【読書感想文】発酵とマルクス?いや・・地産地消の小商いかな?田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 

もともとは、環境経営ということに携わり、環境の中ではエネルギーの問題が非常に大きく、再生可能エネルギーについて調べているうちに、バイオエネルギーってアルコール作ることだよなぁ~と・・・・

それで、ふと、大阪に住んでいたので、カモシタワインに行った時に買ったブドウジュースに、ワイン酵母を入れてみたのがきっかけで、発酵にとても興味がわいたんです。ワイン作りは酵母がAmazonさんにたくさん売ってて(RED STAR Pasteur Red 5g,RED STAR Montracht 5g,Red Star Pasteur Champagne (Blanc) シャンペンイースト 5gなどなど)、いろいろ買って試したりしてました。もちろん・・お酒を造るということではなく・・・エネルギーを作るために(笑)。

河内長野の天野酒にも行く機会があって、吟醸の酒粕がたまたま出てたので買ってきてアースオーブンで焼くピザ生地にも酒粕から作った酵母を使ったりと、酵母や発酵にはとても興味があって、最近ではフランスパン作りに凝っています。

そんな話はおいておいて、この本は、岡山の田舎、勝山(バイオマスエネルギーや里山資本主義で有名な、真庭)にある本当に天然にある地元の菌から作る天然酵母のハードパンをつくるタルマーリーのパン職人が書いた 小商い と マルクスの資本主義の弱点についての解説、そして 酒種や天然酵母の作り方について書かれた本です。ちなみにタルマーリーは、千葉県いすみ市から岡山真庭市に移って、今は鳥取県にいるあるみたいですね。

資本主義について、商品、労働力、交換価値について詳しくわかりやすく書かれています。産業革命がおこったことで、人間が楽になるはずが、余計にせかされるようになっている現実は、マルクスの時代にも現実に起こっていて、今のような状況は、完全に予想されていたんですね。

小商いについては、菱川さんの京都村の活動や、つねよし百貨店の東田さんの話や、たまつきの高坂さんの話をきいて、最近になってやっとわかってきたように思います。それでも食べていける人が多くできるっていうことが・・。たぶん自然の中に、資本があるってことで、人間は何に保険をかけるべきか?お金で保険をかけるのか?それとも地球が健全な状態でいて、土地がきれいでという自然に保険をかけるのか?ということではないかな?って思います。それと、お金という実態のない交換価値で保険を残すのか?それとも、自然や人のつながりで保険を残すのか?どちらの方が持続可能なのか?ということなのではないかな?と最近思うようになりました。

腐る経済とは、「菌本位主義」って書かれてますが・・・冗談半分、本当にそう思っているところ半分なんですかね?

交換価値として、食べ物にしろ、労働力にしろ、すべてのものは元々は、無で、保存できないもので、そのままにしておくと腐敗していくものであり、労働力も保存は効かない。だから腐る経済で、菌が仲介しています。一方で、お金は保存され、腐りません。資本を自然資本において考えるのか?金融資本において考えるのか?どちらが本質的に安全なのか?ということを問うているのだと思います。

労働力を切り売りする働きからから、資本家になるための本なのかもしれませんね。生産力を身に着け、資本家になる。

面白いなぁ~って思う点がもう一つあるんです。たまつきの高坂さんも言ってましたが、本とかも出てお客さんがたくさんくるようになると、自己ブラック企業になってしまう時期があるんですね。この点は興味深い傾向ですね。みんな頑張りすぎちゃうところ。それを乗り越えて、儲けない経済、適正な価格の経済の循環を作っていくことが、本当に環境にも負荷をかけない持続可能な取り組みなんだなぁ~ と思います。

僕も 石窯ピザ・ハードパン・天然酵母・自然農法の野菜のあるカフェ併設のカフェしたいなぁ~ できたら エコビレッジ的な感じでやれたらなぁ~~ って真剣に思っています。

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これは僕が焼いたパンですけど

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