雷の電界・磁界
僕、雷や電波の専門家なのですが(笑)通信機器の雷防護や強電界のこと、漏洩電磁界のことは詳しくて昔は観測もやってたのですが、最近やってなくて、仕事でちょっと雷雲の中のことを調べる機会がまたありまして、ちょっと調べていました。
で改めて雷雲の中の電磁界ってどんなんだっけ?って調べたら EUとかはエライですね。ちゃんと調べてる
こんなレポートがあって飛行機に積んでいろいろ調べたみたい。
電界は500kV/m 磁界は200A/mくらいが出てたそうです。でこういうセンサを小さく軽く作れないかな?と調べたら。。 ぜんぜん違うんだけど。。AMS社のAS3935というセンサを見つけました。
AMS社の AS3935というセンサ
AMS社というのはオーストリアの会社みたい。本家のサイトでAS3935 を調べてみると。。もう検索に引っかかってこないので、ディスコンしている感じ?
評価用ボードなどはいろいろ出ていて、僕は秋月で買いましたが。。
Digikeyにもまだ4000個ほど在庫はありそう
Digikeyの記事も詳しく書かれていますが。。
AS3935 AMSのデータシートはあるみたいなので、それはこちら。。
クリックしてams_AS3935_Datasheet_EN_v5-1214568.pdfにアクセス
Githubで調べてみた。
出てから随分たつみたいなので。。調べている人もいて。。
AS3935で調べるといっぱい出てきます。
その中に。。こういうのもあって。。
AMSは、しきい値を超えるピークを単に探すだけではありません。 彼らは、落雷の多段階のパチパチという特徴を探します。 大きなストークが発生する前に一連の小さなイベントが発生する場所。 これにより、ソレノイドなどのノイズイベントが誤ったアラームを生成するのを防ぐことができます。 500 kHzは、HAMの使用がほとんどなく、干渉がほとんどないRFスペクトルのセクションであるため、選択された可能性があります。
なるほど、雷が近づくとAMラジオがガリガリいいますよね。それのガリガリいう時間間隔と、電波の強さをもとにして、距離を算出しているってことですね。
雷は、音羽さんの図を拝借して説明すると、ステップドリーダーが伸び始め(この時1回めの電磁波)、0.02秒後くらいに、リターンストロークができて(2回めの電磁波)とか。。サブシーケンスストロークとかダートリーダーとか。。何回かの放電現象が起こっているそうです。
詳しく知りたい人は、ここがいいかな?
英語だけどよくわかる。。
で。。。それらの電磁波の強度と、時間間隔を見ると。。距離がわかるらしい。。ん?わかるのかな? 時間間隔で、雷かどうかを見て、強度で距離を出しているのかな?
なんとなく正しそうな解説記事
AMSの人が書いた記事を見つけました
AS3935のダイアグラムなどが掲載されています。
なんとなく。。何も書かれてない(笑)
想像のアルゴリズム
500kHzに共振するバーアンテナに出てくる強度 と 時間間隔 をパターンマッチしているのかな? 大きくて波尾長がある程度ある波形が0.02秒でくらいで来た場合は、地上に落ちた雷として、小さくて数があるのは雲間放電の雷とする。
それ以外は、ノイズとして処理するようにしていて、落雷と雲間雷の大きさだけで距離を出しているような感じですかね?
コイル・アンテナ
これって、このICのために開発されたバーアンテナなんですね。もともとはRFID用のアンテナのようです。
動作確認のプログラム
秋月のプログラムはArduino用でした。
◆評価用デモソフトウェア(Arduino UNO用)
・AE_AS3935DEMO_a.zip(1.08MB)
I2CでAS3935の読み書きをするようです。
ということでESP32かM5Stack用に書き換えをしてみます。
これと
これを参考にして。。
どうもこのSchematicsを見ると、秋月のと同じような開発基板です(SPIでも動く仕様なのかな?)
AE-AS3955のピン 秋月のサンプル ESP32のピン配列を並べます
センサ/MPU | AE-AS3955 | Arduino UNO | ESP32/M5Stack |
I2C | SDA | A4 (SDA) | GPIO21 (SDA) |
I2C | SCL | A5 (SCL) | GPIO22 (SCL) |
割込み | IRQ | D5 | GPIO17 |
グランド | GND | GND | GND |
電源 | VDD | 5V | 5V |
ちょっと長くなったので、続きは次のページに
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