Tom's読書感想文 : カテゴリ ( 本 )
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トルネード経営―「超成長」への戦略 Geoffrey A. Moore(原著), 千本 倖生(翻訳)東洋経済新報社
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ギャズム理論(カズムとも書いてあるけど)がどんなことかなぁ? って思って読んでみました。 ん・・・内容的にはそのカズムを超えてトルネードになる時の ことなどを書いてあって、製品のライフサイクルでの経営指標みたいな ことが書いてあります。が・・・そんな企業ってほとんどないんじゃないかなぁ? 星一つってカンジです。 カズム自体も・・・そんなにみんなが読まなければならないという 理論でもなんでもなくて当たり前なような気がしますし それに対する深みのある洞察もないような気がしました。 | |
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High-power Electromagnetic Radiators: Nonlethal Weapons and Other Applications (The Electromagnetics Library) Harvard University Press
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かれこれ10年ほど、電磁波セキュリティのことやっていますが やっと、こういう本が出版されるようになりました。 Giriという学者は、昔からインパルスアンテナの研究していた人で EuroEMやAmerEMというハイパワー電磁波の学会でも有名で まだ若い学者で、アイディアそのものは、Baum派の人ですかね。 インパルスをアンテナで放射するというのは、これまでの アンテナの概念からすると実は、おかしなことで、 共振系しかアンテナというのは効率よく放射できないはずなのですが 高い周波数だと、帯域が広くとれることがわかってきていて まぁLogの世界なので、大きな数字になるほど、大きくなる(笑)って ことは、あたりまえなのですけど・・・ インパルスは帯域が広くてアンテナで出そうとすると、どうしても 波形が崩れるという性質になってしまいます。 それを帯域を広く、放射する。そして、強度の強いインパルスを 効率よくアンテナに伝えるということについて とても素朴というか素直なアプローチで進めてきています。 はじめてこの論文にあった時は、こんなのできっこないし、 こんなの軍関係の金持ちしかできない研究だよなぁ〜っというのが 第一印象だったんですが、このひとつひとつのアイディアは とても簡単で、我々レベルの研究者でも小さな実験はできまして やってみると・・・びっくりで、きちんと結果がでます。 こういうちょっとマッドサイエンス的な内容から日常の機器が 安定して動作するという理論や常識になっていくことが 私にとっては、とっても興味があり、それを実践できる立場に あると思っています。私の部下や周りの研究者たちがこういう本まで 読んで、私と同じような感覚で研究を進めていってもらえればと 思います。 ちなみに、本は会社の金で買っちゃだめです。 自分の金で買うか、図書館で買うか・・・です。 自分の金で買わなきゃ、絶対自分の身に付かないと思います。 | |
¥ 1,944 |
チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編)) ダイヤモンド社
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実はドラッガーの本は、はじめてです。 こんなおっさんの話、いまさらGMでもないでしょ。。 って思っていましたが なかなかいろいろと本質突いています。 ドラッカーも人気がでる理由が分かりました。 ビジネスマネジメントの人というより、思想家なのかな?ドラッガーって っていう思いが強く残りました。 | |
在庫あり。 | |
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伸びない市場で稼ぐ!成熟市場の2ケタ成長戦略 佐藤 徳之(編集), 中川 治子(翻訳)日本経済新聞社
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プロフィットを書いたスライウォツキーさんの著書です。 伸びない市場で稼ぐには、デマンドイノベーションという キーワードで、 今の顧客の再クラスタリングを行ったり お客様が求める新たな価値を提供したり やろうと思えば、いろいろできるよ! ってことが書かれた本です。 成長することをあきらめたらダメ!!って ことがかかれてて、ちょっと勇気がでました。 うちなんかまったくそんな市場相手ですからね。 ちょっと前まではドッグイヤーって言われていたのにねぇ | |
¥ 2,160 |
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) 玉田 俊平太(監修), 伊豆原 弓(翻訳)翔泳社
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この本は、たまたま手にとった、ウェブを変える10の破壊的トレンドの紹介書にあった、ザ・プロフィットで紹介されていた本で その中で一番気になった本だったので、これを読んでみました。 製品イノベーションが起こって市場が出来て、その企業が大きくなるにつれ 上位市場に向かい、組織が大きくなると、大きな市場しか企業収益に影響 しなくなるので、小さな市場(向けの製品)あるいは、まだ未知の市場(向けの製品) や全く新しい製品に対して既存の顧客に対してマーケッティングを行っても、 経営者(それに使えるマネージャー達)は正しい方向性を導けない。 それは自然の摂理であることを丁寧に記述してくれています。 また、その自然の摂理が書いてあるだけでなく、それに対する投資方法と 組織論・実行方法が書かれてあります。 私自身もこのような考え方が元々あったからか、とても素直に読めたことと 私が人に説明するときにとても役に立つ本だという印象で ザ・プロフィットとともに、とてもいい本 ★★★★★ です。 簡単にまとめると、 破壊的イノベーションは、社運をかけたような投資はせず 小さな利益でもモチベーションを持ち続けられる組織に、 また機能・信頼性・品質などきちんとしてから製品化するのではなく 小さな市場にあったコスト構造で製品を続けて出せるようにして 市場試験しながら、製品にあったマーケット探しをしながら 見つけたマーケットの顧客に対して持続的イノベーションを 続けるといったマネジメントを心がけると成功する確率が高い。 また、大企業では、このような投資を行わないと、 持続的イノベーションだけでず〜っと成長し続けられない。 ということです。 まぁ、その通りでしょう。。。 最後に、この本は、経営書というより・・・・ モチベーション持続のための組織論の本のような気がしました。 モチベーションとはお金でなく、成長の喜びや、 苦労を解決できた達成感や、人から感謝されること それを作り出す 組織・投資・市場形成の方法論 という感じがしました。とてもとてもいい本です。 この本も、経営者だけでなく、研究者や 技術者、みんなが読んでおいて、損することはない本だと思います。 しかし、プロフィットも、この本も、こういう本を読んでいるやつらと 戦わなければいけない経営陣は、大変だなぁ〜というか いつまでもなんでも勉強しつづけないといけないなぁ〜と思う今日この頃です。。 | |
在庫あり。 | |
¥ 1,728 |
ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか 中川 治子(翻訳)ダイヤモンド社
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この本はお勧めです。★★★★★ 通信機器などを手がける大手企業の戦略企画室に移った 青年が、ビジネスモデルを知り尽くした先生に8ヶ月かけて 23のビジネスモデルを、習うという物語の本ですが ビジネスモデルが列挙されているということが この本の主題ではなく、自分自身の頭で考えること そして、変化・進化していくことがビジネス(人生・戦い?)に おいてはもっとも重要であるということ、環境に合わせるだけでなく 数字を予測したり、先を予測したりするこが重要ということが 述べられています。そして、単一の方程式は、無く、それを 組み合わせた方程式が必要であり、考え抜くことが重要である ことを説いてくれています。 ビジネスモデルも、単に売り上げベースやマーケット規模ベースでなく 名前の通り、利益を上げるということがどういうことなのか? という切り口で(タイトルがプロフィットですからね・・) 説明されています。 それから、多くのビジネス本では、ベンチャー系の本で誕生秘話みたいなものが 多いのですが、この本は、大企業から中小企業まで広く扱っています。 そのため、営業から開発・研究までどの分野の人が読んでも 参考になるかと思います。うちの会社の人にも読ませたいなぁ〜(^^; ちなみに、登場するProfitは Customer Solution Profit Pyramid Profit Multi-Component Profit Switchboard Profit Time Profit Blockbuster Profit Profit-Muliplier Model Enterpreneurial Profit Specialist Profit Installed Base Profit De Facto Standard Profit Brand Profit Specialty Product Profit Trasaction Scale Profit Value Chain Position Profit Cycle Profit After-Sale Profit New Product Profit Relativ Market Share Profit Experience Curve Profit Low-Cost Business Design Profit Digital Profit の23です。 この23の体系化も意味がありますが この体系化だけでなく、どんどんモデルは出現するし 古いモデルも有効であることが示されています。 参考図書も物語の中にたくさん出ていて この本は、序文にあるように、1年くらいかけて 物語と同じように考えながら進むといいのでしょうが・・ 私は、2週間で読んでしまいました。 職場に1冊買って持っててもいい本だと思います。 | |
在庫あり。 | |
¥ 1,512 |
すごい会議−短期間で会社が劇的に変わる! 大和書房
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会議の仕方、ものの言い方、捕らえ方を とても簡単に、書いてある いい本かもしれないです。 ・今までやれたことは? ・なにが悪いと思っているか? ・人に言えないくらい悪いことは何か? ・どうすれば、いいか? ・それに必要な組織は何か? ・その組織を任せたい人は誰か? ・その人にお願いしたいことは何か? ・今すぐするアクションは何か? と問いかける。 それぞれ紙に書いてから順番に答える。 (意見が他人の発言でオフセットされないように・・) というような 会議のコーチングの本です。 ん・・・これを実践できると凄い会議なんだろうけどなぁ〜 少なくとも、会議で、何が議題か?何を決めるための会議か? っていうことくらいははっきりさせてから望みましょうね。 | |
在庫あり。 | |
¥ 4,104 |
技術経営論 東京大学出版会
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前任者が置いていった本です。 ちょっと眠くなりますが・・・ 技術経営とか、研究戦略とかのことについて 網羅的に書かれているので、 そういうのが好きな人と話すときには、 その理論は、○○のような欠点があり、××のように しなければ、意味がないんだよ。とかって言うには いい本かもしれない。。 だってみんなこんな本読みそうにないもんね。 名前がすごく堅そうで、中身もまぁ、なんというか手堅い感じです。 こういう戦略理論本って、いつ読んでもそう思うんですが あとから、考えれば、そうだよねぇ〜〜 って。。 でも、そういうこと知らない人にはあまりお勧めでない本です。 この本に書かれていることを今やったら、かなり時代遅れでしょう(^^; ちなみに、今日の日経新聞に、ファミリー経営が企業経営の基本というか 一番多くて、強いモデルだっていう論調がのってて そうだろうなぁ〜っていうか、ほとんどが同族経営の会社なんだから 今更なぁ〜って思いました。この記事というか論調書いた人は とても真っ当な方だと、思いました。 ドラッガーもジャックウェルチも、正しいこと言っているんだと思うけど もうそろそろ古いって感覚もたないと・・・ | |
在庫あり。 | |
¥ 1,620 |
7つの習慣 ティーンズ フランクリンコヴィージャパン(編集), Sean Covey(原著)キングベアー出版
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7つの習慣のコビーの息子のコビーが息子向けに書いた7つの習慣の本です。 分かりくぅ〜 でも内容は、ティーンネイジャー向けの例をたくさん載せて 例自体が、歴史的な知識にもなるような事柄を選んで書いて あるので、この本自体、よさそうな本です。 さら〜っと読んで、夏休みの息子に渡してありますが まだ10ページくらいしか読んでないそうで(涙) ちゃんと読めよ! って思うくらいですが・・・ まぁこれをちゃんと読んでくれるなら、こんな本買わなくてもいいのかも(笑) | |
在庫あり。 | |
¥ 1,944 |
大学は「プロジェクト」でこんなに変わる―アカデミック・アドミニストレーターの作法 東洋経済新報社
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あんまりお勧め本というわけではないですが 組織運営やシステム開発についての常識的な内容が 網羅されているように思います。 当たり前のことなんですが、徹底的に議論するとか やる気のない人を無理にプロジェクトに引っ張り込まないとか システム開発で、ユーザー志向に作る方法はユーザーに 仕様を書かせ、そのためには業務の本来ある姿を想像させると いうことなどなど ほんとに常識的なことが書かれています。 特に若くて、自分・自分といっていたり、周りがあまり見えて いない人などには、この本を読んでみて、当たり前のことを 再確認するにはいい本かもしれません。ただそういう人が 本を読んで、理解できるかは・・・難しいところですね(^^; | |
在庫あり。 | |