VATのテスト





H13.1.13


サスペンション講座にも寄稿してくれている ヒロさんが、RC用の無断自動変速機(Variable Automatic Transmission) を考えつきました。いろんなメーカーに独自で打診したそうなんですが、 どのメーカーも「モーターには必要ない。」という回答が来たそうです。 そこで、私も知り合いの機械屋さんに聞いてみたのですが、ビスカスカップリングを 使っていたので、「構造的にロスが多く、有効に使うのは難しいだろう」とまたまた 一致した意見でした。(VATの詳しい説明は、またヒロさんに寄稿してもらいましょう) しかし、BUT(VATでない)なんでもやってみないと分からないので、自作車ノウハウが 沢山あるヒデさんにメールしてみたところ、「作れそう」とのこと。。 ちょうどそのころ、モーターダイノの試作を私もしていて モーターの効率は、23Tだと、6000回転前後、11Tくらいのモデファイで1万回転前後 が一番効率がいいようで、特に高トルク時に電流が沢山流れることからトルクセンシブな 変速機があれば・・・というようなことを考えていました。そこでビスカス部分を スリッパーに変更してヒデさんが試作してみることになりました。ヒロ&ヒデさんのプロジェクト がここに発足しました。
で、月日が流れ、できたVATは

このような形状になりました。車載した状態では・・

のようなものです。(テスト車はヒデさんのRS2-PRO!詳しい説明は ヒデさんのHPで見てみてください)

そして、本日、ヒデさんのホームサーキット横須賀HLKでVATの実走テストを行ってきました。 本当は先週だったのですが・・雪でNG。。本日に再設定したのですが、あいにく 考案者のヒロさんは諸々の事情で出席できませんでした。。。

HLKサーキット

実走行テスト1回目

まずは、モーターを回してみると、タイヤが回っている・・(当たり前?)
そして、コースイン・・モーターが勢いよく回っているわりにスピードが 乗らない・・べベルギアがひゅ〜んと回っていました。。グスン・・

ピットに戻り

どうやらプラネタリゥムギアの回転トルクが弱すぎ、トルクセンシブなのに ず〜っと変速しないままで最低ギア比に張り付いているようでしたので トルクを上げるように設定変更

実走行テスト2回目

各部を確認し、再度コースイン・・
「しゅるしゅる〜しゅぅ〜〜ん」「おぉ〜変速していっている。。」 モーター回転音が同じ状態のまま速度が上がっていきます。 なかなか良さそうだぞ。。 と、またまた「ひゅぅ〜ぃ〜ん」トルクが抜けてしまいました。。

ピットに戻り

もう一度締めなおし・・・

実走行テスト3回目

ふむふむ・・と数周走ったところ・・ 「ピンッ・・・カンカラッカッカ〜ン・・・・ふぃぃ〜〜ん」 プラネタリゥムギアが外れました〜。

ピットに戻ると・・

センター側についているべベルギアがシャフトに噛みついてしまって えらいこっちゃになってしまいました。どうやら予想以上に変速部分が 高速回転&高負荷がかかってしまったため、アルミ製のギアが削れて しまったようです。 サーキットでは修理は不可能と判断し、テストを中止しました。


一瞬でしたが、VATな感じを表現することができていたので などなど・・を行い、再チャレンジしよう!ということになりました。


ところで、ヒデさんは・・

FR01のシェイクダウン・・・フロントミッドにモーターを積み またまたリア周りは・・


このような構造の車を自作・・実はVATよりこちらのシェイクダウンを先に していたのは、ここだけの話し(笑)すこしリアが固くて腰高のため リア駆動車そのもの!という挙動をしていましたが、これからが楽しみな 車です。さてどんな味付けがされるんだろう??



そしてこちらは、おなじみの特徴的なリア周りのRS2-PRO。こちらは 私も操縦させてもらいましたが、セットも出ていて、非常に走らせやすい RR車です。RRなのにこんなに握っていけるのね???という感じ 減速時もピッチングが起こりにくいためか操縦性の変化は少なめで まったりとしたセットが与えられていました。

ヒデさん曰く「VAT作るようになってから、RC屋さんに行くと べベルギアばかり見るようになってるぅ〜」とのこと


ところで。。私もRS4-MiniにHPI父ラジがまだ手に入ってないのでFMA60Dタイヤをつけて シェイクダウン。ダンパー長やらバネやら変更し、そこそこ走れるように なりました。しかしHPIのプラダンパーは好きになれなかったので ダンパーは交換の必要ありそうです。。TFの方は、そこそこ好調を保って いて、テクニカルなHLKでしたが、モデファイが欲しい〜という感じでした。



RC Car

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