【フードロス】削減方法いろいろ フードバンク・フードシェア系(在庫の再流通系)とサプライチェーン・需要予測系【仕組みは沢山】

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フードロス解消方法のいろいろ

ゴミのこと書いたので、ついでに、一回、フードロス解消についても書いておこうかな?というのと、こないだから八百屋さんの方や、飲食店の方がこのフードロスについて話していたので。。

【読書感想文】ゼロ・ウェイスト・ホーム ごみを出さないシンプルな生活 なんでも手作り【DIY】
ゼロ・ウェイスト・ホーム できることから始めよう! まずは、自分たちができることから始めよう!ってこと、実行することに意味があるという...

というのも。。このフードロスを解消する方法には、何種類かあります。その分類をまとめておこうかな?って思って。。仕組みは沢山あるんですが、あまり知られていない。利用されていないってことが問題なんじゃなかろうか?って思って。。

日本にはどれくらいフードロスがある?

少し古いですが、日本の国がまとめたデータがあります。

今日からできる!家庭でできる食品ロス削減 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
食べ残し、売れ残りや期限が近いなど様々な理由で、食べられるのに捨てられてしまう食品「食品ロス」。日本の食品ロス量は、年間523万トン、毎日、大型トラック(10トン車)約1,433台分の食品を廃棄しています。大切な食べものを無駄なく食べきり、環境面や家計面にも優しい簡単な工夫をご紹介します。

1.「食品ロス」年間約632万トン 、1人1日お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物が捨てられている日本

日本のフードロスだけで、世界全体の食糧不足量の2倍あるんです。なんていうことでしょう。食料自給率が40%弱に今はなっているんですが、このフードロスがなければ、それだけで100%に近づくってくらいなんですよね(特定の食物で輸入品の割合が多いのがあるので100%にはなりませんが)

僕もパン屋さんしたいなぁ~って思っていた時期(って今もあるんですけど)があるんですが、大量に売れ残ったりするとこのフードロスにとっても心を痛めるって、元パン屋さんに聞いて、なにかいい方法が思いつかないかな?って考えたこと が。。 需要予測がきっちりできるといいんですよね。完全予約制とかだと、フードロスは起きない。ある意味、大量生産してしまうので消費期限までに売り切らないといけないってことがフードロスを発生させる根源なんですね。あと、ここには書かないですが、農業の現場でも、売れない作物問題とかもあって、フードロス解消には本当に沢山の取り組みがあるんですよねぇ~。

現状のフードロス解消の3つの方向性

まず、家庭用には、素材を使い切る!っていうことでフードロスを削減する方法があります。そして企業向けには、そもそも、需要を予測して適正な分だけ作るっていう方法論と、余っているもの・消費期限ぎりぎりのものを欲しい人に届けようっていうものがあります。

家庭用では、買い過ぎないってこともあるのですが、残り物で美味しいものを作ろうっていう話があります。このページはCookPadに消費者庁があつめた、もったいないレシピ集というものです。まるごと使おう!って

消費者庁の公式キッチン 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが385万品
日本最大の料理レシピサービス。385万品を超えるレシピ、作り方を検索できる。家庭の主婦の作った簡単実用レシピが多い。利用者は5100万人。自分のレシピを公開できる。

なかなかいろんなレシピがありますよ。

で。。消費期限については、実は 冷蔵庫も何もなかった時代には、保存食っていうものがありました。それは発酵食品だったりです。これらは菌の力を借りて常温保存ができるものですね。今の食品衛生の考え方だとナンセンスなんですが、本当は、消費期限なんてものはないんですよね。熟成・発酵・腐敗は、どれも同じで、腐敗以外は全部食べられる。これを知ったら本当は、フードロスってかなり減らせるものなんじゃないか?って思います。

需要予測系

豆腐屋さんや、ビール屋さんが天気予報を使って製造量をできるだけ正確に予測して、適正量だけ作る。出荷する。っていう方法です。

豆腐屋さんの事例

「とうふ指数」で廃棄ロス3割減も、気象情報を売上予測に生かす
豆腐を主体とした食品を製造・販売する相模屋食料は、気象情報を活用した「とうふ指数」に基づく売上予測の適用で、廃棄量を約30%削減できたという。この予測には、SNS分析を組み込んでいる。

飲み物の例

https://digi-career.jp/release/%E7%B5%8C%E7%94%A3%E7%9C%81%E3%80%81%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%B4%BB%E7%94%A8%E3%81%A7%E5%A3%B2%E3%82%8C%E7%AD%8B%E5%95%86%E5%93%81%E3%82%92%E4%BA%88%E6%B8%AC%EF%BC%81/

これらは、まだまだ実証段階かもしれませんが、気象予測やTwitterのつぶやきなどを使って予測手法を作っているところですね。AIなどの出番かもしれません。

気象協会の需要予測

気象協会から既に小売り向けの需要予測がでています。にぎり寿司指数とか、よせ豆腐指数とか出てます(笑)

日本気象協会、気象・POSビッグデータ解析結果より 小売業向けに約500種類の『需要予測指数』を開発 ~提供価格を月額数万円に抑制、小売業のデータ活用を推進~ | JWAニュース | 日本気象協会
日本気象協会のオフィシャルサイトです。各業界で多角的に活用されている日本気象協会の事業をご紹介致します。

コンビニなどは、これを使ってほしいですね。個人小売店もこういうのが使えると在庫圧縮できて経営的にもよくなるのではないのかな?って思います。

東京都も気象予測とPOSのデータで実証をはじめていますね。

食品ロス抑制 ICTを用いた情報共有の実証事業者が決定|東京都
都は、ICTを活用し予測精度を向上させることなどで、こうした食品ロスを抑制する実証事業を実施するため、都と共同して本実証事業を実施する事業者を公募しておりましたが、このたび、事業者が決まりましたので、お知らせします。
このページを見るには、ログインまたは登録してください
Facebookで投稿や写真などをチェックできます。

あまっている物を再流通させる系

こちらの方が、なんとなく皆が考えるフードロス解消法かもしれません。いろんな取り組みがすでにあります。作りすぎちゃったもの、過剰在庫のものを、欲しい人に渡すというものです。

フードバンク系

これが一番有名なのかもしれません。売れ残り・傷あり・消費期限まじかのものを、生活困難者へ渡す仕組みです。 ガイドランなどもきちんと揃っています。NPO・ボランティア系での取り組みですね。

フードバンク:農林水産省

これって本当に沢山あるんです。

フードバンクとは
フードバンクとは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動です。
https://2hj.org/vision/alliance/
フードバンク - Wikipedia

あんまり有名じゃないですが、小平市もちゃんとやってます。フードドライブという活動です。ややこしいのですが、フードドライブもフードバンクを通して流通するので、同じといえば同じです。

フードドライブにご協力ください|東京都小平市公式ホームページ
フードドライブとは、家庭で余っている食べ物を持ち寄り、それらを福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する活動のことです。小平市では、食品ロス(まだ食べられるのに捨てられている食品)を削減するため、フードドライブ活動に取り組んでいます。 ご家庭で食べきれない食品がありましたら、ぜひお持ちください。 さあ、「もったいない」...

新宿や池袋などでも盛んに年末などに行われていたりします。

NPOでもこの活動をしているところは、本当に沢山あります。

これを捨てるなんてもったいない。小さな意識が食品ロス削減へ
賞味期限切れの食品すべてが捨てるべきものではありません。

もともとは、受け入れ先が少なくて、困っていたそうですが、最近では、この食品の受け入れ先は、こども食堂も一つになっていたりしますし、年末の炊き出しだったりしています。

こども食堂ネットワーク : こども食堂で食べたい人
「今晩のご飯はボク1人なんだ」「お母さんがお仕事の日はお弁当を買って食べるの」そんなとき、こどもが1人でも入れるのが“こども食堂”です。私たち『こども食堂ネットワーク』はこども食堂へ行きたい人、手伝いたい人を結びます。

あと、企業向けに防災備蓄で消費期限が迫っているものを寄付するスキームなどもありますね。

http://2hj.org/support/food/emergency_food_supplies_faq.html

フードシェアリング系

フードバンクと同じような考え方なのですが、こちらは、IT系スタートアップの取り組みということで分類するのがいいのか?と思いますが、需要と供給をITでマッチングさせるサービスです。

https://food-sharing.com/matome

TABETE

https://www.cocooking.co.jp/food-sharing/

飲食店向けに無料で掲載できる。売れ残り防止のアプリ かな? 利用者は安く食べられるってこと。

ReduceGO

https://food-sharing.com/matome#ReduceGO

こちらは、利用者が月額払うと、飲食店・小売り店の売れ残り商品を購入できるっていうアプリ

Tabeloop

tabeloop(たべるーぷ)
「食品ロス削減」と「エシカル消費」をテーマとして産地直送のオーガニック野菜や果物、海産物、訳あり品などを販売するサービス「tabeloop(たべるーぷ)」のトップページです。社会貢献しながらお得にお買い物しましょう!

無料の会員登録制の売り手と買い手のマッチングアプリですかね?

ポケットマルシェ

ポケットマルシェ|産直(産地直送)通販 - 旬の果物・野菜・魚介をお取り寄せ
日本最大級の産直(産地直送)通販「ポケットマルシェ(ポケマル)」は果物・野菜・魚・肉のお取り寄せ・ふるさと納税に対応。生産者と心がふれあうお買い物体験をお楽しみください。

こちらは生産者(第一次産業)と消費者のマッチングアプリですね。

これが入るなら、Tsunaguや、京都村エクスプレスとかも入るのかな?

Otameshi

Otameshi|おトクに買って社会貢献!食品ロス削減ショッピング【公式】
アウトレット品などちょっぴり訳ありな食品をお求めやすい価格で販売中。日本の食品ロス削減を目指す、おトクに買えると同時にちょっぴり寄付もできるショピングサイトです。フードロスを少しでも削減できる世の中を目指しています。 PayPay、Amazon Payが使えてポイントが貯まる!翌月コンビニ払いも対応。3,980円以上...

こちらは、食品だけではないのですが、賞味期限間近のものを価格を下げて売っているところです。メーカから直接お試し価格で買うっていうことのようです。

Kuradashi

Kuradashi|楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケット。フードロス・食品ロス削減
Kuradashiは楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケット!毎日のお買い物が、社会や地球をよくすることにつながります。フードロス削減だけでなく、売り上げの一部で社会貢献活動を支援する仕組み。かしこまらず、誰でも気軽にソーシャルグッドに参加できます。Kuradashiでおトクにフードロス・食品ロス削減...

ちょっと趣旨と違っているような気もしますが、こちらもフードシェアに分類されているようですね。寄付付きの食品流通ってところでしょうか?

規格外野菜の流通

実は日本ではこのような取り組み、出ては消え・消えては出ての状態です。

【DIY】農業ICTのオープンソース 農具になるにはDIYでやれなきゃ浸透しないよなぁ【Raspberry Piなど】 
通信のコモディティ化 = だれでも修理できる 構築は、買ってきて、繋げば誰でもできるようになってきていると思うんですが、少し長く使おうと思...

で調べた時には、日本でも、SuperSecondという規格外野菜の流通のサービスがあったんですが、今はないですね。海外の方はまだ、サイトは残っているようです

Grocery Delivery for Organic Food, Fresh Produce & More
Deliciously Odd, Wonky Veg Boxes | Fresh, delicious produce

これは、実はとっても難しいのかもですね。農家はやはりブランド化というか小さくても稼げないといけないので規格外の野菜が安く流通したところで、なんのメリットもないのかもしれないですね。

【読書感想文】小さい農業で稼ぐコツ 稼ぐとかというより生き方の本かも「命的にどうよ?」って考え方【百姓のすすめ】
30aの土地で年商1200万円 30aの土地の広さで、50種類以上の野菜を育て、野菜セットを売ったり、キムチ、かぶら漬けなど加工品も自分で...

ただ、楽天ではそういうカテゴリはあるんですけどねぇ~ これは商売的につけたカテゴリなのかもしれないですけど。。

楽天 規格外野菜

あと、脱線ついでに、タダやさい っていうサイトもあります。

タダヤサイ / 産地直送の野菜をタダでもらえる!農作物通販サイト

これらがフードロスに貢献しているとも思えないですけど。。

沢山取り組みはあるけど・・実際はフードロスが減らない

需要予測は、はじまったばかりで、まだ実証段階。予測なのでどこまで行っても100%ロスを防ぐってことはないでしょう。AIの力でなんとかなるのかな?あまりに予測精度があがると、今度は需給の話なので、商売としてはどうかな?っていう話もありそうですね。

フードバンクは、ボランティア系なので、それぞれの地域に密着した形で細々とですが持続可能な形だと思いますし、ニュースにもあまりならないですが、特に都市部では機能しているんじゃないかな?って思います。

フードシェア系だと、はやり登録店舗数が増えていかないと、持続可能なサービスにはまだなっていなさそうです。これからに期待ですね。

コンパクトなサプライチェーンマネジメントなのかも??

そう考えると、もっとコンパクトなサプライチェーンを作るのがいいのかもしれませんね。

例えば、地元の農家 と 地元の八百屋と 地元の複数の飲食店 と 地元の複数のお客さんを結びつける。

なおきち の うららさんは、LINEで農家に こんな野菜を、いつぐらいに欲しいっていう。それで新しいレシピを作るって、お客様に出す。できすぎちゃったら、コミュニティのみんなに宣伝する。 ってことをやっているって、前に聞きました。

あまり沢山じゃなくても、数が多いことよりも、情報が密に連携できて、お互いが助けたいと思える範囲で実行するのが、いいのかもしれないですね。

個人の問題

あと、消費期限の話は、今、常識と思っている腐るっていうことの概念を個々人が変えていくことや、そもそも大量生産される加工食品を少なくするってことを考えた方がいいんじゃないかな?とも思いますね。特に発酵と腐敗、悪い菌って本当に少なくて、いい菌で守られているってことをもっと有効活用することや、個人もその知識をつけることが大切かもなぁ~って思います。

それと、昔はご飯粒を残すと、農家の人が泣くよ って言われました。なんとなく。。分業化が極まってきていることで、どんな風に野菜が育つのか?お米がとれるのか?切り身で魚が泳いでいるって思っている子供も多いとか?食べ物を作るってこと、命を頂くっていう意味を知ることも、農業体験なども必要なのかもしれないですね。

【半農半X】映画エディブルシティが見たくて、第2回脱成長シンポジウムに行ってきました【種を植えよう】
エディブルシティっていうのが、気になっていたので 成長の限界を読んでから、環境的な生き方、自然に寄り添う生き方に興味が昔よりもっと出てきて...

ということで、久しぶりに妄想企画でフードロスについてのまとめてみました。

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