備 (9)駐車場 (10)便所(トイレ)
(11)水飲み・手洗場 (12)案内・標示 (13)ベンチ
(14)野外卓 (15)排水溝(ます) (16)広場 (17)修景施設
(18)遊戯施設 (19)運動施設
都立公園のバリアフリー化について
- 基本的考え方
4 公共交通施設編 (鉄道とかバスとかです)
ちょっと飛んで・・
各種規格等
各種規格等(PDF:1,337KB) - (1)標識、設備及び機器への点字の適用方法(JIS T 0921:2017)
(2)触知案内図の情報内容及び形状並びにその表示方法(JIS T 0922:2007)
(3)点字の読み方
(4)視覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法及びその配列(JIS T 9251:
2014)
(5)エレベーターについて
(6)公共トイレにおける便房内操作部の形状、色、配置及び器具の配置(JIS S
0026:2007)
(7)案内用図記号(JIS Z 8210:2017)抜粋
(8)案内用図記号(JIS Z 8210:2017)以外の図記号
(9)色弱者の特性と色の選び方 (10)書体について (11)基本寸法
- (1)標識、設備及び機器への点字の適用方法(JIS T 0921:2017)
ここの中に、(7)案内用図記号(JIS Z 8210:2017)抜粋
(8)案内用図記号(JIS Z 8210:2017)以外の図記号 これが、ピクトグラムです。
このマニュアル改訂の一か月前に、このJIS規格が改訂されています。
ということで。。 前振りが長すぎますが。。。 どんなのがピクトグラムかというと、ぱっと見てわかるようにする案内用のマークです。
さて。。見て意味わかるかな?
実は、このピクトグラムは、前のオリンピックの時に日本が考えた表示の仕方で、それが世界に広まって、日本ではJISですが、ISOでも規格になっています。
ところで、今回きまったピクトグラム。。 見て意味わかります?
全部わかりました??知ってました??(笑)
これは、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団というところが作ったデザインを元にしてできています。
2年かけて作られているんですね。。
それまで、実は各自治体がつくっていたバリアフリー地図には、このピクトグラムについての説明がされていました。
例えば静岡市
例えば杉並区
実は、小平でもしバリアフリーマップを作るとしたら。。調べる基準(スロープがあるとか、オストメイトトイレがあるとか、点字案内があるとか。。)を決めて調べたらいいな。。って思ったんですが。。
国やJISで決めた基準と、それぞれの自治体が調べている基準(要はピクトグラム自体)が同じなら国のやつ使った方がいいな。。って思ったんですけど、2年もかけて作られたのに、全部を入れたわけじゃなく。。どちらかというとミニマムで作ったんですね。。 どれを選ぶといいか?? から考えなきゃいけないですね。
ここは、本当に、マップが欲しい人から聞かなくちゃだめですね。
バリアフリーマップって
バリアフリーマップがあるところって実は多いんですよね。すでに。。
東京都の区市のバリアフリーマップ一覧(福祉)→ 小平市はないですね。。西東京市はあるけど。。
これらのデータを公益財団法人 東京都福祉保健財団がまとめた とうきょうユニバーサルデザインナビというのもあります。
東京都の観光バリアフリーマップ(産業振興) → 小平市を通るルートは1つだけあります
東京障害者IT地域支援センターが集めたリンク集
それぞれアップデートがいろいろなので、統一されてませんが、いろいろあります。
小平市の基準
ところで、小平市には、こういう規格というか基準はないんでしょうか??っていうとあるんですよね。
平成21年4月にはユニバーサルデザインを基本理念とした都条例の改正に伴い、平成21年10月1日に、「小平市福祉のまちづくり条例」の改正を行いました。
とありますように、この適合証をはることが必要ですし、それは届け出されています。
で。。 届け出されていないのか??
東京都 福祉のまちづくり整備基準 適合証交付施設 検索というところに、小平市は、掲載なしです。
とりあえず、都内の他の区市と比較するのもなんですが、ゴミ有料化も遅かったですが、小平市は、あまり世界の流れとかには流されないタイプですね(笑)面白い。
民間のデータで、あるかな?
12件ほどありますね。ラグラスとかオストメイトトイレまであるんですね。オストメイトは特別だから、この施設は調べておくといいかもしれないですね。
ぐるなびで、小平で車いす入店可は8件ですね。
お店自体がうたわないと、いけないのでしょうが。。19万人都市で8件は意外に少ないですね。
バリアフリーのオープンデータ
オープンデータも都主導で行われています。トイレだけですが。。
さて・・
どこから始めますかね??(笑)
平成が終わって、令和になる時に、こんなのを書いているオジサンがいましたとさ(笑)